ザ・ロード -1- THE ROAD
THE ROAD
恐ろしいことです。
今のまま、気温が上昇し続ければ、220年後には平均気温は100℃となり、
人類は死滅する、という説があります。
現在、我々が直面している気温の上昇は
8000年前から人類が行ってきた森林伐採の結果であり、
220年後人類が死滅した後も気温は上がり続け、320年後には400℃を超え、
地球は第2金星化するのだそうです。
なんと恐ろしい!
人類の危機は気温上昇に限りません。
核問題が公になる度に、その針が不気味に動く世界終末時計によれば、
人類に残された時間はあと5分――-
世界終末時計(せかいしゅうまつどけい、Doomsday clock)とは、核戦争などによる人類の滅亡(終末)を午前零時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である。実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表される。(Wikipediaより)
今回、当試写室で上映するのは、
遠くない未来、全人類の上に訪れた大いなる災いの後
(その災いが何だったのかは映画からはわかりません)、
それでも生き残った父と子が歩む南への道を描いた映画「ザ・ロード」です。
原作は、「ノーカントリー」(‘07 ジョエル&イーサン・コーエン監督)の原作となった
「血と暴力の国」を書いたコーマック・マッカーシー。
「ノーカントリー」怖かったですね。
終末映画といえば、大きな波がすべてを呑みこみながら襲いかかるとか…
あるいは衝撃波がエッフェル塔、国連ビルといった世界のランドマークを波状的に破壊する、とか…
とにかくCG技術をこれでもかとばかりに駆使したシーンが売りです。
ところが、「ザ・ロード」にはCG映像はありません。
人類に不幸をもたらした大きな災害のその後を映し出した風景はすべて実在する場所です。
例えば、
ルイジアナ州のハリケーン・カトリーナで壊滅した地域
ペンシルバニア州のエリー湖周辺
オレゴン州のいくつかの地域
ほとんどの人類が死んでしまった、ある大災害の後の地球。
おそらくは大気には常に大量の粉塵が浮遊しているのでしょう。
空はいつも灰色の厚い雲に覆われ、
かつてはたくさんの車が行き交ったハイウェイは惨めな残骸をさらし、
買い物客の笑い声が響いたショッピングモールも割れた瓶が散乱し、
埃の降りつもった廃墟となっています。
森の木々は立ち枯れ、時折轟音を立てて折れ倒れてきます。
春が訪れることは二度とない世界――-
“全米各地にロケハンを敢行して撮影された終末的な世界の風景”
とキャッチフレーズにはありますが、
こうした荒涼とした風景が皆アメリカに実在するということが、また怖いです。
さあ、どんなお話でしょうか。
次回では本編を上映いたします。それまで、どうぞ、しばしのお待ちを。
To be continued.
ザ・ロード
ジョン・ヒルコート/監督、コーマック・マッカーシー/原作、ニック・ウェクスラー、ポーラ・メイ・シュワルツ、スティーヴ・シュワルツ/製作、トッド・ワグナー、マーク・キューバン、マーク・バタン、ラッド・シモンズ/製作総指揮、ジョー・ペンホール/脚本、ハビエル・アギーレサロベ/撮影
出演
ヴィゴ・モ―テンセン/男、コディ・スミット=マクフィー/少年、ロバート・デュヴァル/老人、ガイ・ピアース/復員軍人、モリー・パーカー/復員軍人の妻、マイケル・ケネス・ウィリアムズ/盗人、ギャレット・ディラハント/ギャングのメンバー、シャーリーズ・セロン/女
6月26日(土)TOHOシネマズシャンテ他全国順次ロードショー
2009年、アメリカ映画、112分、提供/ブロードメディア・スタジオ、ハピネット、配給/ブロードメディア・スタジオ
www.theroad-movie.jp
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♪6月18日に更新しました。いつも応援ありがとうございます。次回は21日に更新の予定です♪
私は今大事に生きようと思います。。
しかし・・・最近映画見てないなぁ(苦笑)
お疲れ様でした<(_ _)>
遠くない将来ってところが怖いです…
おっしゃる通り、”今”が一番大事ですよね。
昨日観た映画の中で
「当たり前にある日常だって、明日はどうだかわからないよね」
ってセリフがありました。
なんてことないセリフだけど、「ホントにそうだよな」と深くうなづいてしまいましたよ。
ノーカントリーを見て、原作を読んで、それからザ・ロードも読みました。荒廃した未来の世界で親子のさすらいをどちらかというと淡々と書いてましたね。映画はどう描いているのでしょうか。ただほとんど話題になっていないようで、心配しています…札幌で公開されるようなのですが…ヴィゴとシャーリーズ好きな俳優なのですが…
お、「ノーカントリー」も「ザ・ロード」も両方とも原作を
お読みですか!?
「ノーカントリー」のハビエル・バルデムが怖過ぎて、
原作まで頭が回りませんでした(笑)
今回も怖い内容ですよね。原作は淡々としていましたか?
映画の方はショッキングな部分を含みつつ、
シャーリーズ・セロン扮するおかあさんが壊れて行く部分と
行きつ戻りつしながら展開します。なかなかおもしろかったです。
ただ、主人公以外の登場人物が長い間十分な食事を
摂っていない割にはメタボっぽいところが気になりましたが…
ヴィゴ・モ―テンセン、良いですねぇ♪
お母さんが壊れていく部分ですか。原作ではあまり書かれていなかったように思います。どちらかというと、親子の会話メインだったと思います。しばらく前だったので忘れてしまいました…。
北斗の拳(ふるい)でも悪役はでぶっちょが多かったですね。悪い人はきっと人間を食べたり(こわ)、強奪できるのでふとっちょを維持できるのかもしれませんね。
災害のシーンが実在する場所って言うのが何よりも怖い。
怖い未来を予想して手を拱いて見ているよりも、森を増やす、CO2を減らす、一人一人がエコ生活をする、マイバッグを持つ・・・。
一人一人が「今」を少し我慢して、子孫の為に住みやすい地球を残しましょうよ。 何か環境問題になったけど この映画はこういう切り込みもあるのかな。 映画を見て考えれば良いのかな。
本編楽しみです!
この映画、どんな災害が起こったせいで、
人類が滅びようとしているのか、わからないのです。
まったく、原発にせよ、どっかから飛んでくるミサイルにせよ、
人間の努力だけでは解決できない問題が多すぎるところが
怖いですね。
昔の東宝怪獣映画のように、
世界中の人が問題解決のために頑張るぞ~!
みたいな感じだといいんですけどね。
せめてエコライフだけでも頑張りたいものです。