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種まく旅人 ~みのりの茶~ -2-

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©「種まく旅人~みのりの茶~」製作委員会


桃栗3年、お茶7年というのだそうです。

桃栗3年柿8年はよく聞きますよね。
時期が来ないことには実もつかない。何事も待たないことには成就しない、という例えだとか。
お茶つくりも大変なのです。

ヤフーの知恵袋にありました。
桃栗3年柿8年、
梅はすいすい13年、
柚子は大ばか18年、
りんごニコニコ25年、
女房の不作は60年、
亭主の不作はこれまた一生、
ああ、こりゃこりゃ♪

そっかぁ、とのは大変な不作を抱え込んでしまったんだなぁ。
って、ここで嘆いてどーする。

亭主の不作はともかくとして、農業は日々努力の積み重ね。
ま、生きていくということはそういうことなのでしょうが。
どんなに大変でも、生きているもの、成長していくもの、
手をかければかけるほど応えてくれるものを相手にする農業というお仕事は
収穫の喜びもひとしおでしょうね。

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ヒロインのみのりさんはファッションのお仕事はリストラされてしまったけれど、
どんな新天地を切り拓くことになるのでしょう。


ストーリー
農林水産省官房企画官・大宮金次郎。
本職は明かさず、日本国中の農家を回って畑仕事を手伝っては、美味しい酒と肴を楽しむ男。
役所では変わり者で通っていますが、各地のお百姓さんの間では風来坊の金ちゃんと呼ばれる人気者です。しかし、彼が農家の本音をレポートにまとめ事務次官に提出していることは省の幹部しか知らない事実。
そんなある日、大宮に大分県行きの辞令が。役職は臼杵市役所の農政局長。
個々の農家の声を聞くだけではなく、大局からものを見ること。新しい農薬を普及させること。
それが彼に託された任務でした。

大宮金次郎は大分着任後、すぐさま旧知の製茶農家、森川修造を訪れます。
この年は森川製茶にとって有機栽培に変えて初めての収穫の年。
有機農法は手間はかかるけれど、より安全で自然の恵みに溢れた農法で、
先年亡くなった修造の妻がずっと描き続けた夢でもありました。
東京から来ていた修造の孫娘みのりの接待で、盛り上がる2人。
ところがその翌朝、修造は心臓発作で倒れてしまいました。

東京のアパレルメーカーのデザイナーを辞めたみのり。
農園カフェを営む友人と会うため大分に来ていて、祖父の入院につきそうことになってしまいました。
そんな彼女を市役所農政課の職員・木村が訪問。木村によれば、祖父は有機農法に転向する際、
県の助成事業から多額の融資を受けていました。
みのりは金次郎に相談し、人手がみつかるまで農作業をひきうけることを決意します。

都会育ちのみのりに15反の畑を世話することができるのでしょうか。
無農薬栽培ゆえ虫やら雑草やらとの格闘。みのりは毎朝指示を出してはどこかへ消えていく金次郎や、時々様子を見にくる市役所の木村から、育てることの楽しさや有機農業の厳しさを教わるのでした。

一方、農政課では市の農業政策をめぐって様々な意見が飛び交っていました。
そんな中、金次郎はみのりの茶畑で出会ってしまった農政課の木村と役所内では顔を合わせないようにしながら、大規模茶園や農薬のPRなどを渋々こなしていました。
そして、木村は有機農業に消極的な上司と行政支援を求める有機農業派の生産者の板挟みになって頭を抱える日々。

さあ、そんなこんなでバタバタしながらも時は移り、茶摘みの季節がやってきました。
みのりが育てた茶葉は昔ながらの美味しいお茶になるのでしょうか……

これはまた新しいジャンルの映画です。
若い農業者たちの熱い想いあり、有機農業と大規模農業との対立あり、父と子の相克あり。
そして、「背中のこの刺青に覚えがないとは言わせねえぜっ」という遠山の金さんばりの拍手喝采シーンあり。
人情味にあふれる農業映画です。
パンフレットにはオーガニック・シネマなんていうキャッチフレーズも躍っていますけどね。
シリーズにしても楽しいんじゃないかなって思わせる映画でした。

しかし、それにつけても、
こういう想いで手をかけてきた作物を放棄しなければならなかった福島の農業生産者の
皆さんの無念とご苦労をあらためて認識しました。





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種まく旅人 ~みのりの茶~
監督/塩谷俊、撮影/阪本善尚、原案/青葉薫、脚本/石川勝己、音楽監督・篠笛/狩野泰一、音楽/宮本貴奈、主題歌/中村中
出演
陣内孝則/大宮金次郎、田中麗奈/森川みのり、吉沢悠/木村卓司、柄本明/森川修造、永島敏行/太田忠志、石丸謙二郎/森川修一、寺泉憲/市長、中村ゆり/栗原香苗、林美智子/衛藤フジエ
3月3日(土)大分・福岡先行ロードショーに引き続き、3月17日(土)有楽町スバル座他全国ロードショー、2011年、日本映画、121分、配給/ゴー・シネマ、www.tanemaku-movie.com

by Mtonosama | 2012-03-13 06:55 | 映画 | Comments(12)
種まく旅人~みのりの茶~ -1-

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©「種まく旅人~みのりの茶~」製作委員会

できるだけ、タイトルや雰囲気で映画を決めるのはやめようと考えているとのですが、
やはりどうしてもタイトルは映画決定時のかなりな要因になります。
この映画を観るときも「お~い、お茶!」を連想してしまい、どうしよっかなぁと迷いました。
勝手に連想して勝手に悩むな、と、配給会社や宣伝会社の皆さまにおしかりを受けてしまいますよね。

大分県臼杵市が舞台のこの映画。
数年前に臼杵を訪れたことがあるので懐かしかったです。
その時、一緒に訪れ、それから程なくして亡くなったSさんという女性を想い出しながら、鑑賞しました。
Sさん、母校の県立臼杵高校も出てきましたよ。

ちょっとしんみりしてしまいました。
本作「種まく旅人~みのりの茶~」は農業の映画です。
お年頃の男女は登場しますが、好いたの惚れたのという話はありません。
臼杵のなだらかな丘陵地帯にひろがる有機農法でつくられた茶畑で繰り広げられる
若い女性みのりさんの人生再発見の映画。
そこに、農林水産省の官僚(!)大宮金次郎こと金さんが絡みます。
現代版遠山の金さんです。


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監督は塩谷俊さん。1956年生まれです。としさんと言っても女性ではありません。
テレビや映画作品への出演を重ね、特に海外作品「アンボンで何が裁かれたか」「Mr.Baseball」などに出演したことで欧米の制作現場から影響を受けた監督。
94年に世界基準を想定した演技学校を目指し、塩谷俊アクターズクリニック(現在「アクターズクリニック」)を設立。2011年にはアメリカで演技学校の最高峰と言われ、マーロン・ブランド、ロバート・デ・ニーロも卒業したStella Adler Studio of Acting※と提携し、共同企画「HIKOBAE PROJECT」を始めました。
http://www.actors-clinic.com/special/hikobae_report.html
なかなかユニークな経歴です。
主な監督作品には「6週間プライヴェートモーメント」(‘01)、「ビートキッズ」(‘05)、「0(ゼロ)からの風」(‘07)、「きみに届く風」(‘08)などがあり、前作「ふたたびswing me again」(‘10)で昨年第28回山路ふみ子福祉賞受賞)。

※ステラ・アドラーの設立した「Stella Adler Studio of Acting」は、今でもNYとLAで運営されている。俳優の想像力を根底とする彼女の演技法は、亡くなるまでスタジオの名誉会長を務めたマーロン・ブランドのほかにも、ロバート・デ・ニーロ、マーティン・シーン、ロイ・シャイダー、ヴィンセント・ドノフリオ、マーク・ラファロ、ベニチオ・デル・トロなどが学んだ。(Wikipediaより)

原案は青葉薫さんという農業ライター。こちらも薫さんと言っても女性ではありません。
「作る人も食べる人もみんなが幸せになる農業」をテーマに全国100軒以上の農家を訪ね歩いているそうです。著書の「畑のうた~種まく旅人~」が本作の原案となりました。テレビ番組「畑のうた」(テレビ東京‘09)やラジオ番組「The Voice of Farmers」(ニッポン放送)などの農業番組の企画構成も担当。


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さて、田中麗奈さん演じるみのりという若い女性。
彼女は東京で服飾デザイナーとして働いていました。
お洒落な街で、お洒落な仕事。これぞ天職、とバリバリ仕事をしていたのですが、
ま、あっさりとリストラ。

そんなみのりさんが期せずして関わることになる無農薬栽培、有機農法のお茶。
さあ、一体どんなお話なのでしょうか。
乞うご期待でございます。



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種まく旅人 ~みのりの茶~
監督/塩谷俊、撮影/阪本善尚、原案/青葉薫、脚本/石川勝己、音楽監督・篠笛/狩野泰一、音楽/宮本貴奈、主題歌/中村中
出演
陣内孝則/大宮金次郎、田中麗奈/森川みのり、吉沢悠/木村卓司、柄本明/森川修造、永島敏行/太田忠志、石丸謙二郎/森川修一、寺泉憲/市長、中村ゆり/栗原香苗、林美智子/衛藤フジエ
3月3日(土)大分・福岡先行ロードショーに引き続き、3月17日(土)有楽町スバル座他全国ロードショー、2011年、日本映画、121分、配給/ゴー・シネマ、www.tanemaku-movie.com

by Mtonosama | 2012-03-10 07:22 | 映画 | Comments(4)