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     ピンク・スバル -2-    Pink SUBARU

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     「ピンク・スバル」の試写を観た日、試写会場に監督の小川和也さんが登場し、挨拶をしました。
       その挨拶で、初めてイスラエル入りした日、いきなり爆発音を聞いたと話してくれました。
        私たちと同様、この国に対する先入観にとらわれていた監督は「テロだっ!」と
        思わず首をすくめたそうです。ところが、その爆発音、実は、結婚式を祝う花火。

      イスラエルとパレスチナ自治区の境界線付近という紛争地にも、普通の市民生活があるんだ、
               と監督もあらためて気付かされたのでしょうね。きっと。

ストーリー
ズベイルは数年前に妻に先立たれ、妹のアイシャと2人の子どもと暮らすパレスチナ系イスラエル人。
日本料理屋で寿司職人をしています。
彼の夢は妹アイシャの結婚、そして、20年間コツコツと貯めてきたお金でスバル・レガシィを買うこと。

その結婚式も近づき、妹をメタリック・ブラックのレガシィで結婚式場へ乗せていくんだ、
と幸せいっぱいで新車を手に入れたズベイル。
納車の夜は隣近所の住民とドンチャン騒ぎ。長年の夢がかなった最高にハッピーな一夜を送りました。

ところが―――
さあ、大変!翌朝、大事な大事なレガシィは忽然と姿を消していました。

車泥棒のしわざです!!

盗まれたレガシィはズベイルの夢の中に美しい女神の姿で現れ、
「わたしは連れ去られてしまった」と嘆くし、
妹のアイシャは悲嘆にくれる兄を残して結婚なんてできない、と言いだす始末。

なんとしても盗まれた車を奪い返すしかありません。
しかし、車泥棒が境界線を越えてレガシィを解体工場の街へ運んでしまったら、一巻の終わり。
ああ哀れ、レガシィの運命やいかに……


f0165567_612508.gifパレスチナ自治区の境界線沿いにあるイスラエルの町タイべ。街の住民はイスラエル国籍を持つアラブ人で、公用語はアラビア語。そして、車泥棒がたくさん住む町として有名な町です。
ここタイべの車泥棒は、カーディーラーが少ないパレスチナ自治区では、車の大切な供給源。イスラエル都心部で盗まれた車がパレスチナ側に運ばれ、解体・再生・販売されるのだそうです。

とまあ、そんな車事情を織り交ぜながら、ストーリーは展開。
どこをとってもイスラエルとパレスチナの紛争など見えてきません。

     イスラエル、パレスチナといえば、対立あるいは紛争という図式が刷り込まれているとのには、
           この両民族の平和的共存という現実がどうしてもピンときません。
 ズベイルが人生の大半を費やして入手した車が納車されたその日に盗まれるという悔しさはよ~くわかります。
      そうした世界共通の感情より、両民族の対立というバックグラウンドが強過ぎる現実というか、
         ハッピーな筋立てが、この国々の抱える現実から浮いてるっていうか……

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        イスラエルとパレスチナ、仲が良いのか悪いのか。平和なのか、そうじゃないのか。
                     いったいどっちがホントの姿なんでしょうね。

 この二国間の平和的共存という現実になじみがないとのは、どことなく居心地の悪さを感じてしまいました。
          政治と民衆のあり方は別物だよ、ということをつきつけてくる映画です。


                               

ピンク・スバル
監督・脚本/小川和也、主演・脚本/アクラム・テラーウィ、エグゼクティブ・プロデューサー/宮川英之、プロデューサー/宮川マリオ、
出演
アクラム・テラーウィ/ズベイル、ミシェル・ヤナイ/スマダール、ラナ・ズレイク/アイシャ、サルワ・ナッカーラ/スバルの母、川田希/さくら、ジュリアナ・メッティーニ/ミス・レガシー、小市慢太郎/善、
4月16日(土)より渋谷アップリンクXにてロードショー
2010年、イタリア/日本、アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語、98分、配給/レボリューション、アップリンク、http://pinksubaru.jp/


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♪4月14日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
by mtonosama | 2011-04-14 06:40 | 映画 | Comments(4)
               ピンク・スバル -1-
                        Pink SUBARU

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              ピンク・スバル?ちょっと気になったタイトルです。
              150歳とはいえ、とのもピンク好きの女子なので。
                       でも、スバル?
   車のスバルですが、スバルと聞いて思い浮かべるのはレガシィとかフォレスターくらい。
  あ、他車種のスバルに乗っていらっしゃる方及びスバル関連のお仕事の方、ごめんなさい。
(そんなことを考えながら、ゴミ捨てに出たら、スバルの軽自動車が軽快に目の前を通過していきました)

      この比較的地味な車が、なぜかイスラエルでとても人気があるのだそうです。
                        「ピンク・スバル」。
イスラエルを舞台にして、イスラエルやパレスチナの俳優と日本人の監督によってつくられた映画です。

監督は新人・小川和也。1977年生まれの若い監督さん。
横浜市鶴見区出身の小川さん、マンハッタンにあるSchool of Visual Artsの監督コースで学び、
5年間アメリカに滞在。帰国後、すぐにイタリア・トスカーナ州のスベレート村に移住。その村でパレスチナ人俳優アクラム・テラーウィと出会ったことが「ピンク・スバル」の生まれるきっかけとなりました。
アクラム・テラーウィ。主役を演じ、脚本も担当した俳優です。

             さて、いったいどうしてスバルがイスラエルで人気なのか?

イスラエルは70年代からの近代化に伴い、急速に車社会に変わっていく必要があった。しかし、多くの自動車メーカーは市場の大きい近隣アラブ社会を重視し、イスラエルへの輸出を躊躇。その時、イスラエルとの輸出取引に乗り出したのは日本の富士重工だけだった。「スバル」は国民に大歓迎され、彼らの生活の“希望の星”となった。当時のイスラエルにおけるスバル車のシェアは80%以上にも達していたという。(映画パンフレットより)


なるほど―――

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ですが、これだけ聞いてると「あれ?富士重工のコマーシャルフィルム?」って思ってしまいます。

あるいは、イスラエルとパレスチナ自治区境界線沿いの街が、
映画の舞台と聞けば、「あぁ、紛争の映画か」と思い、
若干腰がひけてしまう方も多いのではないでしょうか。
さらには、終わりの見えない民族間の確執、とか、
紛争地域に芽生えた未来への展望、とか、
異なった民族の間に芽生えた悲恋物語、とか、
とにかく紛争がらみのストーリーを連想します。



でも、「ピンク・スバル」は私たちのそんな常識(?)を頭っから否定してくれました。
否定され過ぎて、観終わった今も首をかしげてしまうほど。

実は、この映画、紛争の地で繰り広げられる日常生活にスポットライトを当てた作品です。
それもクスッと笑ったり、一緒にハラハラしたり、ヒューマンタッチの映画なんですよ。
ま、異文化交流ということでも楽しめる作品です。

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どんなお話なのでしょう。続きは次回まで乞うご期待であります。

                          

ピンク・スバル
監督・脚本/小川和也、主演・脚本/アクラム・テラーウィ、エグゼクティブ・プロデューサー/宮川英之、プロデューサー/宮川マリオ、
出演
アクラム・テラーウィ/ズベイル、ミシェル・ヤナイ/スマダール、ラナ・ズレイク/アイシャ、サルワ・ナッカーラ/スバルの母、川田希/さくら、ジュリアナ・メッティーニ/ミス・レガシー、小市慢太郎/善
4月16日(土)より渋谷アップリンクXにてロードショー
2010年、イタリア/日本、アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語、98分、配給/レボリューション、アップリンク、http://pinksubaru.jp/


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☆4月11日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
by mtonosama | 2011-04-11 06:16 | 映画 | Comments(6)