パリ・オペラ座のすべて
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パリ・オペラ座のすべて
ホラ、口閉めて!
ハッ。よだれが垂れてた。
いや、ホント。西原理恵子の口開け女みたいな顔して観入ってしまいました。
もう、きれいったらないんです。
オペラ座のエトワールたち。
え、エトワールですか?
フランス語で「星」を意味するパリ・オペラ座ダンサー最高位の階級。オペラ座総裁によって任命され、際立った個性、魅力、天性の才能を持つダンサーだけに与えられる称号。パリ・オペラ座バレエ団の顔であり、社会的地位も高い。2009年7月現在でダンサー150名の内の約10%、男性7名、女性9名の計16名がエトワールである。
エトワールも含め、オペラ座のダンサーの定年は40歳。
花の命は短くて―――とはよく言ったものであります。
実は、バレエ好きの殿。
BSで放映するローザンヌ・バレエ・コンクールを気がつけば
クラシック部門も、コンテンポラリー部門も全部通して見てしまっています。
踊れる訳でもないし、なんにも知っちゃいないんですが。
幼いころ、母の勘違いからバレエを習わされ、一ヶ月で挫折。
娘のあまりの無能さに怒って先を行く母を
泣きながら追いかけてから早や幾星霜。
ふーんだ。
自分が踊れなくたって
高いお金出してバレエ公演に行かなくたって
こんなすごい映画が観られるんだから。
って、誰に言ってる?
太陽王と呼ばれ、「朕は国家なり」と高らかにのたまわった
フランス絶対王政最盛期の王様ルイ14世が
勅命で1661年に設立した王立舞踊アカデミーがパリ・オペラ座の前身です。
ルイ14世、ヴェルサイユ宮殿建てただけじゃないんです。
そういえば「王は踊る」(‘00)でルイを演じたブノヮ・マジメルもきれいでしたねぇ。
こう見えてきれい好きなんですよ。あ、ちょっと意味が違いますね。
「パリ・オペラ座のすべて」は
華やかな舞台に舞うダンサーだけではなく
厳しいレッスン風景や
振付師とエトワールの間で繰り広げられる息詰まるような振り付けのプロセス
あるいは年金改革をめぐる団員集会という国家公務員としてのダンサーの姿
布を染め、ビーズを縫い付け、一枚一枚の衣装を手縫いするスタッフたち
有力な支援と資金を得るための広報活動。
ほんとにパリ・オペラ座のすべてが撮影されています。
「オペラ座の怪人」に出てきたあの地下水道も出てきます。
オペラ座のすべてを撮影した監督は84日間の密着撮影を完遂した
“現存する最も偉大なドキュメンタリー作家”フレデリック・ワイズマン。
1930年、ボストンに生まれる。イエール大学で法律を学び、弁護士として活動を始める。やがて軍隊に入り、除隊後弁護士業のかたわらボストン大学で教鞭をとるようになる。法的医療や犯罪法の実地見学で訪れた、精神異常犯罪者を収容したマサチューセッツ州立矯正院を題材にして、初の長編ドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』(’67)を発表するが、州最高裁判所で公開禁止処分となり、一般上映が禁止される。以後も、ワイズマンは製作意欲を掻き立てられたかのように次々とアメリカの組織・施設の“シリーズ” ドキュメンタリーを発表。21世紀に入った現在も、ほぼ年1本のペースで新作を発表し続けている。撮影時には、現場にいることがなるべく撮影対象に意識されないように配慮。インタビュー、BGM、ナレーションを排除し、観客の判断や歓声にすべてをゆだねるという手法を用いる
エトワールたちの練習が
ラストシーンの舞台場面として結実するまでの160分はなんともゴージャス。
知らない間にまた西原理恵子の口になってしまいます。
「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」という定番プログラムから
「メディアの夢」という前衛的なプログラムまで、
オペラ座の持つ芸術性の高さと幅広さにただただ感服。
348年の歴史を生き抜いてきたオペラ座は
伝統的な美しさだけではなく
個性的でコンテンポラリーな演出も含め
世界のバレエ界を牽引するエネルギーの塊なのだなぁと
あらためて感動しました。
それにしても、人間の肉体って美しいだけじゃなく
とても豊かな表現力を備えた道具なんですねぇ。
パリ・オペラ座のすべて
監督、音声、編集/フレデリック・ワイズマン、撮影/ジョン・デイヴィー、編集/ヴァレリー・ピコ、製作/フランソワ・ガズィオ、ピエール・オリヴィエ・バルデ、フレデリック・ワイズマン、製作協力/パリ・オペラ座、総裁/ジェラール・モーティエ、芸術監督/ブリジット・ルフェーブル
出演
エトワールほかダンサー、ブリジット・ルフェーブル、パリ・オペラ座職員
2009年、フランス=アメリカ、160分
10月10日(土) Bunkamura ル・シネマ ほか全国順次ロードショー
配給:ショウゲート
http://www.paris-opera.jp/
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ただし、とのさんみたいに大好きまでいってないです。。
踊るほうが大好きなので(苦笑)ただしうまいというわけではありません。あしからず。。
この記事読んで以前みたエトワールという映画を思い出しました。
エトワールのページに飛びます。。。
記事にURLのせたらスパムにされてしまいました。
トラバもID取らないと出来ないみたいですね。
yahooも同じなのかしらね。。
それはアレでしょうか。すっとこが不埒な感想書いた
からでしょうか。
「男性ダンサーが出てくると目のやり場に困る」でも
目を覆った指の隙間からやっぱり盗み見ちゃう」と
書いたのでした。
今度は受け付けてもらえるかな。投稿します。エイヤッ。
私も「目のやり場に困る」のでバレエはちょっと苦手です。 女性は綺麗だと思うんですけどね。 どうせ見るならブノワ・マジメルが良いワ!
そもそも眼をやる先が違っているのでは?(笑い)
あの華麗なジャンプ、美しい指先。
それは男性バレリーナも女性バレリーナも同じでございます。
以上、プールで見慣れているので目のやり場に困らない殿でした
殿様は日々の鍛錬の成果でたじろぐことはないのですか。
そのためのプール通いでしょうか・・・・。(おい)
ライスケーキ様、目のやり場に困る同志がいらして
ちょっと安心しました。じぶんだけが異常なのかしらん、
と思ってたものですから。
私は、バレエ学校といえば、ロシアのワガノワバレエ学校の映像を見たことがあります。
あと、DVDで、パリだったかアメリカだったか、忘れましたが、非行少年、少女達にバレエを教えて、公演をするというのがありましたね。
写真の取り込みはどうしているのですか?綺麗ですね。
皆様、バレエは好きなのですね。
異常だとは思いません。 が、少数派かもね。 次回は男性バレリーナの華麗なジャンプ、美しい指先にも注目しましょう。
ライスケーキさんに男子バレエへの思いは知っておりましたが、
すっとこさんも、同じ考えとは思いませんでしたよ。
またまたお二人は妙なところで共通点があったわけですね。
ダンスを見るのは今も好きです。
suzikimrさんのダンスも見たいです♪
そのDVDって「ベルリン・フィルとこどもたち」じゃないですか?
こどもたちのダンスとベルリンフィルのコラボはwunderbar!
でした。