グランドフィナーレ -1- Youth
グランドフィナーレ
-1-
Youth
(C)2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C - FILMS, FILM4
ルキノ・ビスコンティもフェデリコ・フェリーニも
はたと膝を打つのではなかろうかと思わせるこの作品。
『グランド・フィナーレ』
タイトルもゴージャスなら設定も登場人物もゴージャス。
150歳にもなるとゴージャスという言葉に弱いんです。
監督は『グレート・ビューティ/追憶のローマ』(‘13)のパオロ・ソレンティーノ。
未だ40代のイタリアの奇才です。
彼の『グレート・ビューティ/追憶のローマ』は2014年8月当試写室でも上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/22739729/ http://mtonosama.exblog.jp/22761746/
第86回アカデミー賞外国語映画賞を始め、
ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞等主要な映画賞に輝いた作品でした。
本作も『グレート・ビューティ/追憶のローマ』同様
「これぞイタリア!」という贅沢な世界観に満ち満ちた作品であります。
そして
『ハンナとその姉妹』(‘86)、『サイダーハウス・ルール』(‘99)で
2度のアカデミー賞助演男優賞に輝くマイケル・ケイン
『ピアノ・レッスン』(‘93)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(‘13)等で
特異な妖気を放つ俳優ハーヴェイ・カイテル
更に、ジェーン・フォンダをも迎えた
豪華、絢爛、イタリアの貴族もかくあらん、という作品です。
あ、ちょっと舞い上がり過ぎましたでしょうか。
いや、しかし、ソレンティーノ監督作品の映像の美しさには毎回ため息がもれます。
心がほどけていく感じとでも言ったらいいでしょうか。
こんな美しいものを観られたら、もう海外旅行なんて行くことはありません。
新作を発表する度にカンヌ国際映画祭コンペティション部門への
正式出品作品となってきたパオロ・ソレンティーノ監督。
『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(‘08)で審査員賞受賞。
その時に審査委員長だったショーン・ペンからの熱烈な要請で
ペン主演の『きっと ここが帰る場所』が完成したのは有名な話です。
今回ソレンティーノ監督が贈るのは
一度は引退した老作曲家の胸中に溢れる音楽への愛と懊悩を
アルプスのふもとに佇む優雅なリゾートホテルを舞台に描いた作品。
美しいだけではなく
マイケル・ケイン、ハーヴェイ・カイテルの両名優が見せる演技。
もう確実に海外旅行へは行かなくてもよいという気分になってしまいます。
さて、本作。
ある実話が基になっています。
著名なイタリア人指揮者が英国女王からオーケストラの指揮を依頼されたものの
レパートリーについて折り合いがつかずに断ったという話があったそうで。
それを知って監督はこの作品を創りました。
さあ、楽しみです。
いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。
続
今日もポチッとしていただければうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村
☆4月4日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆
グランドフィナーレ
監督・脚本/パオロ・ソレンティーノ、製作/カルロッタ・カロリ、フランチェスコ・チーマ、ニコラ・ジュリアーノ、共同製作/ファビオ・コンヴェルシ、撮影/ルカ・ビガッツィ、美術/ルドヴィカ・フェラーリオ、衣装/カルロ・ボッジョーリ、音楽/デヴィッド・ラング
出演マイケル・ケイン/フレッド・バリンジャー、ハーヴェイ・カイテル/ミック・ボイル、レイチェル・ワイズ/レナ・バリンジャー、ポール・ダノ/ジミー・トリー、ジェーン・フォンダ/ブレンダ・モレル
4月16日(土)新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
2015年、イタリア、フランス、スイス、イギリス、124分、字幕翻訳/松岡葉子、配給/ギャガ、http://gaga.ne.jp/grandfinale/
あとグランド〜の題名のせいかな、ホテルにつながる橋の構造が、ちょいと、グランド・ブダペスト・ホテルを思いおこしました。あちらの監督もまだ40才代なんですよね^^/
そうなんです。グランドと打つとグランド・ブダペスト・ホテルが出てきちゃうし、山を背景にしたリゾートホテルもブダペスト・ホテルと似てますよね。
でも、違うんだよなあ。ブダペスト~も良かったけど。
コイン投げましたか?私も投げたんですけどね、
イタリアにはその後ご縁がないですわ^_^;
本当のこといえば行きたいのは山々なれど、
ひかちゃんがお留守番ができない子で、
その上、近所の獣医さんで
「今後この子をお預かりすることは無理です」
と宣言されてしまいました。
もう映画で旅気分を味わうしかありませぬ。