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殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

ねことじいちゃん

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©「ねことじいちゃん」製作委員会




あたし、ひかちゃん。


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あら、今日はあたしじゃないの?



(すいませ~ん。

出たがりの猫でして――)


いえね、今回の映画、

猫は猫なんですが、

ひかちゃんではありません。



今回、当試写室で上映するのは

名古屋を拠点として活動するイラストレーター

ねこまきさんの原作、

「ねことじいちゃん」の実写版なんですよ。


ねこまきさんはコミックエッセイをはじめ、

犬猫のゆるキャラ漫画、広告イラストも

手がける方です。


著書に「まめねこ」シリーズ(さくら舎)

「ちびネコ どんぐり」(ホーム社)

「ケンちゃんと猫。ときどきアヒル」(幻冬舎)

などがあります。


本作の原作「ねことじいちゃん」は

Webサイト「コミックエッセイ劇場」で

https://www.comic-essay.com/episode/6

連載中ですが、2015KADOKAWAから単行本化。

20182月までに1~4巻が刊行され、

累計発行部数35万部を超える人気コミック。


そして、この人気コミックを映画化した監督は――

これが始まると、

日本中の猫たちがTVの前に集合するという

あの人気番組『世界ネコ歩き』の

岩合光昭さんなんです。


フィクション映画の監督を務めるのは

本作が初めてです。


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岩合光昭監督

19501127日、東京生まれ。

大学在学中に動物写真家であった

父・岩合徳光の助手を務め、

自身も動物写真家として活動開始。

以後、世界中で野生動物や大自然だけではなく

イヌやネコも撮影し続けている。


79年、アサヒグラフで連載された

「海からの手紙」(81年朝日新聞社より刊行)

で第5回木村伊兵衛写真賞受賞。

82年から84年までタンザニアに滞在して

撮影した写真集「おきて」(86/小学館)は

世界で20万部を超えるロングセラーに。

日本人として初めて

「ナショナルジオグラフィック」の

表紙を二度も飾り、

世界的な動物写真家としての地位を確立。


2012年から始まった世界各地のネコを

撮影した『岩合光昭の世界ネコ歩き』

NHK-BSプレミアム)は

写真集や写真展、さらには映画版も

制作され、劇場公開もされた。



岩合さんは撮影前に原作を読んでいたそうで、

原作の舞台が岩合さんが抱く島のイメージに

重なることもあり、

「いいなぁ」と思っていたところへの

監督オファーだったとか。


「人の物語と共に猫の物語が軸になった、

僕にしか作れないような猫映画を

作りたいと思いました」


フィクション映画監督初挑戦の弁です。


ちょっと下の出演者をご覧ください。

田中裕子さんや小林薫さんより前に

出演した大勢のネコたちの名前が出ています。


なんたってネコが主役の映画。


その中でも主役中の主役タマを演じた

ベーコンくんは最高のキャラでした。


立派な顔と堂々とした体で

のしのしと歩き、

演技しているとは思えないのに

泣かせてくれました。

猫を撮らせたら

岩合さんの右に出る人はいませんが、

それ以上にベーコンは名優なのです。


あ、人間の出演者も紹介しなければ。

じいちゃんを演じるのは立川志の輔さん。

『ためしてガッテン』より

良かったかもしれません。

(あ、ごめんなさい)


さあ、どんなお話なんでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。




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☆2019年2月21日に更新しました。

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ねことじいちゃん

監督/岩合光昭、原作/ねこまき(ミューズワーク)「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)、脚本/坪田文、撮影/石垣求、製作/藤本款、堀内大示、山口貢、岩合光昭、岩原靖之、板東浩二

出演

立川志の輔/大吉、ベーコン/タマ、柴咲コウ/美智子、柄本佑/若先生、銀粉蝶/サチ、田根楽子/たみこ、小林トシ江/トメ、山中崇/剛、葉山奨之/聡、片山友希/あすみ、立石ケン/幸生、中野裕斗/漁師、中村鴈次郎(友情出演)/雑貨屋の店主、小梅/みーちゃん、ぽんず/とらじ、玉三郎、おはぎ、めめ、ノンノン、あつあげ、おうじ、がんも、キャベツ、きゃりー、くろまさ、くろみつ、ぐら、こたつ、こたけ、こまち、こま、こもも、セロリ、ソフト、つな、てる、ニモ、パスタ、ひげ、ビーツ、ポトフ、ポタージュ、まろにー、もっぷ、ゆず、ラムネ、りんご、りの、あさり、はなてん、田中裕子/よしえ、小林薫/

2019222日(金・猫の日)新宿バルト9ほか全国ロードショー

2018年、日本、カラー、103








# by Mtonosama | 2019-02-21 06:25 | 映画 | Comments(5)

金子文子と朴烈(パクヨル)

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Anarchist from the colony


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(C)2017,CINEWORLD & MEGABOX JOONGANG PLUS M,ALLRIGHTS RESERVED



1923年9月1日午前11時58分

相模湾を震源地として

M7.9の関東大震災が発生しました。

その混乱の中、

朝鮮人が井戸に毒を投入している

というデマを信じた人々は

多くの朝鮮人を虐殺しました。


この時、警察は各地でデマを拡散、

軍の一部は自ら虐殺に関わったといいます。


本作は朴烈と金子文子が

命を賭けた闘いの記録を調べ、

当時の日本の新聞記事を探し出す

などして作られました。


ふたりは自警団による残虐行為を

告発していますが、

震災後90年以上を経た現在も

日本政府はその事実を認めようとしていません。


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ストーリー

1923年、東京。

社会主義者たちが集う有楽町のおでん屋で働く

金子文子は「犬ころ」という詩に

心を奪われる。

詩の作者は車引きとして生計を立てている

朝鮮人アナキスト・朴烈だった。

彼に出会うや、その強い意志に共鳴した文子は

「一緒に暮らしましょう。

私もアナキストです」と告げる。


そして、3つの約束を決めて同棲を始める。

その約束とは

一つ、同志として同棲すること

二つ、私が女性であるとの観念を取り除くこと

三つ、一方が思想的に堕落して

権力者と手を組んだら

直ちに共同生活を解消すること――


この年4月ふたりの発案によって

日本人や在日朝鮮人の青年20余名が

参加して「不逞社」が結成される。

その趣旨は

「民族的でも、社会主義でもなく

ただ叛逆ということ」――


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だが、9月1日、関東地方を襲った大震災により

ふたりの運命は大きく転換する。


1918年の米騒動や

1919年の3.1朝鮮独立運動での

民衆の行動の激しさを見た日本政府は

震災後に暴動が発生することを警戒。

「朝鮮人が井戸に毒を入れ

暴動を起こしている」というデマが拡がる中、

戒厳令を発令する。

戒厳令下、軍や自警団により

朝鮮人大虐殺が始まった。


内務大臣・水野錬太郎を中心にして日本政府は

震災後の人々の不安を鎮め、

国際社会からの避難をそらすため

朝鮮人や社会主義者らを無差別に検束。

朴烈、文子、不逞社の同盟員たちも

検束された。


事件の隠蔽を図ろうとする日本政府の筋書きに

気づいたふたりは日本の残虐行為に

国際社会の眼を向けさせるため、

あえて、皇太子暗殺計画を自白し、

裁判闘争に持ち込むのだった……


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本作の制作チームは日本の各新聞社に連絡し、

事件当時の記事を取り寄せ、

当時の状況を徹底的にリサーチしたといいます。

「本作で語られる出来事は歴史的事実に

基づいたもので、決して話を盛ってはいない」

と語る監督。


発音から朝鮮人かどうかを見分けるため

日本語で発声させ、日本人でないと判断すれば

幼い子どもでも容赦なく殺す自警団。


思わず顔を背けたくなるシーンもありました。


同じような顔ですから、

間違えて殺された日本人や中国人も

いたということです。


もしかしたら、

日本人にとっては被虐史観じゃないの、

と言われる向きもあるかもしれません。


でも、当時、戒厳令下で一斉にそんなデマが

流れたら、自警団を組織して

なんでもありでやったのでしょう。


その昔、学生運動の華やかな頃も

佐藤首相訪米阻止闘争があった羽田周辺で

自警団が組織されたこともあったと

聞いています。


とはいえ、本作は反日の映画ではありません。

ま、水野錬太郎大臣という憎々しい悪役は

登場しますが。


90年以上前に世界を意識し、

無政府主義者として

権力にあくまで抗し続けた若いふたりの

正義と信念と愛と青春と情熱に

拍手を送りたくなる映画です。




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金子文子と朴烈(パクヨル)

監督/イ・ジュンイク、脚本/ファン・ソング、撮影/パク・ソンジュ

出演

イ・ジェフン、チェ・ヒソ、キム・インウ、キム・ジュンハン、山野内扶、金主珍

2月16日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開

2017年、韓国、カラー、129分、日本語字幕/李相美、川喜多綾子、配給/太秦



# by Mtonosama | 2019-02-18 10:55 | 映画 | Comments(6)

金子文子と朴烈

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Anarchist from the colony


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(C)2017, CINEWORLD &MEGABOX JOONGANG PLUS M , ALL RIGHTS RESERVED



映画によって初めて知ることって

結構あります。

例えば、本作『金子文子と朴烈』。

金子文子も朴烈(パクヨル)も知りませんでした。


日本人である管理人は知らなかったのですが、

本作のイ・ジュンイク監督が

朴烈を知ったのも

20年程前のことだそうです。



イ・ジュンイク監督

1959年生まれ。

1千万人の観客を獲得した映画監督”

“生来のストーリーテラー”

“歴史映画の魔術師”などという

賛辞を受けてきた。

『王の男』(05

『あなたは遠いところに』(08

『雲を抜けた月のように』(10)

『ソウォン/願い』(13)

『王の運命―歴史を変えた八日間―』(15)

『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』(16

まで、映画の完成度と興行成績を

両立させる監督として名声を確立している。


本作『金子文子と朴烈』では

朝鮮出身のアナキスト・朴烈の人生を通して

情熱の青春物語を描きたかったという。

「あまり知られておらず、

真意を見抜きにくい人物の生涯に

スポットライトを当てる映画を作りたかった」

と監督は語る。


日本のみならず韓国でも

それほど知られていない朴烈。

そして、金子文子。

いったいどんな人たちなのでしょうか。


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朴烈(パクヨル)

1902312日~1974117

無政府主義運動家。

1902年慶尚北道に生まれ、

三・一独立運動後、1917年に日本へ渡り、

社会主義運動に参加。

そこで金子文子と出会い、

公私にわたるパートナーになる。

関東大震災後の朝鮮人虐殺を隠蔽するための

スケープゴートとして

192393日、

金子文子と共に逮捕される。

震災後わずか2日のことである。


皇太子暗殺計画を自白することで

日本政府を混乱に陥れる。

世界中が注目する裁判で

大逆罪に問われ、死刑判決を下されるが、

恩赦により無期懲役に減刑。

第二次世界大戦終了後に出獄し、

大韓民国へ帰国。

朝鮮戦争で捕虜になり、北朝鮮に連行。

1974年北朝鮮で処刑された。


とても波乱万丈な人生です。



一方の金子文子もすごい。

でも、彼女を演じたチェ・ヒソが

可愛くて、フレッシュで

管理人の中では

金子文子への好感度がアップ。

ゴリゴリの主義者としての文子ではなく、

正義と信念に生きる文子を好演していました。


このチェ・ヒソさん、

大阪とアメリカに居住経験があるとかで

日本語もとても自然。

赤丸急上昇の女優さんです。


金子文子

1903年、横浜市生まれ。

大正期に無政府主義者として活動。

複雑で恵まれない家庭で育ち、

学齢期になっても学校へ行けず、

親類の家を転々とする。

9歳から16歳まで朝鮮半島で過ごし、

1919年には独立運動を目撃する。

その後、帰国し、17歳で上京。


社会主義者との交流の中で朴烈と出会う。

彼女は自分をアナキストだと名乗り、

朴烈に同棲を提案。

日本の植民地主義に反対する文子は

朴烈の同志であり、恋人であった。


1923年、関東大震災後、朝鮮人虐殺事件隠蔽の

スケープゴートとして朴烈と共に逮捕、投獄。

大逆罪として死刑判決を下されるが、

恩赦で無期懲役に。

だが、1926723日獄内で縊死。

その死にも謎が多い。


彼女自身、

「何が私をこうさせたか」(岩波文庫)

という獄中手記を著し、

瀬戸内寂聴の「余白の春―金子文子」も

今月、岩波現代文庫から刊行されます。

知らなかっただけに

小説にも興味が惹かれます。


さあ、一体どんなお話でしょうか。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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金子文子と朴烈(パクヨル)

監督/イ・ジュンイク、製作総指揮/キム・ジンソン、製作/イ・ジョンセ、ショーン・キム、脚本/ファン・ソング、撮影/パク・ソンジュ

出演

イ・ジェフン/朴烈(パクヨル)、チェ・ヒソ/金子文子、キム・インウ/水野錬太郎(内務大臣)、山内扶(やまのうちたすく)/布施辰治(弁護士)、キム・ジュンハン/立松懐清(判事)、(きん)()(じん)/牧野菊之助(裁判長)

2019216()よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

2017年、韓国、カラー、129分、日本語字幕/李相美、川喜多綾子、監修協力/加藤直樹、配給/太秦



# by Mtonosama | 2019-02-15 06:26 | 映画 | Comments(4)

女王陛下のお気に入り

--


The Favourite


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(C)2018 Twentieth Century Fox



アン女王のことはお伝えしましたが、

レディ・サラとアビゲイルのことは

未だでしたね。


レディ・サラこと

モールバラ公爵夫人サラ・チャーチル。

彼女の夫モールバラ公爵ジョン・チャーチルは

英国首相ウィンストン・チャーチルや

ダイアナ妃の祖先にあたります。


アビゲイルはレディ・サラとは従妹であり、

トーリー党の政治家ハーリーとも

又従兄妹にあたり、

女王と彼との間を取り持ちます。


ま、どろどろの権力闘争が

展開される訳ですが――


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ストーリー

18世紀初頭のその日、アン女王は幼なじみであり

女官長でもあるレディ・サラ・チャーチルと

勝利を祝っていた。


アン女王の統治するイングランドは

ルイ14世のフランスと戦争中だったが、

その日、サラの夫モールバラ公爵が

率いる軍が大勝利をおさめたのだ。


ある日、宮廷にサラの従妹と名乗る

アビゲイルが現れた。

没落して生活に困窮した彼女は

サラに頼み込み、召使として働くことに。


痛風持ちのアン女王。

アビゲイルは痛みに効く薬草を摘み、

女王の患部に塗付する。

サラは勝手に女王の寝室に入った

アビゲイルを鞭打ちの刑に。

だが、女王の痛みが和らいだと知り、

彼女を侍女に昇格させる。


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当時、イングランドの議会は

戦争推進派のホイッグ党と

集結派のトーリー党の

二大政党が争っていた。


戦費のための増税に反対するトーリー党の

ハーリーは女王にフランスとの講和を訴える。

ところが、病気がちな女王の代理を務める

ホイッグ党支持者のサラは強引に

「女王の決断は戦争継続だ」と言い渡す。


舞踏会の晩、

図書室で本を読んでいたアビゲイルは

思いがけない場面を目撃してしまう。

女王とサラの濃厚な親密さだ。


トーリー党のハーリーは

アビゲイルが女王とサラに近いことに目をつけ

2人の情報を流すように迫る。

「私を救って下さったサラ様は裏切れません」

ときっぱり断りはしたが・・・


サラが議会に出席している間、

アン女王のお相手を命ぜられるアビゲイル。

彼女は女王の亡くなった17人の子どもの

代わりだという17羽のウサギを可愛がり、

女王を慰めるのだった。


アビゲイルはサラの信頼を得て、

女王のお相手を務める時間が増えていく。

女王もストレートな物言いをするサラよりも

優しい言葉で褒め称える従順なアビゲイルに

次第に心を許していくように。


一方、議会ではトーリー党が増税を阻止。

ホイッグ党を支持するサラも

女官長就任以来、初めて、

その権勢に陰りが兆していた。

その上、女王との関係にも大きな危機が。

思いもかけず、野心を示し始めていた

アビゲイルの反撃だった……



うぉー、すごいぞ!女たち。

議会に手を回し、女王を牛耳るサラ。

可愛い顔して、

やる時にはやっちゃうアビゲイル。

子どもにも夫にも先立たれ、

虚弱体質で30代から痛風に悩まされ、

女色に耽りながらも、

国王としては戦局を乗り切り、

議会政治との折り合いもつけたアン女王。


男を介在させず、

自分達の知性、気性、決断力、知恵で

国を牛耳った女たち。

女同士の三角関係と笑わば笑え。


でも、気持ち良い程痛快な映画です。


こんなに男たちの影の薄い映画って

初めて観たような気がします。


ああ、気持ち良かった!



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女王陛下のお気に入り

監督/ヨルゴス・ランティモス、脚本/デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ

製作/セシ・デンプシー,p.g.a.、エド・ギニー,p.g.a.、リー・マジディ,p.g.a.、ヨルゴス・ランティモス,p.g.a.、撮影/ロビー・ライアン

出演

オリヴィア・コールマン/アン女王、エマ・ストーン/アビゲイル、レイチェル・ワイズ/レディ・サラ、ニコラス・ホルト/ハーリー、ジョー・アルウィン/マシャム、ジェームス・スミス/ゴドルフィン、マーク・ゲイティス/モールバラ卿、

ジェニー・レインスフォード/メイ

2019215日(金)TOHOシネマズシャンテ他にてロードショー

2018年、アイルランド・イギリス・アメリカ映画、120分、字幕翻訳/松浦美奈、配給20世紀フォックス映画




# by Mtonosama | 2019-02-12 06:16 | 映画 | Comments(4)
女王陛下のお気に入り
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The Favourite

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(c)2018 Twentieth Century Fox


第75回ベネチア国際映画祭で
銀獅子賞(審査員大賞)
女優賞を受賞。

第76回ゴールデングローブ賞でも
主演女優賞を受賞し、
アカデミー賞への呼び声も高い作品が
本作『女王陛下のお気に入り』。

イギリスのEU離脱問題が
紛糾しているからではありませんが、
2019年に入り、イギリス女王ものは
本作で二作目です。

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イギリス、イギリスと気安く呼んでいますが、
「怖い絵」の中野京子先生によれば
「イギリスという言葉は日本語に過ぎず
世界ではグレートブリテン及び
北アイルランド連合王国
(United Kingdom of Great Britain & Northern Ireland)
略してUKと正式名称で呼ぶ」そうです。
(「名画で読み解くイギリス王家12の物語」)

ま、これは映画とは関係ありませんけどね。

さて、ややこしい英国の定義はさておき
本作の見どころは三人の女優の三つ巴です。

『ナイロビの蜂』(05)のレイチェル・ワイズと
『ラ・ラ・ランド』(16)
https://mtonosama.exblog.jp/27571299/
https://mtonosama.exblog.jp/27579989/
『バトル・オブ・セクシーズ』(17)
https://mtonosama.exblog.jp/29830421/
https://mtonosama.exblog.jp/29836899/
のエマ・ストーンという綺麗どころを抑えて
女王陛下を演じたオリヴィア・コールマン。

美しさにおいては分の悪い
このオリヴィア・コールマンが
気まぐれで病弱ながら
スペイン継承戦争さなかの困難な時代に
英国王として君臨したアン女王を
演じ切りました。

納得の主演女優賞です。

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時代は18世紀初頭、
フランスと戦争状態にあるイングランド。

先日、当試写室で上映したヴィクトリア女王や
エリザベス女王ほど有名ではないアン女王が
本作の主人公です。

アン女王と聞いてもピンときませんが、
スペイン継承戦争ならわかります。
世界史の教科書で目にしましたものね。

このアン女王の治世(1702~14)は
スペイン王位の継承に端を発する
スペイン継承戦争(1701~14)
とほぼ重なります。

この戦争、北米で行われた局地戦争は
そのものずばり
アン女王戦争と呼ばれています。

牧歌的な時代は既に
過去に去った頃のお話ですわねぇ。

イギリスを中心とする同盟軍は
ルイ14世のフランスに対して
ネーデルランドやドイツで連戦連勝。
ヨーロッパはフランス一強から
勢力が均衡する時代に入っていきました。

ヨーロッパの新時代の始まりです。

国内を見ても戦争継続派のホイッグ党と
早期講和派のトーリー党という
二大政党間の政争を通じて
政党政治が発達していく時期でした。

ま、女王としても
気苦労が絶えなかったことでしょう。

女性としても17回も妊娠しながら
皆夭折し、ただ一人11歳まで育った王子も
彼女が即位する前に死んでしまうという
悲惨な過去を持っています。

跡継ぎを全て失ったアン女王は
イギリス王室ではスチュアート家最後の君主
ということになりました。

これはこの映画の背景ですが、
アン女王。
その幼なじみとして
女王の心と絶大な権力を
ガッツリ握ったレディ・サラ。

そして、
従順な侍女として宮廷に侍り、
やがて野心に目覚めていくアビゲイル。

この三人の女性たちの織りなす
美しくも、激しく、また、おぞましい
ドラマが見どころでありましょう。

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監督はヨルゴス・ランティモス。

ヨルゴス・ランティモス監督
1973年アテネ生まれ。
長編映画デビュー作『Kinetta』(05)は
トロントとベルリン国際映画祭で
上映され、大絶賛。
『籠の中の乙女』(09)は
カンヌ国際映画祭”ある視点部門”グランプリ、
『Alps』(11)は
ベネチア国際映画祭最優秀脚本賞を受賞、
アカデミー賞脚本賞にノミネート。
ニコール・キッドマン出演の
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)も
カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、
脚本賞を受賞。

美しい衣装や宮廷内のインテリアにも注目ですよ。

さあ、一体どんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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女王陛下のお気に入り
監督/ヨルゴス・ランティモス、脚本/デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ、製作/セシ・デンプシー,p.g.a.、エド・ギニー,p.g.a.、リー・マジディ,p.g.a.、ヨルゴス・ランティモス,p.g.a.、撮影/ロビー・ライアンBSC
出演
オリヴィア・コールマン/アン女王、エマ・ストーン/アビゲイル、レイチェル・ワイス/レディ・サラ、ニコラス・ホルト/ハ―リー、ジョー・アルウィン/マシャム、ジェームス・スミス/ゴドルフィン、マーク・ゲイティス/モールバラ卿、ジェニー・レイスフォード/メイ
2019年2月15日(金)TOHOシネマズシャンテ他にてロ―ドショー
2018年、アイルランド・イギリス・アメリカ映画、120分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/20世紀フォックス映画



# by Mtonosama | 2019-02-09 09:53 | 映画 | Comments(2)