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殿様の試写室

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武士の献立 –1–

武士の献立 –1–

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(C)2013「武士の献立」製作委員会

「武士の献立」。
なんか既視感あるなぁ、なんだったかなぁ、と首をひねっていたのですが、わかりました。
「武士の家計簿」(森田芳光監督‘10)でした。
http://mtonosama.exblog.jp/15037094/ http://mtonosama.exblog.jp/15054991/ 
チャンバラがあまり出てこないところや、〈献立〉やら〈家計簿〉やらという
少しも武士らしくない言葉とのミスマッチ感が気をひく江戸時代の加賀藩を舞台に描いた映画であります。
「武士のほにゃらら」シリーズ第2弾といったところでしょうか。

本作「武士の献立」は加賀藩に仕える料理方の家が舞台。
料理方というのは、普段は、主君やその家族の日々の食事を賄う武士で、別名を包丁侍ともいいます。
時には諸国の大名を饗応する料理をつくったりと、なかなか大変なお仕事です。
ほら、たすき姿も凛々しく、包丁をキリリとかざし、
型を決める包丁の儀式をTVなどで観たことがありますよね。
そんな儀式も登場し、高良健吾が凛々しい包丁さばきを見せてくれますよ。

武士の献立 –1–_f0165567_4581839.jpg

武士といっても刀を持つだけではなく、
包丁を持ったり、ソロバンをはじいたり、いろいろだったんですね。

本作に登場する包丁侍は加賀藩に実在した料理方・舟木伝内と息子・安信。
その安信に嫁いだ抜群の味覚と料理の腕を持つ出戻り娘お春が、夫を支えるというのが大筋のお話です。
この伝内・安信父子、当時のレシピ集ともいえる献立書「料理無言抄」を残しているのですって。

舟木伝内(でんない)包早(かねはや)、長左衛門(ちょうざえもん)安信(やすのぶ)親子。
藩主や家族の食事、接待、儀式などの料理を担当した。
江戸時代は将軍家や大名家に専属の料理人がいたが、舟木家の親子はその経験に基づき、
「料理無言抄(むごんしょう)」「ちから草」「料理の栞(しおり)」など詳細な料理書を著したことで知られる。
加賀藩は最高の食材と技術を駆使して将軍家をもてなしたとされ、料理は幕府に恭順の意を示す役割もあった。そうした饗応(きょうおう)料理の伝統は現代にも引き継がれている。http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130101101.htm

父子の献立書には、素材を生かし、味覚を最大限に引き出す調理法、
そして、健康を考えた栄養価まで、現代にも通じる濃い内容が記されています。
映画の中でも父子のレシピをもとにかずかずの料理を再現。
その中のひとつをここでご紹介しますので、今晩のメニューにとりいれられてはいかがでしょう。

すだれ麩の治部煮
材料2人分
鴨むね肉 60g(6切れ)、小麦粉 大さじ3、すだれ麩 2切れ、生シイタケ 2枚、セリ10本、わさび適量
調味料
醤油 大さじ2、みりん 大さじ1、酒大さじ1、砂糖小さじ2、出し汁250cc
①鴨むね肉を一口大に薄くそぎ切りに。すだれ麩は適当な大きさに切り、茹でこぼしておく。生シイタケは石づきを取り、セリは茹でてスダレで形を整え、3cmの長さに切る。
②鍋に出し汁と調味料を入れて熱し、煮立ったらすだれ麩、シイタケを入れて煮る。この中に鴨肉に小麦粉をたっぷりまぶして入れ、火を通す。
③器にすだれ麩、鴨肉、シイタケを盛り、セリを添える。
※煮汁が煮詰まった時は出し汁を加えて味を調える。セリの代わりにホウレンソウでも良い。

NHK連ドラ「ごちそうさん」でもドラマに登場するいろいろな料理が楽しみですが、
料理の出てくる映画とか、なにかを作り出す映画って、つい一生懸命になってしまいます。
それに自分の好みで恐縮ですが、お麩って大好きなんです。

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本作でも、大勢のお侍が厨房で里芋の皮をむいたり、大根の桂むきをしたり、なかなか壮観です。

監督は「釣りバカ日誌14 お遍路大パニック」から「釣りバカ日誌20 ファイナル」までを務めた朝原雄三。
料理人父子には西田敏行、高良健吾、
そして気は強いけれど、料理のセンス抜群の妻には上戸彩が扮します。
さあ、いったいどんなお話でしょうか。乞うご期待でございます。



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☆2013年12月13日に更新しました。いつも応援を賜り、かたじけのうございます☆

武士の献立
監督/朝原雄三、脚本/柏田道夫、山室有紀子、朝原雄三、製作総指揮/迫本淳一、飛田秀一、撮影/沖村志宏、美術/原田哲男、題字/中塚翠涛、料理監修/大友佐俊、青木悦子、料理協力/学校法人大和学園、京都調理師専門学校、料理考証/陶智子、綿抜豊昭
出演
上戸彩/舟木春、高良健吾/舟木安信、西田敏行/舟木伝内、余貴美子/舟木満、夏川結衣/お貞の方~真如院、成海璃子/今井佐代、柄本佑/今井定之進、緒方直人/大槻伝蔵、鹿賀丈史/前田土佐守直躬、語り/中村雅俊
12月14日(土)全国ロードショー、12月7日(土)石川先行ロードショー
2013年、日本、121分、企画・協力/松竹株式会社、http://www.bushikon.jp/

by Mtonosama | 2013-12-13 05:13 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2013-12-13 22:37 x
ひょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

確かに考えて見たら
殿様はじめお城務めの膨大な人数の口を
まかなう人が必要だったわけですよね!

そっかー おさむらいさんがなさってたのかー!

だから”料理何々流”って言うと格式ばった格好の
まるで武士のような格好して出てきはるわけなのね。

元々武士がなさってたからなのね!

ポンッと膝を打ちました!勉強になるなぁポチッ!!
Commented by Mtonosama at 2013-12-14 09:23
♪すっとこさん

包丁の儀式って、とても格式高い格好でしますよね。

加賀料理が立派なのもなんとなくわかりましたよ。
金沢は行ったけど、いわゆる加賀料理ってあまり食べなかったなぁ。
あ、でも、まいもん屋は金沢のお寿司だった!
白エビとか。

それにしても、映画の中でお侍さんがずらりと並んで
お料理してる姿は壮観でした。

今日もポチッをありがとうございます。

Commented by ライスケーキ at 2013-12-15 20:59 x
「武士の家計簿」テレビでやってましたが見逃しました。

この映画  お腹すかせていくと 
帰りに和食レストランに行きたくなりそうですね。

世界に誇る 「和食」。
この映画で楽しみたいです。
Commented by Mtonosama at 2013-12-16 06:37
♪ライスケーキさん

見逃しましたか。残念。でも、またやりますよね。
昨日は「北のカナリア」を放映してましたよ。

本作、確かに映画を観たら、おいしい和食を食べたくなります。金沢料理っておいしいですものね。

ああ、お腹がすいてきた。朝飯前の殿であります。

by Mtonosama