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          武士の家計簿 -1-

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               (C)2010「武士の家計簿」製作委員会

時代劇といえばチャンバラです。
あ、またとののチャンバラ好きが始まったと思っておいでですね。

そうなんですが、残念なことに、この映画には見るべきチャンバラシーンはありません。
時代は幕末から明治。
本当だったら、攘夷派と佐幕派との斬り合いがあってもいい時代なんですけどね。
この映画の主人公が手にするのは刀ではなくて、算盤(そろばん)です。

原作は歴史学者・磯田道史氏の『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』
(新潮社‘03)http://www.shinchosha.co.jp/book/610005/
300年続いた徳川の時代が終わり、新しい時代が始まろうとする混迷の時代に生きた
下級武士の日常生活を記した学術教養書です。

古本屋で偶然に発見された「金沢藩士猪山家文書」という古書の中に武士の家計簿が
完全な形で残っていたのだそうです。
そこには猪山直之という下級武士一家の冠婚葬祭費用、子どもの養育費、日々の買い物、
親戚づきあいの経費などがこと細かに記録されていました。
ベストセラーにもなったので、ご存知の方も多いでしょう。

下級武士―――
猪山直之は金沢・加賀藩の御算用者(ごさんようもの)。
御算用者とは会計専門の下級武士で身分としては、下から3番目の身分です。
「中間(ちゅうげん)・小者(こもの)」、「足軽」ときて、そのひとつ上の「御歩並(おかちなみ)」ですから、高い身分ではありません。

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彼らが勤務する「御算用場(ごさんようば)」という部署には約150人の御算用者が所属し、
この中の優秀な者は、藩主・家老・姫様の御用を聞き、
帳簿をつける「執筆」という書記官を務めました。
なかでも藩主の傍に仕える「御次執筆」に選ばれることは出世への近道。
しかし、一方で算術は損得勘定につながる賤しいものと考える風潮もあって、
なかなか悩ましいところではありました。

ところで、武士が受け取る俸禄、まあ、今でいう給料ですか。
広辞苑には、職務に対する報酬の米または銭、とあります。
この俸禄には2種類ありまして、
ひとつは主君から領地を分け与えられた「知行取り」、
いまひとつは、領地ではなく、米俵や金銀で支給される「切米取り」があります。
この「切米取り」から「知行取り」になることは当時では大変なステイタス。
映画の主人公・猪山直之の父、7代目・信之はその働きぶりが認められ、
知行取りになっています。

さて、刀ではなく、算盤で働いたそろばん侍一家のお話、
どんな名場面を見せてくれるのでしょうか。

続きは次回へ。
乞うご期待です。

続く

武士の家計簿
監督/森田芳光、原作/磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』新潮新書刊、脚本/柏田道夫
出演
堺雅人/猪山直之、仲間由紀恵/猪山駒、松坂慶子/猪山常、中村雅俊/猪山信之、草笛光子/おばばさま、西村雅彦/西永与三八、伊藤祐輝/猪山成之、藤井美菜/猪山政、大八木凱斗/猪山直吉(後の成之)
12月4日(土)全国ロードショー、11月27日(土)石川先行公開
2010年、2時間9分、配給/アスミック・エース、松竹
www.bushikake.jp


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by mtonosama | 2010-11-24 06:12 | 映画 | Comments(6)