誰のせいでもない -1- EVERY THING WILL BE FINE
誰のせいでもない
-1-
EVERY THING WILL BE FINE
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ヴィム・ヴェンダース監督といえば
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』('98)
『Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち』('11)
http://mtonosama.exblog.jp/17198768/ http://mtonosama.exblog.jp/17210360/
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(‘14)
http://mtonosama.exblog.jp/24281138/ http://mtonosama.exblog.jp/24291511/
といった卓越したドキュメンタリー映画が印象的です。
劇映画でいえば
『パリ・テキサス』(’84)
『東京画』(‘85)
『ベルリン・天使の詩』(’87)
等のちょっと尖った作品、
そして、
『都会のアリス』('73)
『まわり道』(’75)
『さすらい』(’76)
のロードムービー三部作を思い浮かべます。
いずれにせよ、作品を発表する度にファンの心を騒がせてくれる監督であります。
今回はドキュメンタリーが二作続いた後の劇映画です。
これがまた尖った印象もなければ
ロードムービーでもありません。
主要登場人物は作家志望の男と
3人の女。
一寸見、普通の映画です。
天使も覗き見バーも出てきませんし、
ライ・クーダーの物悲しいギターの響きもありません。
男がいて、恋人がいて、雪の中で交通事故を起こし、
事故にあった子供の母親と出会い、
12年の年月が流れ、
作家志望の男は作家になり、
新しい家族と出会う。
1人の男と3人の女とその子供たちの12年の年月が描かれています。
筋立てとしては極めて普通です。
ただ、登場人物が内省的なのが普通とはいいきれないところ。
(その前に「普通ってなによ」という問題はありますけどね)
本作がユニークなのは3D映画だということ。
『Pina』の時も3Dでした。
ダンスやアクションに3Dというのはわかります。
でも、なんで普通の劇映画で3Dの必要が?
と思ったとの。
ああ、バカでした。
ヴィム・ヴェンダースが3Dといえば3Dなのです。
眼鏡を二つ重ねるのは嫌だとか、
なんのために人は想像力を持っているのだとか・・・
つまらないこだわりから本作を2Dで観てしまったのです。
もちろん2Dも良かったですよ。
でも、監督の真の狙いを体感するためには
やはり3D版を見るべきでした。
本作は、心の中での自分との対話、あるいは内省といったものが
主要な部分となっています。
心の中というのは人間の奥深い部分。
つまり奥行きです。
3Dは平面に奥行きをプラスしたもの。
もちろん観客は心の中を想像することはできます。
でも、心の深奥を3Dで表現したとしたら・・・
これ、想像を超えています。
3Dはアクションものの専売特許じゃありませんでした。
どこかで3Dをなめていたことを深く反省します。
とのは浅知恵から2Dで観てしまいましたが、
皆さまにはぜひ3Dでご覧になることをお勧めします。
主人公を演じたのはジェームス・フランコ。
思わぬ事故から抱えることになる罪悪感と向き合いながら生きる作家志望のトマスを
静かに、知的に、そして、戸惑いを見せながら演じました。
だから、彼が、あの超音速監督ダニー・ボイルの
『127時間』の主人公とは最初わかりませんでした。
http://mtonosama.exblog.jp/15998518/ http://mtonosama.exblog.jp/16013752/
彼、俳優のみならず
プロデューサー、監督としても活躍し、
本作で演じたトマス同様作家でもあります。
多才ですね。
さあ、巨匠ヴェンダース久々の劇映画。
いったいどんな作品でしょう。
続きは次回まで乞うご期待です。
続
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☆11月13日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆
誰のせいでもない
監督/ヴィム・ヴェンダース、プロデューサー/ジャン=ピエロ・リンゲル、脚本/ビョルン・オラフ・ヨハンセン、撮影/ブノワ・デビエ、立体撮影監督/ジョセフィーヌ・ドローブ
出演
ジェームス・フランコ/トマス、シャルロット・ゲンズブール/ケイト、レイチェル・マクアダムス/サラ、マリ=ジョゼ・クローズ/アン、ロバート・ネイラー/クリストファー、パトリック・ボーショー/トマスの父、ピーター・ストーメア/編集者ジョージ
11月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷(3D&2D)、キネカ大森(2D)T・ジョイ蘇我(3D)、12月10日(土)よりシネマート新宿(3D)ロードショー
2015年、ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー、118分、日本語字幕/松浦美奈、配給/トランスフォーマー
3D映画って 風景の奥域を深めるものだと
思ってましたが それって
それって それだけでなくて
心の奥域までも 深く映し出すもの
なのですか?
ううむ ううううううううううううむ
直ぐには想像できないゆえに
見てみたくて 力強くポチッと❣️
(今日はコメ欄 反映されるのか?
前記事三回やって 反映されんかった😭)
はい、は~い(^^)/
届いてま~す。ありがとうございます。
実はわたしもすっとこさんちをお訪ねしましたが、
やはりうまくいきませんでした。なんなんでしょうねえ。
機械に弱いと、こういうとき困りますわ。
3Dってアクション限定じゃなかったようです。
偏見を持っていた私はバカでした。
3回もチャレンジして下さって恐縮です。
力強いポチっをありがたくいただきました。
くたびれませんか?
ユニバーサルスタジオジャパンで
スパイダーマンの3D映画観たけど
パンチやクルマが飛び出して来て
もう沢山と思いました。
却って こういう作品が3Dと
言う方が新鮮かも知れない。
3Dで観たいです。
「だぁれのせいでもありゃしない~、みんなオイラが
悪いのさあ~」
でもその後が続かないし、一体誰が歌っていたのか、
全然思い出せません。洋ものの歌に日本語の歌詞をつけた
ものだったと思うけど。
誰を責めることも出来ない成り行きになった筋書きでしょか?
内面を3Dで見せるって!?
もし心と裏腹のことを言ってたら、画面が複雑になって
見てるのがしんどくなる?最後は何が本当か噓か分からなく
なって皆疲れて映画館を後にしたのでした、なんて。
疲れますよ~。
だから、今回も2Dで観てしまいました。
眼鏡を二重にかけると、重いうえに、鼻が低くて3D眼鏡を支えきれない(泣)。
便利で軽い3D眼鏡を開発してほしいです。
あるいは眼鏡をかけなくても3Dで見えるスクリーンとか。
本作、もう一度3Dで観てみたいです。
クローズアップ現代、今晩ですね。
しっかり録画します。そして勇気を出して観ますね。
♪だ~れのせいでもありゃしない。みんなおいらが悪いのさ~♪
そういえばありましたね。イントロまで思い出しました。
尾藤いさおじゃなかったですか?
タイトルは忘れました。