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殿様の試写室

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海難 1890
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(C) 2015 Ertugrul Film Partners


今年、前から気になって仕方がなかった
代々木上原の東京ジャーミーを見学してきました。
http://mtonosama.exblog.jp/24207055/
壮麗な屋根が印象的なイスラム寺院です。

そこの掲示板に
今回当試写室で上映する『海難 1890』のポスターが
貼ってありまして、
「早く観たいな」と思っておりましたが、
漸く試写を観てきました。

トルコの人は日本人に優しい、とはよく聞きます。
沢木耕太郎さんの「深夜特急」にも
イスタンブールでとても親切にされた
などという箇所があります。

本作を観ればその親切さの理由がわかるとともに
トルコの人々の義理堅さにも感動することでしょう。

みんながこんなに優しい気持を持てば争いごとなどなくなるのに、
と心の底から思います。

今年で日本とトルコが友好を結んで125周年。
そのきっかけとなったのが本作で描かれるエルトゥールル号海難事故です。

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1890年9月オスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた
軍艦エルトゥールル号が帰国の途中、
和歌山県樫野埼(現・串本町)で台風に巻き込まれ、座礁、爆発。
乗組員600名以上が荒れ狂う海に投げ出され、
500名以上が亡くなるという当時としては世界最大規模の海難事故となりました。
この時、荒れ狂う海に自らの危険をも顧みず飛び込み
波間に漂う乗組員を助け上げ、献身的な救助活動を行ったのが
樫野埼の村人たちでした。
これによって乗組員69名の命が助かったのです。
この決死の救助活動がトルコの人々に感銘を与え、
教科書にも取り上げられ、今に至っています。

それから95年を経た1985年3月。
イラン・イラク戦争のさ中、
サダム・フセインがイラン上空を飛ぶ航空機に対して
48時間後に無差別攻撃すると宣言。
各国が救援機を飛ばして自国民を脱出させる中、
イランへの定期便を持たない日本は救援機の派遣を即断できずにいました。
テヘランに残された300人以上の日本人にタイムリミットが迫る中、
日本人たちはトルコに救出を依頼。
当時のオザル首相の英断によりトルコから救援機が。
攻撃開始2時間前に215人の日本人がテヘランから脱出することができました。
その陰には自国機が到着しながら日本人の搭乗を優先させてくれた
トルコの人達の善意があったのです。

いや、善意を超えるものだと思います。

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この2つのエピソードから構成された本作の監督は田中光敏。

田中光敏監督
1958年北海道生まれ。『化粧師KEWAISHI』(‘01)で監督デビュー。
『精霊流し』(‘03)、『火天の城』(‘09)、『利休にたずねよ』(‘13)『サクラサク』(‘14)。
『利休にたずねよ』でモントリオール世界映画祭ワールドコンペ部門において
最優秀芸術貢献賞を受賞。


さて、そもそも本作が生まれるきっかけとなったのは13年前のこと。
エルトゥールル号の座礁現場・串本町(旧大島村樫野)の寺で
串本町長が、事故当時の医師が書いた一通の手紙を発見しました。
(この村医者、映画では内野聖陽さんが演じています)

それは「乗組員を救助した時の治療費を請求して下さい」
と和歌山県を通じて申し入れてきたトルコへの返信だったのですが、
そこには
「目の前に苦しんでいる人がいたから助けただけ。治療費は必要ない」
とありました。

それを見て感激した町長が大学時代の友人である田中監督に
映画化を申し入れたのがそもそものきっかけです。

いやいや、なんとも感動的な話ではありませんか。

さあ、いったいどんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆11月24日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

海難 1890
企画・監督/田中光敏、脚本/小松江里子、撮影/永田鉄男、特撮/佛田洋、製作/「海難1890」製作委員会&トルコ共和国文化観光省映画総局、音楽/大島みちる
出演
エルトゥールル編
内野聖陽/田村元貞、忽那汐里/ハル、ケナン・エジェ/ムスタファ、アリジャン・ユジェソイ/ぺキール、夏川結衣/お雪、小澤征悦/藤本源太郎、大東駿介/信太郎、渡辺豪太/直一、徳井優/平治、竹中直人/工藤、小林綾子/トメ、かたせ梨乃/サト、笹野高史/佐藤村長
テヘラン救出編
ケナン・エジェ/ムラト、忽那汐里/春海、永島敏行/野村大使、宅間孝行/木村、蛍雪次朗/竹下校長
12月5日(土)全国ロードショー、http://www.kainan1890.jp/

by Mtonosama | 2015-11-24 06:34 | 映画 | Comments(6)