ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

タグ:自由が丘で ( 2 ) タグの人気記事

自由が丘で
-2-

f0165567_640016.jpg

©2014 Jeonwonsa Film Co.All Rights Reserved.

韓国にはまだ行ったことはありませんが、
きれいな格子の調度類や扉、陽の当たる縁側など
日本と相通じながらも少し趣の違う韓国の古い家には憧れを感じていました。
映画の舞台はそんな街並みが今も残るソウルの北村というところ。

日本から恋人に会いにやってきたモリという青年がこの街を歩き、恋人を訊ね歩き、
それほど劇的ではないけれどいろいろな人に出会い、
またまた恋人を訊ねて歩くというお話。

トランプをシャッフルするようなひとひねりが観客の頭を惑わします。
ハートのクィーンの次がハートのキングとは限りません。
今日の次の日が明日とは限りません。

路地を歩き、カフェ自由が丘でお茶を楽しみ、
いけないと知りつつ恋人以外の女性と関係を持つ主人公モリ。

観客は見知らぬ土地を主人公と共にさまよいつつ、
監督の用いる魔術によって不思議な感覚に落ち込んでいったりもします。


順序は絶対。時間は確実。
そんな常識が少しづつずれていきますよ。
まずはともかく映画を観てみましょうか。


f0165567_6352577.jpg

ストーリー
2年前モリとクォンは同じ語学学校に勤める同僚、そして、恋人。
モリはクォンに求婚したが、身体を悪くしていた彼女は悩んだ末に断ったのだった。
その後、モリはすぐに日本に帰国。
2年経ってまた彼女に会おうとソウルを訪れた。
彼女の部屋に近いゲストハウスに宿をとり、クォンを探すモリ。だが、彼女はいない。

その日、彼女の留守を知ったモリはカフェ自由が丘へ。
そこには親切な女性オーナーのヨンソンがいた。

クォンは以前勤めていた語学学校でモリからの分厚い手紙を受け取っていた。
熱い思いを綿々と綴ったその手紙を階段で読んでいたクォンはめまいを起こし、
手紙は階段に舞う。
慌てて拾い集めるがその順序はバラバラに。そして、1枚拾い忘れてしまう。
カフェ自由が丘に寄り、手紙の続きを読み始めるクォン。
バラバラに拾った順番のまま……

f0165567_6441268.jpg

映画もまたバラバラな順序の手紙のように
時間の制約はないかのごとく、自由に展開します。

とまどいを覚えつつもバラバラ感に身を任せる心地良さ。
いや心地良くはないか。
でも、自由だなぁ、こんなのあり?とスクリーンをみつめていました。

この感覚は観客だけではなく、俳優・加瀬亮も感じていました。
「撮影自体はモリがソウルに着いた日から帰国まで順番に撮っていったので、
時空列がバラバラになった完成作品を観たときは自分の予想と全く違っていてかなり驚きました」

考えようによっては観客よりもその驚きは大きかったかもしれませんね。

時間すら手玉にとったホン・サンス監督の映画作り。
“韓国のゴダール”と称されるのもうなづけます。
キム・ギドク監督が好きだったけれど、
またまた興味のある監督さんが現れてしまいました。





今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆11月27日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます♪

自由が丘で
監督・脚本/ホン・サンス、撮影/パク・ホンニョル、編集/ハム・ソンウォン
出演
加瀬亮/モリ、ソ・ヨンファ/クォン、ムン・ソリ/ヨンソン、キム・ウィソン/サンウォン、ヨン・ヨジュン/ゲストハウスの女主人、イ・ミヌ/グァンヒョン、チョン・ウンチェ/家出娘
12月13日(土)シネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー
2014年、67分、韓国、カラー、日本語字幕/大西公子、提供/ビタ―ズ・エンド、サードストリート、配給/ビタ―ズ・エンド
http://www.bitters.co.jp/jiyugaoka/

by Mtonosama | 2014-11-27 06:49 | 映画 | Comments(8)
自由が丘で
-1-

f0165567_5275294.jpg

©2014 Jeonwonsa Film Co.All Rights Reserved.

『自由が丘で』。すてきなタイトルですね。
自由が丘は140年程前、初恋の人が住んでいた街なので
その街の名をきくだけで未だにときめいてしまうのであります。
あ、また言わずともいいことを。

本作の場合は東横線の自由が丘ではなく、韓国のカフェ“自由が丘”が舞台なのですが。

主演は加瀬亮。
監督はホン・サンスです。
以前からホン・サンス監督のファンだった加瀬。
2年前、映画のプロモーションで来日中のホン監督と始めて会い、
その時の対談がきっかけとなって、本作『自由が丘で』が生まれました。
初対面でありながら意気投合。
加瀬さんはその場で出演のオファーを受けました。
アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』で危ない男を演じたこともある彼。
CMで見せてくれる癒し系のカラーとはまったく違ういろいろな顔を見せてくれるので
いつも目が離せない俳優さんです。


f0165567_5292090.jpg

加瀬亮
1974年11月9日生まれ。神奈川県出身。映画『五条霊戦記』(’00 石井聰亙監督)で映画デビュー。以後『アンテナ』(’04 熊切和嘉監督)、『茶の味』(’04 石井克人監督)、『スクラップ・ヘブン』(’05 李相日監督)、『ハチミツとクローバー』(’06 高田雅博監督)、『めがね』(’07 荻上直子監督)などに次々と出演。07年の『それでもボクはやってない』(周防正行監督)で第32回報知映画賞主演男優賞、キネマ旬報主演男優賞などを受賞。その他『ぐるりのこと』(’08 橋口亮輔監督)、『重力ピエロ』(’09 森淳一監督)、『おとうと』(’09 山田洋次監督)、『アウトレイジ』(’10 北野武監督)、『ぺコロスの母に会いに行く』(’13 森崎東監督)、『はじまりのみち』(’13 原恵一監督)、『SPEC』シリーズ(’10~ 堤幸彦監督)など数々の作品に精力的に出演。
『硫黄島からの手紙』(’06 クリント・イーストウッド監督)、『TOKYO!〈インテリア・デザイン〉』

(’08 ミシェル・ゴンドリー監督)、『永遠の僕たち』(’10 ガス・ヴァン・サント監督)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(’12アッバス・キアロスタミ監督)など海外の監督との仕事も多く経験している。来年公開の待機作『FOUJITA』(小栗康平監督)もある。

とのは『めがね』で彼を初めて観たような覚えがありますが、
おとなしそうなええとこのぼん、という印象が強かったし、
『おとうと』でもおとなしい男の子と思っていたので、
『ライク・サムワン・イン・ラブ』の演技では「お、男っぽいやん!」と
今までの見方がガラリと変わりました。

さて数々の外国人監督の作品に出演している加瀬さん。
今回初めてその作品で主人公を演じることになったホン・サンス監督。
韓国だけではなくヨーロッパでも人気の監督です。


f0165567_5303621.jpg

ホン・サンス監督
1961年10月25日ソウル生まれ。韓国中央大学で映画制作を学び、アメリカへ留学。85年カリフォルニア芸術工科大学で美術学士号、89年シカゴ芸術学院で美術修士号を取得。留学中は短編実験映画を手掛けたが、ロベール・ブレッソン監督の『田舎司祭の日記』(’50)を観て《物語性のある映画》に開眼。その後フランスに数ヶ月滞在し、シネマテーク・フランセーズに通い詰め映画三昧の日々を送る。
その後、韓国に戻り、96年に初の長編映画『豚が井戸に落ちた日』を監督。韓国内で絶賛される。各国の映画祭でも注目を集めた。
第2作『カンウォンドの恋』はカンヌ国際映画祭ある視点部門でワールド・プレミア上映。
デビューからわずか2作で《アジアで最も注目すべき監督》としての名声を確立した。2000年には第3作『秘花 ~スジョンの愛~』。前年に引き続きカンヌ国際映画祭ある視点部門に正式招待された。02年、第4作『気まぐれな唇』。大衆性も加わり、韓国で大ヒット。04年にはフランスとの共同製作で『女は男の未来だ』を発表。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。《韓国のゴダール》《エリック・ロメールの弟子》などと大絶賛される。

さあ、こんなすごい監督と加瀬亮との出会い。
いったいどんな映画を楽しませてくれるのでしょうか。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆11月24日に更新しました。いつも応援して下さって本当にありがとうございます☆

自由が丘で
監督・脚本/ホン・サンス、撮影/パク・ホンニョル、編集/ハム・ソンウォン
出演
加瀬亮/モリ、ソ・ヨンファ/クォン、ムン・ソリ/ヨンソン、キム・ウィソン/サンウォン、ヨン・ヨジュン/ゲストハウスの女主人、イ・ミヌ/グァンヒョン、チョン・ウンチェ/家出娘
12月13日(土)シネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー
2014年、67分、韓国、カラー、日本語字幕/大西公子、提供/ビタ―ズ・エンド、サードストリート、配給/ビタ―ズ・エンド
http://www.bitters.co.jp/jiyugaoka/

by Mtonosama | 2014-11-24 05:37 | 映画 | Comments(6)