英国王のスピーチ -2- The King’s Speech
The King’s Speech
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英国王エドワード8世が、離婚歴のあるアメリカ人女性シンプソン夫人との愛を選び、
1年足らずで王座を去った1936年12月。
その弟ヨーク公ジョージはジョージ6世となりました。
現英国国王エリザベス2世の父であり、間もなく華燭の典をあげるウィリアム王子の
曾祖父です。
国王になってしまったものの、彼は幼い頃から吃音に悩み、スピーチは大の苦手。
国王といえば、ことあるごとにスピーチして国民を鼓舞するという大切な公務があります。
大英帝国国民であることの誇りをここぞとばかりに国民の心に訴えかけねばなりません。
でも、ジョージ6世にはそれができませんでした。
さて、どうなるのでありましょうか。
ストーリー
ジョージ6世は幼少時から吃音というコンプレックスを抱えて成長してきました。
英国王ジョージ5世の次男でありながら、人前に出ることが嫌いで、
いつも自分に自信が持てずにいました。
父はそんな次男を鍛えようと、様々な式典でのスピーチを厳しく命じます。
その度に失敗し、惨めな気分に陥るジョージ。
彼は妻のエリザベスに付き添われ、さまざまな言語聴覚士を訪れますが、改善しません。
ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネルのもとを訪ねます。
オーストラリア人のライオネルは「診察室では王族も平民もない」と宣言。
家族しか呼ばない愛称でジョージに呼びかけ、プライベートな質問も遠慮なくぶつけ、
ジョージを怒らせます。
ライオネルは怒って帰ろうとするジョージを「今、完璧に本を読めるようにしてさしあげよう」
とひきとめました。
そして、大音量で鳴り響くヘッドホンを装着させ、シェークスピアを朗読させ、録音。
怒りがおさまらず、帰っていくジョージにその録音盤を渡し、見送りました。
またも、父王からスピーチのことで叱責されたジョージ。
落ち込みながら、ライオネルから渡された先日の録音盤を聞いて、驚きました。
なんと一度もつまることなく滑らかにシェークスピアを朗読しているではありませんか!
ジョージは再びライオネルを訪れ、レッスンを受け始めました。
1936年、ジョージ5世崩御。長男のエドワード8世が即位しました。
父の死に心乱れるジョージは自宅でくつろぐライオネルを訪問。
この日を境に2人の関係は深い信頼に基づいた友人のそれへと変わっていきます。
1年後、思いもかけないことが。
兄エドワード8世がアメリカ人シンプソン夫人との愛を選び、退位してしまったのです……
国王だって、悩みや弱点を抱えた人間です。
まして、時代は大戦前夜。ナチス・ドイツの不気味な軍靴の音は英国に接近していました。
その後の動きは歴史に見る通りですが、
渦中に生きる気弱な国王が勇気を奮い起す様を
これほどつきつめて見せてくれた映画がかつてあったでしょうか。
ジョージ6世によりそう妻エリザベス、そして、友人として支え続けるライオネル。
ジョージ6世は弱い人間だったかもしれませんが、
愛する妻や友人の支えが彼を勇気ある人間に変えていったのですね。
愛と勇気―――
久々に古典的でありながら心温まるテーマの映画を満喫しました。
終
英国王のスピーチ
監督/トム・フーパー、脚本/デヴィッド・サイドラー、製作/イアン・カニング、エミール・シャーマン、ギャレス・アンウィン、撮影/ダニー・コーエンBSC
出演
コリン・ファース/ジョージ6世、ジェフリー・ラッシュ/ライオネル・ローグ、ヘレナ・ボナム=カーター/エリザベス、ガイ・ピアース/エドワード8世、ティモシー・スポール/ウィンストン・チャーチル、デレク・ジャコビ/大司教コスモ・ラング、ジェニファー・イーリー/ローグ夫人、マイケル・ガンボン/ジョージ5世
2月26日(土)全国ロードショー、2010年、イギリス-オーストラリア合作、118分、提供・配給/ギャガGAGA★
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
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♪2月13日更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます♪
国王でも一人の人間・・周りの人の愛情で変わって
いくんですね。
心が温まりそうな映画です。
コリン・ファースが素敵! 観に行かなくちゃ♪
ママ・エリザベスからお気に入りの称号”クイーン・マザー”を
取り上げることができないから・・・とジョークになっていた程
ママ・エリザベスの存在感のデカかった(らしい)王室。
確かに映画では弱虫国王を叱咤激励してるようですね。
苦手スピーチを克服させた教育ママのような奥さまだったのか!
日本では考えられない王室事情の映画化。
日本の皇室もいつか映画に・・・できるのか・・・
だったらどういうストーリーにしちゃうのか。
なんて考えちゃいました。
キングス・イングリッシュ、聞きたいからこの映画観たいなあ。
うっひょおぉ~~~~~!
そうだ、そうだ、なんか変だと思った!!
雄叫びがなかったのね。
でも、コメント2つありがとうございます。
ママ・エリザベスって、ジョージ6世亡き後もずいぶん長生きなさったんだってね。
アルバート公亡き後、長く治世にあったヴィクトリア女王と
一緒。やはり女性は長生きなのね。
おかげさまで、インフルエンザは快方に向かっております。
すっとこさんも医療費の高い御地でお風邪など召されないように。
アルバート公亡きあと
ずーーーーーっと生涯、喪の色の黒を
着てたんだって。だからヴィクトリア朝では
上流社会の女性がこぞって黒着て、黒が流行りの色
となったそうですよ。
んでもって そんな女王にも
実は心ときめくお相手があった(らしい)。
主馬頭のスコットランド人ブラウン。
家来達は朝早くこっそりブラウンの部屋から出てゆく
女王を目撃するようになり、女王様のことを蔭で
”ミセス・ブラウン”なんて呼ぶようになったんだって。
んでもって
10年前くらいだっけ、ドラマ化されたのが
その名も”ミセス・ブラウン”!まんまやんけ!
女王役はジュディ・ディンチ。
ブラウンは・・・えっと名前知らないんだけど
スコットランド人の芸人さん。
ふたりきりでボートに乗ってる場面では
彼は女王に”陛下”ではなく「Woman:女よ・・・」
と語りかけるのよ。
きっとそんな呼びかけ誰もしないわよん、
それでグラッと女王のおんな心が疼いたのね・・・
あはは。
インフルエンザ見舞いに
女性週刊誌のような王室ゴシップ記事でした。
お見舞いありがとうございます。
黒服のことは以前この試写室で「ヴィクトリア女王」を上映
したとき、知りました。
ジェットストーンという黒い石を喪服の装飾に用いるように
なったのもこの頃からなんざんしょ?
いや、それにしても女王さまも女であられましたか♪
フフフ、ゴシップ記事好きのとのです。
盗聴事件があったのですか?
インフルエンザとエジプト革命でとんと知りませんでした。
「英国王のスピーチ」はヨーロッパで古い建物に入った時の
カビ臭いような匂いとヘレナ・ボナム=カーターの高貴な
暖かさみたいなものが70年前の英王室の雰囲気をよく出してましたよ。
ヴィクトリア女王とアルバート公のラブラブぶり♡♡は
まるでTsugumiさんとだんな様のようですよね♪
この映画、だんな様も絶対チェックしていらっしゃる筈。
再来週の土曜日、いよいよ公開で~す。
とりましたね!!
自分が撮影に関わっているわけでもないのに、
良い!と思った作品がアカデミー賞取ると、ついつい興奮してしまいます(笑)
そっか~、だんな様観に行かれませんか……
Tsugumiさん、しっかりだんな様の分も観てくださいね(^^)/
獲りましたね!
主演男優賞と作品賞(でしたっけ)。
コリン・ファース、コメディも
こういう歴史物も、守備範囲広いなあ。
これでうんと箔がついちゃいましたね。
殿様試写室バンザイ!!!!!!!!!!!!!!
まだ
とったーーーーーーーーーーーー!!!
やりました!!!
こういう素直に感動できる映画が賞とるのっていいっす♪
すっとこさん、一緒にバンザイしましょう。
バンザイ、バンザイ、バンザ~イ!!!
夫婦愛良かったです。
そしてこう言う風に映画にすることを許す英国王室にも親しみが持てました。
日本の皇室ももうすこし国民に近づいてくれたら親しみが持てるかも。
良かったですね♪
これ絶対お二人で観てほしいと思ってました。
日本の皇室はガードが堅いですものね。
でも、足立区の避難所になっている東京武道館に両陛下が
訪れたあの姿と英国王の国民に向けてのスピーチには
なんか共通点があるなぁ、と思いました。
神戸の震災の時も焼け跡にそっと水仙の花を供える皇后の姿
が印象的でした。