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殿様の試写室

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観てきました!「100,000年後の安全」
                         Into Eternity

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              先日、当試写室としては異例の掟破りをしてしまいました。
      観ていない映画をご紹介したのであります。http://mtonosama.exblog.jp/15779368/
     福島原発事故後の一連の動きから、今秋公開予定を4月2日にして急遽公開となった
                    話題作「100,000年後の安全」。
        こちらもまた試写を行わないで一般公開という異例の展開だったわけですが。

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            さ、では急いで前回お知らせできなかった部分をご紹介しましょう。

      まず、この映画は、原発で使った使用済みウラン燃料を捨てるフィンランドの最終廃棄場を
                    撮ったドキュメンタリー映画であります。
                マイケル・マドセン監督は建設中の最終処分場に入り、
      このシステムの実行を決定した専門家たちにマイクを向け、インタビューしました。
            つまり、20世紀に原子力発電を考え、使ってしまった人間として、
           10万年という人類の歴史より長い時間にどう向き合い、どう責任をとるのか、
                       あるいは責任をとれるのか、と。

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                      もちろんここにカメラが入ったのは初めて。
                   なにせ世界で最初の最終処分場ですし、いま建築中であり、
           完成後は封鎖されてしまうわけですから、正真正銘、初めてのカメラ潜入です。

           毎日、世界中で原子力発電所から大量の高レベル放射性廃棄物が排出され、
                      暫定的に、集積所に保管されています。
          しかし、そうした集積所は自然災害や人災や社会的変化の影響を受けやすいため、
               地層処分という形で地下深くに収めるという形が考えだされました。

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                          フィンランドのオルキルオト。
         ここに世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場が建設されることになりました。
                        「オンカロ」と呼ぶプロジェクトです。
                「オンカロ」とはフィンランド語で「隠れた場所」という意味。
             固い岩盤をダイナマイトで崩し、500メートルの深さまで掘削して造られる
                  巨大な地下都市のような放射性廃棄物の貯蔵施設です。
               そして、この施設は10万年もつように設計されているのだそうです。

                                10万年―――
                 放射性物質が生物にとって無害になるまでに必要とする年月です。

       この施設、放射性廃棄物が一定量に達すると封鎖され、2度と開けられることはないといいます。
                       しかし、それが本当に保証されるのでしょうか?

      10万年後、オルキルオトに暮らす未来の人が処分場の封印を解いてしまうことはないでしょうか?
            そうならないように、彼らに危険性を警告するてだてはあるのでしょうか?

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          私たちが現在使っている言語や記号が10万年後の彼らに理解できるでしょうか?

                  ハロー!未来のみなさん

ここは21世紀に処分された放射性廃棄物の埋蔵場所です。
危険だから絶対に入らないでください。


              なんて、書き遺しておいたとして、わかってもらえるんでしょうか。

          地球上にネアンデルタール人が現れてから、まだ1万年しか経っていません。
       ピラミッドもローマのコロッセアムも万里の長城も、たかだかここ数千年の間の出来事です。

             それが10万年ですものねぇ。もう膨大過ぎて、歴史ともいえません。

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               マイケル・マドセン監督がインタビューした専門家たちは
        「10万年後のことなんて関係ないよ。どうせ俺たちみんな死んじゃってるんだから」
                    などと、答えているわけではありません。
         だけど、どんな学者も政治家も、このとてつもない年月の前では目を泳がせて、
               答えを回避しているようにしか見えませんでした。

                              でも、でもね。
   世界には処分されないままの20万トンとも30万トンともいわれる放射性廃棄物があるのだそうです。
        なんとかしなきゃ、と言いながら、相変わらず、30ヶ国で453基の原子炉が稼働し、
                      さらに放射性のゴミは増え続けています。
                  原子力エネルギーという禁断の火を燃やしてしまった以上、
                 その燃えカスはきちんと消火して片づけなくてはいけません。

       お片づけの約束も守らないまま、危険な火を燃やしてしまったら、どんなことになるか。
        それを今いやというほど思い知らされているのは他でもない私たちですものねぇ。

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☆5月17日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

100,000年後の安全
監督・脚本/マイケル・マドセン、脚本/イェスパー・バーグマン、撮影/ヘイキ・ファーム、編集/ダニエル・デンシック
出演
T・アイカス、C.R.ブロケンハイム、M・イェンセン、B・ルンドクヴィスト、W・パイレ、E・ロウコラ、S・サヴォリンネ、T・セッパラ、P・ヴィキベリ
4月2日より渋谷アップリンクにて公開中、全国順次公開http://www.uplink.co.jp/100000/theater.php
2009年、75分、デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア、英語
配給・宣伝/アップリンク http://www.uplink.co.jp/100000/

by mtonosama | 2011-05-17 06:06 | 映画 | Comments(14)