殿様の試写室 秋の増刊号 -5-
秋の増刊号 -5-
2日目
山塘街
白壁に黒屋根、疎水にかかる苔むした石橋。山塘街は、蘇州旧市街でも昔ながらの水郷の風情が残る地区のひとつ。
山塘街の歴史は唐の宝暦年間(西暦885年)に遡る。日本では詩人として名高い白居易が蘇州の知事として赴任後まもなく、虎丘に出かけた際、周囲の水路が埋まってしまい一帯の水利が不便になっている様を眼にした。白居易はすぐさま、商業街だったチャン門から虎丘にかけて山塘河を開鑿、灌漑と交通の便が大幅に改善され、一大遊行商業街として発展。後、蘇州の人々は白居易に感謝の意を表し、山塘街を白公堤と呼んだ。
唐以降、山塘街は物資の集積する街となり、清の乾隆年間に描かれた「姑蘇繁華図巻」には「中華第一街」と称された繁栄の様が見てとれる。多くの文人墨客にも愛され、曹雪斤は「紅楼夢」の中で山塘街を「俗世間で一、二を競う風流にして富貴な土地」と紹介。乾隆皇帝は、1792年太后の70歳の祝いに北京の皇家庭園「颐和園」の北に山塘街を模して、蘇州街を建造している。
山塘街は七里山塘とも呼ばれ、距離にして3~4キロ。近年山塘街の東端から新民橋までは観光用に整備され、レストランやクラフトショップが軒を連ねている。
http://www.sy-tour.net/szinfo/historicspot/santougai.html
この山塘街への移動も人力車。
観光地ゆえタクシーがつかまらないという事情もありますが、
実は人力車にはまってしまったとのご一行。
交差点でタクシーを探している間、人力車のおにいさんがとのを誘います。
おにいさん:「人力車、乗ってかない?」
との:「不要。不要。こちらは3人。タクシーでないと無理、無理」
と「不要」以外はすべて日本語とジェスチャーで意志表示します。
でも、おにいさん
「ダイジョブ、ダイジョブ」と3人を無理矢理小さな人力車におしこんでしまいました。
とのは幌の外に足を突き出し、
ジャスミンちゃんはとのとらくだくんの間にできた小さな三角スペースに
お尻をのっけるというめちゃくちゃな体勢。
それにしても、3人乗ったら200kg近い重量です。
ペダル漕げないでしょ。
しかし、おにいさん、最初こそ、押して歩いていましたが、漕ぎだしました。
グイッ、グイッ、ひと漕ぎごとに人力車はスピードを増していきます。
すごい、すごいよ。おにいさん。
「らくだ、おにいさんにオリンピックの自転車競技に出たらメダル取れるよ、と伝えてよ」
と、らくだくんに通訳を頼むも、らくだくんは渋い顔をします。
「早く伝えナ!」
とののごり押しに渋々通訳したらくだくん。
なにかおにいさんと言い合っています。
「なんて言ってたの?」と訊くと、
「そう思うのならチップくれ、と言われた」――
人は賞讃の言葉より現金の方がありがたいのか……
中国でひとつ大人になったとのであります。
川は流れ、優しい風に木々は揺れます。
歩き疲れて、一軒の茶店に入りました。
雲南茶とコーラを注文。お茶はコップに直接入ったお茶ッ葉に魔法瓶からお湯を入れ、
何杯でも飲むことができます。
ミカンの皮を干したものや干した杏に砂糖をまぶしたもの、
ピーナッツといったお茶受けもついていました。お茶は20元(360円)。
割高なのは、どうもこのお店、街の住人のゲームセンターだったようです。
隣の小部屋ではおじさんたちが麻雀をやっていましたし、
階下に降りるとトランプに興じていました。
一杯のお茶で何時間でもゆったりと過ごす人々。
どこか違った時間が流れているようでした。
こんなアナログなゲームセンター、羨ましいです。
明日に続く
你好!
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♪10月30日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
同情するなら金をくれですか(爆)
中国の画像映画のワンシーンのようです。
大人3人200kgを乗せて漕ぐ人力車とは。
畏るべし中国三千年の歴史なり。
お代わり自由のお茶の出るゲームセンター
いいなあ・・・・。
日本にも大人用ゲーセンの欲しいところですね。
写真どれも素敵です。
光と影がいい感じ。うっとり。
茶店、よかったですぅ。
喫茶店じゃなく、茶店って感じでした。
一杯のお茶で長々ねばって、トランプやったり、遊んだり、
羨ましい♡
多分、地元の人のお店に紛れ込んでしまったんだと思います。