アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち(1) Café de los MAESTROS
伝説のマエストロたち -1-
Café de los MAESTROS

(c) 2008 LITA STANTIC PRODUCCIONES S.A. / PARMIL S.A. /
VIDEOFILMES PRODUCCIONES ARTISTICAS
なぜか、昔からラテン系というか、南米の音楽が好きです。
ボサノヴァに始まり、ジャカジャカしたサンバも、ペルーの音楽も。
ただ、タンゴは大人の聴くラテンという感じで、
幼い頃、よく耳にしたにもかかわらず、なかなかなじめませんでした。
最近になってタンゴそれもアルゼンチンタンゴを聴きたくなったのは、
大人になったからかもしれないし、
あの官能的なダンスのせいかもしれません。
アルゼンチンタンゴには、
抑えた情念、というか、
人生は楽しいことばかりじゃないんだよ、というか、
せつないなぁ、というか、
子どもだった頃にはわからなかったものが、
いっぱいつまっているような気がします。
そして、アルゼンチンタンゴには盛装がとても似合います。
「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」には盛装したおじさまたちが
勢ぞろいします。あ、おばさまもいます。

1940年代から50年代、アルゼンチンタンゴは黄金時代を迎えていました。
タンゴは1860~70年代にブエノスアイレスの場末に
ヤクザ者のダンス音楽として生まれました。
船乗りによって運ばれてきたキューバのハバネラ、
スペイン色の濃いミロンガ、
アフリカ系住民のカンドンべ、
タンゴ誕生以前に流行したワルツやポルカによって覚えたダンスの楽しさ
こうした様々な音源や要素が重なってタンゴは生まれました。
アルゼンチンでは1920年代末、タンゴは第1次黄金期を迎えますが、ピアソラもアルゼンチンタンゴをブームにした立役者です。
1929年の世界大恐慌によって、間もなく低迷します。
当時、流行したミュージカルやトーキー映画、ジャズに押されたことも低迷の理由。
しかし、1935年古典タンゴをとりあげたファン・ダリエンソ楽団がデビューし、
大変な人気を博しました。
40年代に入るとタンゴは第2黄金期を迎えます。
日本では、ヨーロッパに渡って変化したタンゴをコンチネンタル・タンゴあるいは
「ヨーロッパ・タンゴ」と呼び、それに対して元来のものをアルゼンチンタンゴと呼んで区別。
日本でのタンゴの普及は、戦前(昭和初期)にアルゼンチンから一部移入され、
その後、戦後にかけて競技ダンス・社交ダンス(ソシアルダンス)で用いられる
タンゴのための舞踊音楽が入ってきたことに、よっています。
そのため、長い間、タンゴと言えばマランド、アルフレッド・ハウゼといったイメージで、
理解されていました。
ただし、競技ダンスや社交ダンスが一般的には下火になり、
1980年代後半、アメリカで成功した「タンゴ・アルヘンティーノ」公演が日本にも移入し、
これ以降、アルゼンチンタンゴが普及するようになりました。(Wikipediaより)
ヨ―ヨ―・マなどクラシック界の大スターがピアソラを取り上げましたし。
さて、映画です。
2006年、ブエノスアイレスで一番古いレコーディングスタジオに
1940年代から50年代にかけて活躍したアルゼンチンタンゴの大スターたちが集まりました。
アルゼンチンタンゴ第2黄金期に活躍したスターたちです。
それはそれは感動の再会でした。
赤の他人の殿ですら、もらい泣きするほどの感無量な再会。
ここで、何かを思い出されませんか?
そうです。「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」(‘99)です。
ライ・クーダーとキューバの老ミュージシャン(ブエナビスタ・ソシアルクラブ)との演奏を中心に彼らの来し方とキューバの日常生活を描いたドキュメンタリー映画。ヴィム・ヴェンダースが監督し、2000年のアカデミー賞にノミネートされた作品です。
映画の発想は同じなのですが、この2作品はどこかが違います。
いえ、どちらが良いとか悪いとかではありません。どちらも良いですから。
キューバとアルゼンチン―――
南米大陸の上の方と下の方という地理的な違いでしょうか。
アメリカの影響、ヨーロッパの影響、ということでしょうか。
情念を発散する、情念を内に向けていく、ということでしょうか。
皆さまもこの違いを観比べ、聴き比べてお教えくださいませ。公開は来月です。
というわけで、続きは次回に。
To be continued.
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♪5月12日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち
監督/ミゲル・コアン、エグゼクティブ・プロデューサー/ウォルター・サレス、プロデューサー/グスタボ・サンタオラージュ、リタ・スタンティック、音楽制作スタッフ/グスタボ・サンタオラージュ、グスタボ・モッシ、ホルへ・“ポルトゥゲス”・ダ・シルバ、アニバル・ケルペル
出演
オラシオ・サルガン、レオポルド・フェデリコ、マリアーノ・モーレス、カルロス・ガルシーア、ホセ・“ペペ”リベルテーラ、ビルヒニア・ルーケほか
6月26日(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2008年、アルゼンチン、92分、配給/スターサンズ、配給協力/ビターズ・エンド
www.starsands.com/tango/
女性は超セクシーですよね。。
私ももう20歳若かったら絶対アルゼンチンタンゴ踊ってました。。
この映画DVDなるの待ってます。。
あの足の動きがすごいですよね。
せっかくダンスをなさっているのだから、
アルゼンチン・タンゴに挑戦なさったらいかがでしょう♪
アルゼンチンというと「エビータ」かな。 次回のタンゴ物語楽しみです。
今、行きたい国はアルゼンチンです。
でも、遠過ぎますぅ(涙)。
私はアルゼンチンというと、ゲバラです。
「モーターサイクル・ダイアリー」です。
その監督ウォルター・サレスが
本作のエグゼクティブ・プロデューサーなので、
またまた熱くなっています(苦笑)。
マドンナは歌うまいのは当たり前だけど・・、アントニオ・バンデランスも歌うまかった。。
当たり
みなさん、アルゼンチンはエビータですね。
ちなみに当試写室の看板娘の名前はエビータちゃんです。
フランス生まれなのに、何故エビータなのかはわかりませんが。
うちのエビータちゃん、友人がフランスから買ってきたのを
無理やりもらいうけました(笑)