ちいさな哲学者たち -1- JUST A BEGINNING
JUST A BEGINNING

c Ciel de Paris productions 2010
さすがフランス!
サルトルやボーヴォワール、ミシェル・フーコーやシモーヌ・ヴェイユを生み出した哲学の国です!!
なんたって幼稚園児が哲学しちゃうんですから!!!
いいえ、言い間違いではありません。幼稚園です。幼稚園児です。3歳児です!
この映画で、言葉もおぼつかない子どもたちが、少ない語彙で一生懸命に哲学する光景にはびっくりしました。

「小さな哲学者たち」はフランス・セーヌ地方のZFP(教育優先地区)にあるジャック・プレヴェール幼稚園の
園児たちが受けた哲学の授業を2年間、追いかけたドキュメンタリー映画です。
ZFP(教育優先地区)
当初は移民のための政策でしたが、現在は、小・中・高校で教育の成果が上がりにくい地域に設けられています。この地域では2歳から16歳までの生徒を援助するさまざまな対策が実施されています。
対策
1)1クラスの人数は25名までとすること。
2)各学校と教師に追加の資金援助をすること。
3)芸術文化に関するプログラムを充実させること。
etc.
またまたびっくり。
ZFPというのは特別優秀な児童の多い地区というのではなく、その反対だったんですね。
しかし、なぜまた幼稚園児が哲学などというややっこしいことをするのでしょう?
(ややこしいって…)
はい、1960年代にコロンビア大学のマシュー・リップマン教授が
「こどものための哲学」という研究を発表したのだそうです。
子どもが元々持っている「考える力」を、話し合いを通じて更に高め、
その後の認知力と学習力、そして生きる知恵へとつなげてゆく―――
という研究内容なんだとか。

この考えを世界で初めて試みたのがこのドキュメンタリー映画に登場するジャック・プレヴェール幼稚園です。
2006年、この幼稚園で3歳児を相手の哲学の授業が始まりました。
この哲学クラスの先生はパスカリーヌ・ドリアニ先生。
パスカリーヌ先生は造形芸術と応用芸術を学んだ後、1998年にIUFM(教育養成大学院)に入学し、
教員としての教育を受けた修士です。
哲学の教師ではありませんが、哲学の教授や学校長の助けを借りて、園児たちと哲学のアトリエを始めました。
映画の冒頭で、アナウンサーが
「ただでさえ、税金の無駄遣いが叫ばれているとき、修士を子守に使うとはなんということでしょう!」
などというニュースを読み上げています。
ずいぶん意地悪で偏狭な考えですこと。
フランスでもこの程度の認識なんですねぇ。
こんな意地悪なニュースは無視、無視。

パスカリーヌ先生は園児たちの前でロウソクに火を点します。
そうなんです。ロウソクに火を点けることが哲学のクラスが始まる合図です。
子どもって、こんなお約束が大好きですものね。
さ、哲学のクラスが始まりますよ♪
続
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☆6月14日に更新しました。いつも応援、本当にありがとうございます☆
ちいさな哲学者たち
監督/ジャン=ピエール・ポッツィ&ピエール・バルジェ、製作/ジャン=ピエール・ポッツィ、ピエール・バルジェ、シルヴィ・オパン、撮影/ジャン=ピエール・ポッツィ&ピエール・バルジェ、カメラマン/ジャン=ピエール・ポッツィ、ピエール・バルジェ、マチュー・ノルマン、アンドレス・メンドーサ、編集/ジャン・コンテ
出演
ジャック・プレヴェール幼稚園の園児たち、パスカリーヌ・ドリアニ先生、イザベル・デュブロック校長
7月9日(土)新宿武蔵野館他全国ロードショー
97分、2010年、フランス、後援/フランス大使館 文部科学省選定(青年向き・成人向き)、配給/ファントム・フィルム
http://tetsugaku-movie.com/

勉強してもいいな~
さて、どんなクラスが始まるのでしょう?

幼稚園の名前が
ジャック・プレヴェール幼稚園!?
あの詩人と同じ名前だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!
3本のマッチ
次々擦るパリの夜
一本目は君のすべてを見るため
二本目は君の瞳を
三本目は唇を
吹き消した暗闇は
君を抱きしめるため
君を思い出しながら
・・・・なんちて歌った詩人なんですが。
んもーフランス人ってば。
まさかこの詩人の名前からとったのでは
ないでしょうね、はぁはぁぜぇぜぇ。
やっと言葉をあやつるか、という幼子達の
哲学の授業。
ああ、続きが待ち遠しいったら!!
可愛いでしょ♡
私は一番最初の画像のまんなかの男の子が可愛くて、可愛くて♡ ♡ ♡
もう完全に母親…… おっと、これは図々しいか(汗)
祖母の気持になってしまいました。
でも、この子、大人しくて映画の中ではあまりお話しなかったんですぅ。
ひぇぇぇぇええええええええええ!
もう、物知りなんだからぁ、すっとこさんは。
今、ウィキってみましたよ。ジャック・プレヴェール。
「3本のマッチ」は知らねど、「枯れ葉」の作詞家ではないですか!
ならば、やはり、この幼稚園のネーミングはジャックさんに由来しているのでありましょう!
「なかにし礼幼稚園」て感じか? ちょっと違うか?
「愛」も「自由」も私この歳になっても良く分かりませぬが、子供たちは何て答えるんでしょう。 興味津々。
あるいは松本隆幼稚園とかね(^_-)
子どもたちは真剣かつユニークです。
おっと、こんな切り口でくるか、です。
芽の出たタマネギをペットにしているお子さんにも是非参加してほしかったなぁ(笑)

無事地面に降ろされて幸せに暮らしているようです。
おフランスの子供達、
いったいどんな哲学が展開されるのか
楽しみ楽しみ!
すいません<(_ _)>
すっとこさんと間違えてしまいました。
芽の出たペットたまねぎってなんのこっちゃと思われたでしょうね。
すっとこさんのリコメによれば幸せに暮らしているようでよかったです。
松本隆幼稚園とか、松任谷由美幼稚園とか、あったら楽しいですよね♪
すいません<(_ _)>
ライスケーキさんと間違えてしまいました。
たまこならぬはなこさん、幸せに暮らしているようで、良かった、良かった。
ミシェル・フーコー!
懐かしいなぁ。ずいぶんと昔にロラン・バルトなんかと一緒に好きで読んでたことがあります。知的な刺激に満ちていて結構面白かった記憶があります。
でも最近はこういう類の本とはまったく疎遠になってしまって。
いわゆる構造主義の書物ってこの何年かで結構文庫になってますよね。昔単行本で出ていた時に買えなかった人が編集者になって文庫で出しまくってるんじゃないかと思ったりしてます。
本屋でドゥルーズの書物の文庫なんか見ると買ってみようかなと思うんですけど、準備運動もなしだと歯が立たないかな。
幼児に哲学って、これまた大胆な。これは国の方針?
哲学は物事を見聞きする時の基本的な態度の習得でもあるから、子供の時に触れるのはマイナスにはならないと思うけど、それにしても思い切ってる感じがします。
哲学を学んだ幼児の見聞きする世界のヴィジュアル化とかだったら面白そうなんですけど、どんな映画なのかなぁ。
こんにちは!コメントありがとうございます。
ミシェル・フーコーもロラン・バルトも持ってるだけで読んだ気になってるおバカなわたしです。
歳をとって時間ができたら読もう、などと思っていたら、
小さな字が読みにくくなり、結局読めないままです。トホホです。
この映画のように、幼児が哲学のクラスに参加するには
先生がとても重要なんだな、と思いました。
日本では無理かもしれないですね。
哲学クラスそのものはディベートみたいな感じですが、
こんなちっちゃな子が違う子の意見に真剣に耳を傾ける様子には感動しました。
園児たちの2年間を追跡撮影しているので、変化の様子がよくわかりましたよ。
あの池田晶子さんが生きていたら、どんなことを言うか、聞いてみたかったな、と思います。
おはようございます。コメントありがとうございます♪
日本で通用するか、難しいですが、幼稚園でこんなクラスがあったらいいなって思います。
可愛い子どもたちが一生懸命考えて発言する様子に萌えてます^m^
P.S. ”It's cool!"おしゃれですてきなわんわんさんのブログで
ご紹介いただき、ホントにありがとうございます♪
今後ともよろしくお願いします。