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殿様の試写室

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裏切りのサーカス -2-
TINKER TAILOR SOLDIER SPY

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© 2011 KARLA FILMS LTD,PARADIS FILMS S.A.R.L .AND KINOWELT FILM PRODUKTION GMBH.ALLRIGHTS RESERVED.

スパイ映画と言えば、007の♪チャンチャカチャンチャンチャチャチャ♪とか、
♪チャンチャンチャチャチャンチャンチャチャ♪(あ、わかりませんよね、「スパイ大作戦」のつもりですけど)
とかのお囃子みたいなテーマミュージックが頭の中に鳴り響くとのです。

でも、最近は2010年6月当試写室でも上映した「フェアウェル さらば,悲しみのスパイ」http://mtonosama.exblog.jp/14041274/ http://mtonosama.exblog.jp/14068480/
というようなお囃子テーマミュージック風スパイ映画とは一線を画したスパイ映画が
観られるようになりました。

職業としてのスパイをスパイ本人がとらえ返すとこうなるのかな、
とも言える冷静さと人間の深さが感じられた最近のスパイ映画です。
本作「裏切りのサーカス」もそのカテゴリーに属する映画。

ただ、試写状に「本作は裏面にある説明をよく読んでからご覧ください」とあったり、
フライヤー(チラシ)のキャッチフレーズは「展開、伏線、結末----鑑賞は、頭脳戦になる」だし、
試写場でも近くに座った人たちが「結構、くせものらしいね」なんて話してるし、
観る前から緊張しまくりの気の小さいとのでした。

確かに巧妙にしかけられた作品でして、ストーリー紹介も難しいのですが・・・・・
と、とりあえず言い訳しておいて、いきます。


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ストーリー
多くの犠牲を払った第二次世界大戦が終わった。だが、世界は東西冷戦の時代に突入。
1970年代前半、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBの情報戦は熾烈なものになっていった。

英国諜報部〈サーカス〉のリーダー・コントロールは、5人のサーカス幹部の中に
長期に渡ってソ連の二重スパイ〈モグラ〉が潜入しているとの情報をつかむ。
そして、ハンガリーの将軍が〈モグラ〉の名前と引き換えに亡命を要求。
コントロールは工作員ジム・ブリドーをブダペストに送り込んだが、作戦は失敗。
コントロールは責任を問われ、長年の右腕だったジョージ・スマイリーと共にサーカスを去る。
サーカス新リーダーのパーシー・アレリンはビル・ヘイドン、ロイ・ブランド、トビー・エスタヘイスを率い、成果を上げていった。
一方、コントロールは謎の死を遂げ、
ジョージ・スマイリーも最愛の妻に捨てられ空しい日々を送っていた。

そんなスマイリーが英国政府情報機関次官監査役に、
サーカスの4人の幹部の中に潜む〈モグラ〉をつきとめるよう極秘命令を下される。
彼はサーカスの工作員ピーターらとチームを組み、古いホテルに作戦室を開く。

ある日、ピーターは不審な記録を入手する。
それは、ブダペストで射殺された筈の工作員ジムの口座に1000ポンドが振り込まれていた
というものだった。それも彼の死後に、である。
謎は深まるばかり。
そんな中、イスタンブールで東側に寝返ったといわれていた工作員リッキーが帰国し、
スマイリーに助けを求めてきた。
リッキーは当時イスタンブールで東側の通商使節団員イリーナと恋に落ちた。
もちろん、これは違反行為である。
亡命を望むイリーナが交換条件として示したのは〈モグラ〉の情報だった。
だが、リッキーがサーカスにそのことを知らせる電報を打った直後、
イリーナはソ連に連れ去られてしまう。

粛々と進むスマイリーの捜査。次第に明らかになってくる事実。そして、罠はしかけられる……

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この映画のもうひとつのキャッチフレーズは
一度目、あなたを欺く。
二度目、真実が見える。

この言葉の呪いにかかり、俳優たちのさりげない視線や笑みに
「うーん、これにはきっと何か裏がある」と映画を観終わってからも、あれこれ考えてしまう作品です。

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「英国王のスピーチ」で見せた気弱な王様とはまた随分違ったキャラクターを演じたコリン・ファース。
華がありながら、影のあるコードネーム・テイラーを十二分に楽しませてくれました。
出演者が多く、諜報部幹部と工作員との関係、あるいは英国政府・政治家との関係など
知らない世界ゆえ、わかりにくいかなと不安に思いましたが、そこはさすがです。
サーカスの幹部たちのキャラが1人1人際立っていて、演技、時代背景ともに満喫しました。

ジョージ・スマイリーを演じたゲイリー・オールドマン、コントロール役のジョン・ハート。
すごく良かったです。
しかし、こんな渋い俳優に入れ込むなんて、とのも大人になったもんです。ま。150歳だから当然かも。

あ、そうそう。ジョン・ル・カレですが、脚本から撮影まで全面的に協力しただけでなく、
なんと出演もしています。サーカスのパーティシーンに出ているんですよ。
このことを確認するためにももう1回観なくちゃいけないかもしれません。 





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☆4月12日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

裏切りのサーカス
監督/トーマス・アルフレッドソン、製作/ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー。ロビン・スロヴォ、脚本/ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン、原作/ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ハヤカワ文庫刊)、製作総指揮/ジョン・ル・カレ、ピーター・モーガン、ダグラス・アーバンスキー、撮影/ホイテ・ヴァン・ホイテマ、衣装/ジャクリーン・デュラン
出演
ゲイリー・オールドマン/ジョージ・スマイリー、キャシー・パーク/コニー・サックス、ベネディクト・カンバーバッチ/ピーター・ギラム、デヴィッド・デンシック/トビー・エスタヘイス、コリン・ファース/ビル・ヘイドン、スティーヴン・グレアム/ジェリー・ウェスタビー、トム・ハーディ/リッキー・ター、キアラン・ハインズ/ロイ・ブランド、ジョン・ハート/コントロール、トビー・ジョーンズ/パーシー・アレリン、スヴェトラーナ・コドチェンコワ/イリーナ、サイモン・マクバーニー/オリヴァー・レイコン、マーク・ストロング/ジム・プリドー
4月21日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次公開
2011年、イギリス・フランス・ドイツ合作、128分、字幕/松浦美奈、配給/ギャガ、http://uragiri.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-04-12 06:50 | 映画 | Comments(4)
裏切りのサーカス -1-
TINKER TAILOR SOLDIER SPY

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© 2011 KARLA FILMS LTD,PARADIS FILMS S.A.R.L .AND KINOWELT FILM PRODUKTION GMBH.ALLRIGHTS RESERVED.

冒頭からいきなり、ですが、○○の○○というタイトルは好きじゃありません。
今年2月に当試写室で上映した「恋人たちのパレード」
http://mtonosama.exblog.jp/17221880/ http://mtonosama.exblog.jp/17233263/ でも、
タイトルのことで散々ぶーたれてしまいました。
(あ、このブログのタイトルも○○の○○、「殿様の試写室」でした・・・・・)

そんなわけで、この映画もタイトルゆえに試写を観に行くのを避けていたとのです。
ところが、いつもお邪魔しているパリの梨の木さんが既にこの映画をご覧になったとのことで、
〈サーカス〉というのはイギリス諜報部のことだと教えてもらいました。
いわゆるコードネームみたいなもの?
フランスでのタイトルは「La Taupe(もぐら)」だったそうです。
(梨の木さん、ありがとうございました)
それを知ってちょっと心を動かされました。

しかし、もぐら…?サーカス…?まだよくわかりませんよね。
原題となると、もっとわからないかもしれません。
「Tinker,tailor,soldier,spy」ですもん。「鋳掛屋、仕立屋、兵士、スパイ」ですよ。
いよいよもってわかりません。

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でも、ジョン・ル・カレのファンならすぐおわかりでしょう。
元MI6諜報部員であり、そして、スパイ小説の大家であるジョン・ル・カレの最高傑作。
彼がMI6在職中に実際に起きた事件を基に書き上げ、
“スパイ小説の金字塔”と呼ばれた小説
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を完全映画化した作品なのでありました。


イギリス情報局秘密情報部(英: Secret Intelligence Service、SIS)は、イギリスの情報機関の1つである。外務大臣等の指揮下にあり、英国国外での人による諜報活動(ヒューミント)を主な任務としている。1909年設立。
旧称からMI6(エムアイシックス、Military Intelligence section 6 - 軍情報部第6課)としても知られており、公式サイトに表示されているロゴマークも"SECRET INTELLIGENCE SERVICE MI6"となっている。(Wikipediaより)

とのはジョン・ル・カレの作品は読んだことはありませんし、
映画化作品も「ナイロビの蜂」(‘05)しか観ていないので、
純粋にこの映画だけから感じた印象をいうと、
1970年代前半という時代の心象風景というか、
東西冷戦を、そのままスクリーンに反映したかのようなどこか薄暗い静かなものを感じました。
そのしーんとあらゆるものを吸いこんでしまうような静かなイメージ、なかなか良いです。


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そう、時代は東西冷戦下。
英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロール(ジョン・ハート)が諜報部幹部の中にソ連の二重スパイ<もぐら>がいるという驚くべき情報をつかんだというのが、この映画の骨子です。
「果たして<もぐら>とはいったい誰!?」というだけの映画ではありません。

本作のもの静かな雰囲気を構成するのに洋服も大きな役割を果たしている気がします。
さりげないステンカラーのコートとか、ツイードのジャケット、
コードネーム・テイラーの名の通り、コリン・ファース演じるビルが着こなす三つ揃いのスーツとか、
さすが英国という感じ。
お洒落もお洒落ですけど、良いものを着ているし、洋服に着られてる感じがないし、
渋くて素敵なんですよね。

余談ですが、衣装デザインを担当したジャクリーン・デュランは、
MI6に勤務する男たちはサヴィル・ロウに通っていると想定したのだそうです。
サヴィル・ロウ。そうです。ロンドン中心部のオーダーメイドの紳士服店が集中しているショッピングストリートで、
日本語の<背広>の語源になったとも言われている街です。

すいません。余談で終わってしまいました。
さあ、どんなお話でしょうか。原作を読んだ方も、読んでない方も、充分楽しめる映画ですよ。



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☆4月9日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

裏切りのサーカス
監督/トーマス・アルフレッドソン、製作/ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー。ロビン・スロヴォ、脚本/ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン、原作/ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ハヤカワ文庫刊)、製作総指揮/ジョン・ル・カレ、ピーター・モーガン、ダグラス・アーバンスキー、撮影/ホイテ・ヴァン・ホイテマ、衣装/ジャクリーン・デュラン
出演
ゲイリー・オールドマン/ジョージ・スマイリー、キャシー・パーク/コニー・サックス、ベネディクト・カンバーバッチ/ピーター・ギラム、デヴィッド・デンシック/トビー・エスタヘイス、コリン・ファース/ビル・ヘイドン、スティーヴン・グレアム/ジェリー・ウェスタビー、トム・ハーディ/リッキー・ター、キアラン・ハインズ/ロイ・ブランド、ジョン・ハート/コントロール、トビー・ジョーンズ/パーシー・アレリン、スヴェトラーナ・コドチェンコワ/イリーナ、サイモン・マクバーニー/オリヴァー・レイコン、マーク・ストロング/ジム・プリドー
4月21日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次公開
2011年、イギリス・フランス・ドイツ合作、128分、字幕/松浦美奈、配給/ギャガ、http://uragiri.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-04-09 06:59 | 映画 | Comments(6)