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殿様の試写室

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シスタースマイル ドミニクの歌 -1-

シスタースマイル
ドミニクの歌
-1-
Soeur Sourire


シスタースマイル ドミニクの歌 -1-_f0165567_6151618.jpg

(c) 2009 PARADIS FILMS - LES FILMS DE LA PASSERELLE - EYEWORKS FILM &
TV DRAMA-KUNST & KINO


ある年代以上の方なら確実にこの歌をご存知ですよね。
逆に知らない人はいくつ位の年齢層に属するのか、知りたいです。
(などと挑発的な態度をとってまで、自らの歳をさらしますか)
とにかく一世を風靡した有名な歌です。



日本ではザ・ピーナッツやペギー葉山も歌いました。


♪ドミニク ニクニク♪のフレーズは今もソッコウで記憶に蘇ってきます。
そして、この映画を観たため、殿の頭の中はさらにドミニク・メリーゴーラウンド状態に
なって、♪ドミニク ニクニク♪がエンドレスで鳴り響いております。

日本で大ヒットしたのは東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)のこと。
全米ビルボードで第1位、
レコード売り上げはエルビス・プレスリーを越え、世界で300万枚を記録しました。
その曲を作詞作曲し、自ら歌ったのがシスタースマイル、
フランス語でスールスーリールsoeur sourireという芸名のベルギー・ドミニコ教会のシスターでした。

最初、この映画の試写状を手にしたとき、邦題といい、写真といい、
“ただただ明るい右肩上がりの60年代”という感じで、
観にいくことをためらった殿です。
が、行ってビックリ、観てビックリ(なんか古いなぁ)。

この映画、殿が持ったような偏見を持ったままで、観ないでいると後悔します、
というわけで、老婆心ながら当試写室で上映することを決断しました。キッパリ

この映画の主人公であるジャニーヌ・デッケルスは1933年10月17日ブリュッセル生まれ。
実在の人物です。
60年代、戦争に疲れたヨーロッパも徐々に復興し、
若い人々は自由を求め、羽ばたきたいと夢見ていました。
でも、まだまだ古い価値観が幅をきかせていた時代。
ジャニーヌも頑迷な母親に抑えつけられ、鬱屈した日々を送っていました。
何かがしたい、でも、自分が本当に求めているものは何か、わからない。

そんな何かを求めてジャニーヌが飛び出した先はなんと修道院。
家族を捨て、仲の良い従妹とも別れ、ギターとエルビス・プレスリーのブロマイドを手に
修道院の門を叩いたのでした。

ギターを抱え、修道院の扉の前で胸を高鳴らせている様子は
「サウンド・オブ・ミュージック」のワンシーン(”I Have Confidence”を歌うシーンです)のようです。

1957年生まれのステイン・コニンクス監督も「サウンド・オブ・ミュージック」を
意識したのでしょうか。

ところで、このコニンクス監督、10年以上前に本作の脚本を手にしましたが、
気に入らず、一旦は監督を辞退したのだそうです。
ところが、別のプロデューサーから新しい脚本とセシル・ド・フランスという女優を
紹介され、考えを変えました。

シスタースマイル ドミニクの歌 -1-_f0165567_6253457.jpg


そうなんです。この女優さん、すごいんです。
一筋縄ではいかないシスタースマイルことジャニーヌ・デッケルスという女性を
本当によく理解して演じていました。
まるで、シスタースマイルに憑依されたかのよう、といったら言い過ぎでしょうか。

セシル・ド・フランス。
セザール賞新人女優賞をとった「スパニッシュ・アパートメント」(‘02)や
同じくセザール賞助演女優賞の「ロシアン・ドールズ」(‘05)に出演した時は
それほど存在感を感じませんでしたが、今回はすごいです。

さて、セシル・ド・フランス、どんな修道女を見せてくれるのでしょうか。
やはり皆さまご自身の眼で彼女を確認していただきたいところです。

という訳で、次回に続きます。乞うご期待!

to be continued.

シスタースマイル ドミニクの歌
ステイン・コニンクス/監督、エリック・ウーマン、マルク・シラム、クリスティーヌ・ピロー、ペーター・ブカ―ト/製作、クリス・ヴァンデル・スタッペン、アリアン・フェート、ステイン・コニンクス/脚本、ブルノ・フォンテーヌ/音楽、イヴ・ヴァンデルメーレン/撮影
出演
セシル・ド・フランス/ジャニーヌ・デッケルス、サンドリーヌ・ブランク/アニー、マリー・クレメール/従妹(フランソワーズ)、ジョー・デスール/ジャニーヌの母、ヤン・デクレール/ジャニーヌの父、クリス・ロメ/修道院長、フィリップ・ペータース/マネージャー、クリステル・コルニル/シスター・クリスティーヌ、ツィラ・シェルトン/最年長修道尼、ラファエル・シャルリエ/ピエール、ヨハン・レイセン/ジャン神父、ベルナルド・アイレンボッシュ/デュボア神父
7月3日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
2009年、フランス=ベルギー、124分、配給/セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp/dominique/ 


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♪6月6日に更新しました。いつも応援ありがとうございます。次回は9日の予定です♪
by mtonosama | 2010-06-06 06:32 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2010-06-06 10:24 x
うわぁぁああああああああああああーーん!

懐かしや!♪ドミニック~ニクニク♪
ザ・ピーナッツの方は覚えがなくて
もっぱらペギー葉山さんの歌声が記憶に
あります。

当時から
「実際にドミニクさんという尼さんがいた」
と言われてましたが
ついに!
映画化ですか。

いったいどういう暮らしが始まるのか、
尼僧院でのドミニクさん。

続編楽しみですう。
Commented by mtonosama at 2010-06-06 14:35
♪すっとこさん

♪ドミニク ニクニク♪ってね、
音楽の教科書の副読本にも載ってて、結構若い人でも
知ってるんだって。

映画もね、この映画の前、60年代にハリウッドで
映画化されたんだって。

すっとこさんはペギー葉山のドミニク覚えてるの?
ピーナッツの声もかわいいいね。
もう大昔の歌なのに、みんなが知ってるなんてすごいねぇ。
Commented by ライスケーキ at 2010-06-06 23:04 x
「ドミニク ニクニク~」 久しぶりに聞きました。
へぇ、ビルボードで一位とったの。
フランスの歌がアメリカでヒットするって珍しいんじゃない?
ペギー葉山の歌は聞いた事あるけどピーナツのは初めて聞いた。

ヒットしたのはオリンピックの年だったんだ。
私ウン歳。 当時が思い出される。

この唄を歌っていた尼さんの物語ね。
次回が楽しみ。
やっぱり映画はい良いのォ~!!
Commented by mtonosama at 2010-06-07 05:47
♪ライスケーキさん

そうなんです!
英語以外の言葉で歌われて全米ナンバー1を獲得したのは
’58 ヴォラーレ(ドメニコ・モデューノ)
♪ヴォ~ラ~レ お~お ヴォ~ラ~レ おおおお♪というような^_^;
’63 上を向いて歩こう(坂本九)
♪上を向ぅいてあ~るこほぉぉぉ♪
’87 ラ・バンバ(ロス・ロボス)
♪ララララララ・バンバ♪
そして’64の「ドミニク」です。

4曲だけなんだって!
「上を向いて歩こう」(スキヤキ)もすごいよね。
でも、全部なんとなく知ってるというところが、
メガヒット曲の威力です!
Commented by Tsugumi at 2010-06-07 12:56 x
私もペギー葉山さんのドミニクなんでかしってました(爆)

東京オリンピックTVで見た記憶あります。。。
Commented by mtonosama at 2010-06-07 19:53
♪Tsugumiさん

わたし、「ドミニク」をザ・ピーナッツの歌で知ってたのか、
ペギー葉山の歌で知ってたのか、
わからなくなってきてしまいました。

いずれにせよ、知ってることは知ってるのですが…

by Mtonosama