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殿様の試写室

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50年後のボクたちは -1- tschick


50年後のボクたちは
-1-

tschick

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(C)2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH


少年、夏、冒険、旅―――

小説にとっても、映画にとっても、
永遠のテーマでありましょう。

先日シネコヤで観た
『グッバイ、サマー』(’15)もそうだったし、
懐かしいところでは『スタンド・バイ・ミー』(’87)も。

ああ、もう30年も前なんですね。
でも、いつ観ても新鮮で、
元気になれるのが少年夏物語。

原作はドイツ国内で220万部以上を売り上げ、
26ヶ国で翻訳されたべストセラー小説
「14歳、ぼくらの疾走」(原題:Tschick)。
ドイツ児童文学賞ほか多くの賞をとり、
舞台版は12、13年シーズンの
最多上演作品になる大ヒットを飛ばしました。

日本でもこの夏、
柄本時生、篠山輝信の主演で
舞台が初演されました。
この二人、14歳というには
ちょっと薹(とう)が立ち過ぎと思いますけどね。
でも、150歳が言うことではないか。

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そして、「14歳、ぼくらの疾走」を映画化したのは
若き名匠ファティ・アキン。

これは期待できますよ。
ファティ・アキン監督といえば当試写室でも
もう何度も上映していますが、
またご紹介させていただきます。

ファティ・アキン監督
1973年トルコ移民の両親のもと、
ハンブルグに生まれる。
俳優志望だったが、
移民役などステレオタイプの役柄を演じることにウンザリ。
ハンブルグ造形美術大学に進学した。
95年、監督デビュー作となる短編“Sensin-Du bist es!”で
ハンブルグ国際短編映画祭観客賞を受賞。
初の長編映画“Kurz und schmerzlos”(’98)で
ロカルノ映画祭の銅豹賞、アドルフ・グリム賞、
バイエルン映画賞など全部で9つの賞を獲得。
その後は皆さまもご存知の通り、
ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの三大映画祭での
主要賞の受賞を果たす等、破竹の勢いの監督。

第66回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を
受賞した『ソウル・キッチン』は
ドイツで100万人以上の観客を動員し、
ヨーロッパ各国でヒットを飛ばした。

ファティ・アキン監督のみならず
多くの読者を魅了した原作の作者は
ヴォルフガング・ヘルンドルフです。

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ヴォルフガング・ヘルンドルフ
1965年ハンブルグ生まれ。
イラストレーターとして活躍の後、作家としても活動開始。
02年“Pluschgenwitten”、
07年“Diesseits des Van-Allen-Gurtels”を出版。
10年、脳腫瘍がみつかる。
その直後から「14歳、ぼくらの疾走」執筆を開始、
同年、刊行。
世界26か国で出版され、
220万部を超える大ベストセラーに。
11年、「砂」を出版。
13年、ベルリンで死去。
翌14年、彼のブログ「仕事と構造」が書籍化。
それに続き、死の直前まで加筆していた
「14歳、ぼくらの疾走」の登場人物の一人・イザが
主人公の未完の小説
“Bilder deiner grofen Liebe”が出版された。

劇的な人生ですね。
病に挑戦するかのように書き上げた小説。
それを知るとなおさら
『50年後のボクたちは』という邦題が胸に迫ります。

さあ、いったいどんなお話なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆9月11日に更新しました。いつも応援していただきありがとうございました☆

50年後のボクたちは
監督・共同脚本/ファティ・アキン、脚本/ラース・フーブリヒ、原作/ヴォルフガング・ヘルンドルフ、撮影/ライナー・クラウスマン、製作/マルコ・メーリッツ
出演
トリスタン・ゲーベル/マイク・クリンゲンベルク、アナンド・バトビレグ・チョローンバートル/チック、メルセデス・ミュラー/イザ、ウーヴェ・ボーム/マイクの父、アニャ・シュナイダー/マイクの母
9月16日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ
2016年、ドイツ、93分、配給/ビターズエンド、http://www.bitters.co.jp/50nengo/

by Mtonosama | 2017-09-11 05:53 | 映画 | Comments(0)

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