モネ・ゲーム -1- Gambit
Gambit
(C)2012 Gambit Pictures Limited
「モネ・ゲーム」。
最初、「マネー・ゲーム」と思い込んでいました。
耳も目もおかしい150歳です。
オリジナル・タイトルはGambit。
Gambitって?
辞書によりますと、
1.[チェス]〈ポーンなどを捨て駒にする〉序盤のさし手
2.[通例 an opening gambit]〈交渉などで〉口火となる言葉[行動]、先制的な言葉[行動]
3.話題;策略、戦略、計略〈tactics〉
うん、おそらく、そうでしょう。
コリン・ファース演じる冴えない美術鑑定士が、
イヤミで横暴な億万長者、そして、彼の雇い主であるメディア王を相手にしかけた完全犯罪。
お宝鑑定泥棒エンタテインメント映画であります。
実は、この「モネ・ゲーム」。
1966年にシャーリー・マクレーンとマイケル・ケインが共演した
「泥棒貴族」(Gambit)のリメイク版。
泥棒貴族
詐欺師のハリー(マイケル・ケイン)は、中東の富豪が所有する、古代中国の胸像を盗み出す計画をたてた。彼はその第一歩として、ナイトクラブの踊り子(シャーリー・マクレーン)を味方に引き入れる。彼女をつかって、富豪に接近しようと言うのだが……
おしゃれな泥棒の冒険を描いたロマンティックなコメディ。
「泥棒貴族」の英国プレミア上映会に出席し、いたく楽しんだとご想像ください。
それから14年。
ユニヴァーサル・スタジオと契約し、映画プロデューサーとして成功したロベル氏。
その後、何年か経ち保管室の映画を調べていた折、
なんと、あの時の「泥棒貴族」を発見。
ああ、これぞ運命の再会!とリメイクを決意。
ロベル氏が、その脚本の執筆に起用したのがコーエン兄弟でした。
兄弟の脚本は、詐欺計画を実行する男の物語ということ以外はまったく新しくなり、
若干、類型的ではありますが、
アメリカ文化と英国文化の違いを扱ったコメディ作品に生まれ変わりました。
モネ「積みわら~朝~」
さて、邦題になった「モネ・ゲーム」のモネ。
日本人はモネが好きですからね。なかなか良いタイトルといえるでしょう。
本作に登場する2つのモネの名画「積みわら ―夜明け」と「積みわら ―夕暮れ」は
モネの名作「積みわら」シリーズからヒントを得てオリジナルに作成されました。
撮影は、映画用に用意された作品を使用しています。
モネ
『積みわら』は、印象派を代表するフランス人画家クロード・モネの作品。収穫後の畑に積まれた干し草の山を描いた一連の絵画の総称。同じ主題を、異なる時間、季節、天候それぞれの光の下で描き分けた作品群としてよく知られ、当時モネが住んでいたフランス・ジヴェルニーの家のすぐそばにあった畑をモデルに描かれた作品である。
『積みわら』はモネの作品の中でも最も重要な絵画となっている。モネの絵画を多くコレクションしている美術館として、パリのオルセー美術館、マルモッタン美術館、マサチューセッツのボストン美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、東京の国立西洋美術館などがあげられるが、25点の『積みわら』のうち6点がイリノイのシカゴ美術館の所蔵となっている。その他、ボストン美術館に2点、オルセー美術館に1点、ロサンゼルスのゲティ・センター 、1888年から1898年に描かれた『積みわら』の初期バージョン5点のうち1点も所蔵するコネチカットのヒルステッド美術館 、エディンバラのスコットランド国立美術館、ミネソタのミネアポリス美術館、チューリッヒのチューリッヒ美術館 、バーモントのシェルブーン・ミュージアム が挙げられ、個人が所蔵している作品もある。(Wikipediaより)
というわけで長々とモネ「積みわら」について引用してしまいましたが、
これがオリジナルタイトル“Gambit”と深く関わってくるのでご容赦くださいませ。
さて、いったいどんなお話なのでしょうか。乞うご期待でございます。
続
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☆4月29日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
モネ・ゲーム
監督/マイケル・ホフマン、脚本/ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン、製作/マイク・ロベル、アダム・リップ、撮影/フロリアン・バルハウス
出演
コリン・ファース/ハリー・ディーン、PJ・プズナウスキー/キャメロン・ディアス、アラン・リックマン/ライオネル・シャバンダー、トム・コートネイ/ネルソン少佐、スタンリー・トゥッチ/マーティン・ザイデンベイバー
5月17日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2012年、アメリカ、90分、配給/ギャガ、http://monetgame.gaga.ne.jp/
静かでゴージャスな映画でした。シシーが可愛かったなあ。みなさん、いい皺をお持ちです。
観客の平均年齢が高かったけれど、皆さんカップルが多く、ウチは旦那と行くのはは望むべくもないなあと思いました。いいもんね一人で、思いっきり泣くから…
カルテットは泣かない映画だとおしゃって下さったのですが涙が出ました。どこで涙線に来たのか自覚が無~い。ゆるみすぎ?
そして、つくづく、ダステイン・ホフマンも出てれば良かったのにと思いました。
それと、私はヨーロッパには行きたくても一度も訪れてないんです。憧れの、ヨーロッパ…
そして映画もヨーロッパ(イギリスが多し)のが趣味だなあ。深みがありますよね。暗くたっていいんじゃ~
アメリカ映画も観ますが、何故だか、B級の物が好きで、そういうのは上映館が少なかったり、上映時間がえ~っな時間だったりします。
次回は、天使の分け前を観させていただきます。ありがとうございました。
これも楽しそうな映画だなぁ!
<びなちゃんさん、“カルテットご覧になったのですか?
思わずじんわりって、いいなぁ。
殿様、お蔭様で“天使の分け前”をNY郊外で観ることが
できました。
この映画でもウィスキーの樽に法外な値段をつけた
のがアメリカはコネチカット在住の金持ちだという設定
になってました。(確かにコネチカット州には金持ちさん
が多いらしいです。)
落札した彼が「野球帽をかぶって」(ここ笑う)得意に
なって混ぜ物樽を試飲して「うめぇ」なんて言っちゃうのね。
騙されたとも知らずに。味も本当にはわからないので、
という英国人の揶揄と毒が盛ってありました。
英国人が見るアメリカ人の印象ってこうなんだろうな、と
笑えました。
きっとこの映画”モネ・ゲーム”もアメリカ人への揶揄と毒が
盛ってあることでしょう。
当地のどこかでやってないか調べてみます。
期待のポチッ。
カルテット上映前の予告編で、天使の分け前、を観ましたが、主人公のロビーの顔つきが前半と違ってました。
去年、イギリス旅行をキャンセルしたのが、くれぐれも惜しい。映画だけでも、行った気になるぞ~映画って本当にいいですね@水野晴夫
このモネ・ゲームも、アメリカンなキャメロンを使って、男優二人が英国人って、違和感があったのですが、それが狙いなんですよね?
お~~~~~~、「カルテット」観ていらっしゃいましたか。GWの映画館は混んでいましたか?
シシー、可愛いですよね。ちょっとおつむがどこかへ飛んでいっちゃう部分もシシーだととても可愛いの。
英国旅行、残念でしたね。でも、きっとまた機会があります。
くまが3年前に行ったときは43名という大ツアーで修学旅行みたいでした。コッツウォルドの細い小道ですれ違う日本の団体さんに「え~、まだ続いている!」と驚かれてしまいました^_^;
あ、そうそう、「モネ・ゲーム」に出てるコリン・ファースの相棒のネルソン少佐は「カルテット!」のジーンの元彼トム・コートネイです。
全然タイプが違う役なのでわからなかったです。
アメリカと英国の違いって面白いなぁと思いつつ、役者の変わりようにもびっくり!でした。
追伸 予告編で「天使の分け前」の男の子の最初の顔と後の顔が違っていたってのは面白いです。通して観てるとわからないけど。次に観るのは「天使の分け前」ですね♪
コネチカットには金持ちが多いんですか?
「天使の分け前」のあの金持ち、いかにもって感じ。
ワインの映画に出てくる時も知ったかぶりのイヤな感じの金持ちがよく登場しますよね。
同じ英国が舞台の映画でも、アメリカ映画かイギリス映画かでアメリカ人とイギリス人の描き方が全然違うので、笑っちゃいます。
今日もポチッをありがとうございました<(_ _)>
「泥棒貴族」は私も観ていませんが、
シャーリー・マックレーンがきっと可愛かったでしょうね。機会があったら観てみたい♪
コリン・ファースって真面目だなぁって思いました。
もうちょっと王様の殻を破れるとよかったかなぁ。