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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

幸福なラザロ

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LAZZARO FELICE


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(C)2018 tempesta srl Amka Films Productions Ad Vitam Production KNM Pola Pandora RSI Radiotelevisionesvizzera Arte France Cinema ZDF/ARTE



なんといったらいいのでしょう。

観終わった後、

あるいは観ている間も、

不思議な心持ちになる映画です。


ラザロ

新約聖書「ヨハネによる福音書」に

登場する人物で

キリストの奇跡によって

死後4日目に復活する聖人です。


レンブラントやカラバッジョ

ゴッホやルドンなどが

この奇跡を描いています。


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本作の主人公ラザロは

純朴な田舎の青年。

いつも襟ぐりが伸びたような

真っ白とはいえないシャツを着ています。


ひっそりと村人たちの手伝いをし、

人が嫌がる仕事も黙々とこなします。

いいように働かされますが、

仲間には入れてもらえません。


冗談で言われたこともずっと信じ続け、

疑うことも怒ることも欲しがることも

ありません。


こんな彼のことを他人はバカにします。

ちょっと足らないんじゃないの?

などとも思ってしまいます。


彼の澄みきった美しい瞳。

その美しい目と整った顔立ちには

不釣り合いなもっちりとした体。

琴奨菊の身体にボッティチェリの天使の顔が

ついているような、と言ったら

言い過ぎ――ですね。


でも

美しい顔立ちにはスレンダーな肉体でなくては

と思い込んでいる人は

まずここでエッ!と思わされます。


そして、

彼も村人たちもその村も

どう見たって中世そのものなのに

時代は20世紀後半。

1980年代が舞台というのも不思議です。


イタリアって、都市部はともかく

農村部では近代化が遅く

小作制度が廃止されたのは

1980年代初頭のことなのだそうです。


日本では1950年には農地改革が完了し、

小作地の80%が解放されたといいますのにねぇ。

ま、こちらは

アメリカの介入もあったからでしょうが。


それなのに、

あろうことか、

イタリア中部に住む侯爵夫人が

その小作制度の終りを農民たちに告げず

彼らをずっと小作人のままにして

搾取し続けてきた詐欺事件が

本当にあったというのです。


本作はその実際にあった事件に

監督が驚いて、つくった映画。


監督ならずともビックリです。

ヴィスコンティ監督の『山猫』の時代かいっ!


あ、そうそう

『山猫』といえばアラン・ドロンが

演じたタンクレディが印象的ですが、

本作でも侯爵夫人の息子の名前が

タンクレディなんですよ。


この不良息子が起こした自作自演の誘拐事件が

侯爵夫人の悪事を

世の中に知らしめることに

なるのですけれどね。




監督はアリーチェ・ロルヴァケル。

1981年イタリア・トスカーナ州生まれの鬼才です。

母はイタリア人、

父はドイツ人で養蜂を営んでいました。


その体験をもとに養蜂家の家族を描いた

『夏をゆく人々』(14)は

https://mtonosama.exblog.jp/24382614/

https://mtonosama.exblog.jp/24392428/

長編2作目にして

67回カンヌ国際映画祭グランプリを

受賞しています。


2018年、本作『幸福なラザロ』は

71回カンヌ国際映画祭で脚本賞受賞。

あの『万引き家族』と共に

コンペティション部門で

話題をさらった作品です。


実際に起きた詐欺事件が

一体どのようなお話に

結実していくのでしょうか。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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幸福なラザロ

監督・脚本/アリーチェ・ロルヴァケル、撮影/エレーヌ・ルヴァール、編集/ネリー・ケティエ、音楽/ピエロ・クルチッティ、美術/エミータ・フリガート、製作プロダクション/テンペスタ、プロデューサー/カルロ・クレスト=ディナ

出演

アドリアーノ・タルディオーロ/ラザロ、アニェーゼ・グラツィアーニ/アントニア、アルバ・ロルヴァケル/成長したアントニア、ニコレッタ・ブラスキ/マルケッサ・アルフォンシーナ・デ・ルーナ(侯爵夫人)、ルカ・チコヴァーニ/タンクレディ、セルジ・ロペス/ウルティモ、トンマーゾ・ラーニョ/成長したタンクレディ

4月19日(金)よりBunkamuraル・シネマ他にてロードショー

2018年、イタリア、イタリア語、127分、日本語字幕/神田直美、配給/キノフィルムズ、木下グループ




# by Mtonosama | 2019-04-22 07:01 | 映画 | Comments(0)

芳華

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Youth


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(C)2017 ZhejiangDongyang Mayla Media Co., Ltd Huayi Brothers
Pictures Limited IQiyi Motion Pictures(Beijing) Co., Ltd Beijing Sparkle RollMedia Corporation

Beijing Jingxi Culture&Tourism Co., Ltd



監督はフォン・シャオガン。

これまで中国国内最大の映画賞である

金鶏百花奨を5回受賞。

ヴェネチアやトロントでも受賞歴があり、

ハリウッドのエージェント会社CAAとも契約、

中国を代表する巨匠です。


20歳の時、文工団に入団した監督にとって

ここでの暮らしは、

淡い恋心と共に

忘れることができない日々だったのでしょう。


誰にでもある青春の1ページを

激動の時代を背景に描き出した本作。


さあ、どんなお話なのでしょうか。



ストーリー


1976

17歳で文工団への入団が決まったシャオピン。

彼女を案内するのは団の優等生リウ。


実父が労働改造所に収容されている

シャオピンにとって文工団は新しい人生に

踏み出すための第一歩だった。

一日も早く軍服姿を父に見せたいと

ルームメイトの軍服を無断で借用。

写真館へ向かう。

気づかれない内に返却すれば

問題はない筈だった。


軍隊への慰問の日。

移動中の車から、

写真館に飾られたシャオピンの軍服写真が

みつかってしまう。

問い詰められるシャオピン。


19769月、毛沢東の死で

公演が2週間中止になる。

この年は1月に周恩来の死去、

7月には唐山地震。

文革の象徴四人組の逮捕と

大きな事件が続き、

新しい時代の波も押し寄せていた。


1977年、文革が終り、大学入試が復活。

進学を希望する団員も現れる。

優秀なリウも政治委員から進学を勧められる。

だが、リウには文工団に残りたい理由があり、

大学進学を断る。


1978年、シャオピンの父が病死し、

リウも文工団から伐採部隊へと異動になり、

絶望したシャオピンは文工団を見限る。


ある日、慰問公演の折、

主役ダンサーがケガをし、

シャオピンに代役が。

やる気をなくしていた彼女が仮病を使い、

拒否するが、舞台へ無理矢理あげられる。

その場はなんとかしのいだものの

彼女は野戦病院へと異動させられるのだった。


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1979年、ベトナムと中国との国境線。

激しい戦闘で続々と運び込まれてくる負傷兵の

看護をするシャオピン。

一方、リウも戦場の最前線で副中隊長として

兵士を率いていた。


1980年、文工団の解散が決定し、

最後の公演が開かれる。

客席には戦争で負傷したり、

心を病んだ兵士たち。

その中にシャオピンの姿が。


1991年、海南省の海口。

リウは文工団の仲間たちと再会。

その中にシャオピンはいない。


1995年、雲南省蒙自。

そこには亡くなった戦友たちの墓参りをする

シャオピンとリウの姿があった……



中国、激動の20数年を背景に描かれた本作。

中でも中越戦争のシーンは

凄まじいものでした。


ベトナム戦争後もベトナム側に駐在し、

中越戦争を取材していた記者が

語っていました。

(彼は流れ弾にあたって亡くなりましたが)

「中国側からは続々と兵士たちが

湧き出してくるようだった・・・」


本作の戦闘シーンを見ていて

記者の言葉の意味を実感しました。


その湧き出してきた中国兵たちは

皆、死んでいったんですね。


4千万人が涙した青春ラブストーリーと

キャッチフレーズにはありますし、

シャオピンを演じたミャオ・ミャオは

チャン・ツイイーの再来かと

思わせるほど可愛いし、

ラストシーンも感動的でした。


でも、この激動の歴史は中国政府お墨付きの

歴史であり、ストーリーなのかな、と

思ってしまうのは、偏見に過ぎるでしょうか。



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芳華

監督/フォン・シャオガン、製作/フォン・シャオガン、ワン・チョンジュン、ワン・チョンレイ、原作/ゲリン・ヤン、音楽/チャオ・リン、撮影/パン・ルオ、編集/チャン・チー

出演

ホアン・シュエン/リウ・フォン、ミャオ・ミャオ/ホー・シャオピン、チョン・チューシー/シャオ・スイツ、ヤン・ツァイユー/リン・ディンディン、リー・シャオファン/ハオ・シューウェン、ワン・ティエンチェン/チェン・ツァン、ヤン・スー/文工団・分隊長、チャオ・リーシン/文工団の政治委員

412日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDENCINEMAほか全国順次公開

2017年、中国、北京語、135分、字幕/樋口裕子、配給/アットエンタテインメント



# by Mtonosama | 2019-04-19 06:55 | 映画 | Comments(8)


芳華

-1-

Youth


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(C)2017 Zhejiang Dongyang Mayla Media Co., Ltd HuayiBrothers
Pictures Limited IQiyi Motion Pictures(Beijing) Co., Ltd Beijing Sparkle RollMedia Corporation Beijing Jingxi Culture&Tourism Co., Ltd



久々の中国映画です。

時代は文化大革命のころ。


文革といえば紅衛兵や下放などが、

映画でもよく取り扱われました。


『シュウシュウの季節』で観た

(‘98ジョアン・チェン監督)

下放の悲惨さはいまも忘れられません。


下放というのは文化大革に、

毛沢東の指導により行われた思想政策で

青年層が地方の農村で働き、

肉体労働を通じて思想改造をしながら

社会主義国家建設に協力することを

その目的としました。

この下放によって

多くの青年層が教育の機会を失いました。

Hatena Keywordより)



紅衛兵はおなじみですが、

文工団(文芸工作団)というのは

あまり聞いたことがありませんでした


『小さな村の小さなダンサー』

(‘10ブルース・ベレスフォード監督)

https://mtonosama.exblog.jp/14178918/

https://mtonosama.exblog.jp/14199667/

これは1961年、中国に生まれた

実在のバレエ・ダンサー、

リー・ツンシンの自伝を

映画化した作品でしたが、

当時の中国での芸術活動の様子

つまり

江青女史肝入りのバレエを

観ることができた映画です。


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文芸工作団というのは

歌唱、舞踊、演劇等により

人民解放軍の将兵の士気を高めるため、

建軍初期から存在する部隊の一つです。

総政治部、海軍・空軍などそれぞれに

設置されていました。


習近平主席夫人である

彭麗媛(ほうれいえん)が

総政治部歌舞団の団長を務めていて

来日公演もしています。


本作監督のフォン・シャオガンと

原作者ゲリン・ヤンも

文工団に所属していたんですよ。


あ、ゲリン・ヤンというのは

冒頭で紹介した『シュウシュウの季節』の

原作者です。

彼女は『花の生涯~梅蘭芳~』

08チェン・カイコー監督)の

原作者でもあります。


現在はアメリカに在住し、その作品は

中国語・英語の他、フランス語、オランダ語、

スペイン語、日本語などに翻訳され、

その多くがテレビや映画等で

映像化されています。


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本作の舞台は

文化大革命、毛沢東の死、中越戦争という

激動の時代に揺れる中国。


歌や踊りを披露し、

兵士たちを慰労する役割を担う文工団に

17歳のシャオピンが

入団してくるところから始まります。


激しい戦線のすぐ傍で

青春を送る若者たちの日々。

裕福で時代の流れにうまく乗れる者、

貧しくても誠実に生きる者――


中国では

1966年から始まった文化大革命による

糾弾と粛清の嵐は10年間続きました。

76年に毛沢東が亡くなり、

江青を含む四人組の逮捕により

1977年中国全土を狂乱の渦に巻き込んだ

文革は終わります。


その後、79年になると

ベトナムとの間に中越戦争が起こり、

激動の時代はまだまだ続くのですが、

本作はそんな時代を背景にした

青春ラブストーリー。


中国で公開されるや2週連続1位を獲得、

1ヶ月で興収230億円という大ヒットを記録。

年間興収ベスト10入りを果たし、

国内の映画賞を総ドリ。

アジアのアカデミー賞とも呼ばれる

アジア・フィルム・アワード最高の

最優秀作品賞に輝いた作品です。


『小さな村の小さなダンサー』が

2010年当時、中国では公開されなかったことを

思えば、驚くべき記録ですねぇ。


驚くといえば、最近、中国映画の

オープニング・ロゴ、

(映画の最初に製作会社やなんかが

バーッと出てくる部分)

あれがすごく派手です。


『初恋の来た道』

(‘00チャン・イーモウ監督)

の頃はひどくあっさりとしていたような

記憶があるのですが。


最近の中国映画のオープニング・ロゴは

すごくって

タイトルが出てくるまでに

時間のかかることといったら。


ま、お金がかかっているんでしょうね。


さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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監督/フォン・シャオガン、製作/フォン・シャオガン、ワン・チョンジュン、ワン・チョンレイ、原作/ゲリン・ヤン、音楽/チャオ・リン、撮影/パン・ルオ、編集/チャン・チー

出演

ホアン・シュエン/リウ・フォン、ミャオ・ミャオ/ホー・シャオピン、チョン・チューシー/シャオ・スイツ、ヤン・ツァイユー/リン・ディンディン、リー・シャオファン/ハオ・シューウェン、ワン・ティエンチェン/チェン・ツァン、ヤン・スー/文工団・分隊長、チャオ・リーシン/文工団の政治委員

412日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

2017年、中国、北京語、135分、字幕/樋口裕子、配給/アットエンタテインメント


# by Mtonosama | 2019-04-16 05:57 | 映画 | Comments(2)

沈没家族

劇場版

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c)おじゃりやれフィルム



さて、時代は今から20数年前。

多くの人が浮かれたバブル景気も泡と消え、

それと引き換えのように

地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災が

起きた時代です。


そんな頃、

東中野の片隅でちょっとした試みが

行われようとしていました。

それは

シングルマザーの加納穂子さんが始めた

共同保育「沈没家族」。


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21歳で土くんを生んだ穂子さんは

写真専門学校で知り合った土くんの父親とは

既に折り合いが悪く籍は入れず

赤の他人と共同で

子どもを育てようと試みました。


1995年、当時23歳だった穂子さんが

加納土監督が1歳の時に

共同で子育てをしてくれる「保育人」を

募集するためにビラを配り始めます。

↓↓

これがそのビラ

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「いろいろな人と子どもを育てられたら

楽しいんじゃないか」

そんな穂子さんの考えを書いた

このビラが良かったのか、

土くんの写真が可愛かったからか、

幼い子どもを抱えた母親や

独身男性が10人程集まりました。


毎月、会議を開いて各自の担当日を決め、

東中野のアパートでの共同保育が始動。


穂子さんが専門学校通学や

その後の仕事で土くんの面倒を見る

時間が取れない時に

当番制で土くんの世話をしました。


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1年半後、他の数組の母子や保育人と共に

LDKの一戸建てアパートに引越。

「沈没ハウス」と名付けたその家には

3組の母子と数人の若者が各部屋に住み、

生活を共にしながら、育児も分担し、

居住者だけでなく多くの人が出入りする

梁山泊のような場所になっていました。


沈没ハウスは現在もシェアハウスとして

存続しており、

当時からの住人がいまも住んでいます。


その後、土くんが小学校3年になった時、

穂子さんは

「街が息苦しくなったから引っ越す」と

縁もゆかりもない八丈島へ。

決めてから引っ越すまでたった3ヶ月……


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いや、すごいんです。

穂子さんは八丈島でヤギやニワトリを飼い、

ヘルパーや様々な仕事をしているのですが、

とにかく自由な女性です。


映画はそんな穂子さんとの会話や

当時の保育人との話や、

父である山さんとのやりとりや、

放映されたTV番組などから構成されています。


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保育人としてやってきた独身男性が

赤ん坊だった土くんと

どんな風に接するか、

不思議だし、不安でもあるのですが、

それは保育人とて同じこと。


保育人のぺぺさんは言います。

「初めて二人きりになった時は

こっちもこっちでビビってたからね。

(土くん)最初は大泣きするけど

もう母ちゃんはいないんだと諦めるんだよね。

諦めると他に頼る人いないから

頼ってくるんだよ。

ホッとした。

ずーっと泣いてたら嫌だなって思うじゃん、

こっちも」



わかる、わかる。


常識的に考えたら、

子どもの世話をビラで集まった

見知らぬ人に頼むなんてかなりこわい。


でも、やっちゃった。

結果、可愛かった土くんは立派に成長し、

穂子さんは八丈島で生き、

保育人たちも「土くんが映画を作るなら」って

集まってくる。


一人で頑張って子どもを育てている人や

子育てに追い詰められている人、

あるいは

「ああ、こんなやり方もあったのか」と

思う150歳にとっても

眼のうろこが剥がれ落ちるような映画です。


ちょっと見方を変えるだけで

子どもって案外楽に

そして

楽しく育てられるものかもしれません。


男女共同参画ですしね。



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沈没家族

監督・撮影・編集/加納土、製作/おじゃりやれフィルム、卒業制作版制作指導/永田浩三、劇場版構成/大澤一生、音楽/MONO NO AWARE、玉置周啓

出演

加納穂子、ペペ長谷川、イノウエ、佐藤公彦、藤枝奈己絵、高橋ライチ、めぐ、たまご、うれP家の皆さん、沈没家族のみなさん、山村克嘉

46日ポレポレ東中野にて公開、ほか全国順次公開

2018年、日本、93分、カラー、配給/ノンデライコ


# by Mtonosama | 2019-04-13 06:50 | 映画 | Comments(2)

沈没家族

劇場版

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c)おじゃりやれフィルム


最初、タイトルを見て、

なんか危なそうな映画だなぁ

と思ってしまいましたが・・・


1995

シングルマザーだった加納穂子(当時23歳)が

「いろいろな人と子どもを育てられたら、

子どもも大人も楽しいんじゃないか」

と考えて、子守りを呼びかけました。

それに応えて集まった若者と子どもたちで

始まった共同保育と共同生活の

実験的な生活の形が「沈没家族」です。


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ちょっと危なげな感じのするそのネーミングは

「男女共同参画を進めると日本は沈没する」

という当時の政治家の発言に

怒った穂子さんが名付けました。


まったくねぇ、

日本の政治家は遅れていますよねぇ。


本作『沈没家族』は加納土監督が

大学の卒業制作として発表した

ドキュメンタリー映画です。


学生の作品ながら様々な賞を受賞し、

メディアでも取り上げられ続け、

今回、劇場公開されました。

それも共同保育所「沈没家族」が生まれた

東中野の映画館ポレポレ東中野で、です。



監督・加納土は

まさに「沈没家族」で育った当の本人。


その土くんが

当時、さまざまな若者がひとつの家に暮らし、

子育てに奮闘した「沈没家族」について、

母親の穂子さんがどうしてそれを始めたのか、

当時の保育人たちはいま何をしているのか、

そして、不在だった父も追いかけ、

家族って何なのか、

を求めて映画を作りました。


加納土監督が武蔵大学在学中の

卒業制作作品として発表した

ドキュメンタリー映画『沈没家族』は

観客に新鮮な感動を巻き起こし、

PFFアワード2017

審査員特別賞、

京都国際学生映画祭2017では

観客賞と実写部門グランプリを受賞。


その後も、新聞やテレビ等で取り上げられ、

ついに今回「沈没家族」誕生の地・東中野で

劇場公開を迎えました。


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一般公開にあたり、卒業制作版を再編集。

更にバージョンアップしての登場であります。


おめでとうございます。


いえ、管理人はなんのご縁もないんですよ。

でも、

スクリーンの中でビービー泣いていた土くんが

映画終了後、監督として挨拶に立った時、

ご縁がないとはいえ

「お~、立派に育ったねぇ」

と思ってしまいましたよ。


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親だけが育てるのではなくても

子は育つものなんですねぇ。


いや、いまのご時世、

親だけが育てるよりも

他人の眼や手が入った方が

子育てには良いのかもしれません。


加納土監督

1994年生まれ。24歳。

神奈川県出身。

武蔵大学社会学部メディア社会学科の

卒業制作として2015年から本作の撮影開始。

卒業後はテレビ番組会社に入社。

本作が初監督作品。


それにしても

21歳で出産して、

子どもと二人きり、

あるいは

子の父である人との三人暮らしは

一切考えず、土くんだけではなく

他の子どもも含めた共同保育を

考えた穂子さんもなかなかの傑物です。


さあ、一体どんな家族の形が

見られるのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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監督・撮影・編集/加納土、製作/おじゃりやれフィルム、卒業制作版制作指導/永田浩三、劇場版構成/大澤一生、音楽/MONO NO AWARE、玉置周啓

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加納穂子、ペペ長谷川、イノウエ、佐藤公彦、藤枝奈己絵、高橋ライチ、めぐ、たまご、うれP家の皆さん、沈没家族のみなさん、山村克嘉

46日ポレポレ東中野にて公開、ほか全国順次公開

2018年、日本、93分、カラー、配給/ノンデライコ


# by Mtonosama | 2019-04-10 07:01 | 映画 | Comments(4)