スリー・ビルボード -1- Three Billboards Outside Ebbing,Missouri
スリー・ビルボード
-1-
Three Billboards Outside Ebbing,Missouri
(C)2017 Twentieth Century Fox
スリー・ビルボード。
ビルボードと聞いて、
まず思い浮かべたのが音楽の雑誌、
ビルボードTOP40というあれでした。
そもそも大きな思い違いをしたまま
試写室に向かいました。
そうなんです。
ビルボードといっても
音楽じゃなく、看板の方。
オリジナルタイトルも
“Three Billboards Outside Ebbing,Missouri”
直訳すれば
「ミズーリ州エビングの外にある3枚の看板」です。
直訳過ぎます?
パンフレットやフライヤーの写真も
落日の一瞬の赤さを背景に
これまた真っ赤な野立て看板が3枚。
これがThree billboardsでした。
なにやら不吉な印象です。
その看板には
「レイプされて死亡」
「なぜ?ウィロビー署長」
「犯人逮捕はまだ」
と黒々と書かれています。
ミズーリ州エビング郊外の
さびれた道路の横に拡がる原っぱの中にある
3枚の真っ赤な野立て看板。
“禍々しい”という形容詞が
ぴったりです。
そう、
スティーヴン・キングの世界とでも
いったらいいでしょうか――
野立て看板に
地元警察のウィロビー署長を
名指しで糾弾したのは
シングルマザーのミルドレッド。
7ヶ月前、何者かに娘を殺され、
犯人逮捕の気配は全くなく、
捜査状況も進展しないことで
怒り心頭に発したミルドレッドが
署長に喧嘩を売ったのでした。
ウィロビー署長を父親のように慕いながらも
差別主義者で、暴力的なディクソン巡査。
彼の手荒い嫌がらせを受け、
人格高潔な署長を
尊敬して止まない町の人々から抗議を受けても
戦闘服のようなデニムのジャンプスーツに
身を包んだミルドレッドは
一歩もひきません・・・
第75回ゴールデングローブ賞では
作品賞、女優賞、助演男優賞、脚本賞の
4部門を受賞。
アカデミー賞の前哨戦ともいわれる
トロント国際映画祭(42回)では
観客賞を受賞した本作。
いやあ、ミルドレッドがすごい!
署長に味方する歯医者に
麻酔無しで歯の治療をされようと、
TVリポーターに無神経な
コメントをされようと
視線を据えて睨みつけ、
(この目の座った感じ、最高です)
ひとひねりもふたひねりもした
毒舌で応酬します。
ミルドレッドを演じるのは
アカデミー賞に4回ノミネートされ、
『ファーゴ』で主演女優賞を獲得した
フランシス・マクドーマンド。
フランシス・マクドーマンド
1957年6月23日生まれ。イリノイ州出身。
『ミシシッピー・バーニング』(’88)
『あの頃ペニー・レインと』(’00)
『スタンドアップ』(’05)で
アカデミー賞にノミネートされ、
ジョエル・コーエン監督の『ファーゴ』(’96)
で主演女優賞を受賞。
ジョエル・コーエン監督は配偶者。
コーエン兄弟の作品
『ブラッド・シンプル』(’84)
『赤ちゃん泥棒』(’87)
『バーバー』(’01)
『バーン・アフター・リーディング』(’08)
『ヘイル、シーザー』(’16)にも出演。
60歳です。
すごい女優です。
監督はマーティン・マクドナー。
本作では脚本、製作も担当しています。
マーティン・マクドナー監督
1970年ロンドン生まれ。
舞台の戯曲からキャリアスタート。
「ウィー・トーマス」で
ローレンス・オリヴィエ賞
最優秀新作戯曲賞受賞。
その他、いくつもの戯曲を手掛け
ブロードウェイやウエストエンドで上演。
現在までに40ヶ国以上の国で
30以上の言語に翻訳されて
上演されている。
2004年短編映画『Six Shooter』で
映画監督デビュー。
アカデミー賞最優秀短編映画賞受賞。
その後、脚本も担当した初長編映画
『ヒットマンズ・レクイエム』(’08)で
アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、
英国アカデミー賞脚本賞を受賞。
2012年、コリン・ファレル、
サム・ロックウェル、
ウディ・ハレルソン共演の
『セブン・サイコパス』の
製作・脚本・監督を務める。
さあ、楽しみです。
一体どんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。
続
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☆2018年1月26日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆
スリー・ビルボード
監督・脚本・製作/マーティン・マクドナー、製作/グレアム・ブロードベント、ピート・チャーニン、撮影/ベン・デイビス、音楽/カーター・バーウェル
出演
フランシス・マクドーマンド/ミルドレッド、ウディ・ハレルソン/ウィロビー、サム・ロックウェル/ディクソン、アビー・コーニッシュ/アン、ジョン・ホークス/チャーリー、ピーター・ディンクレイジ/ジェームス
2018年2月1日(木)TOHOシネマズシャンテ他ロードショー
2017年、イギリス・アメリカ映画、1時間56分、字幕翻訳/伊藤美和子
アメリカの地方でよくあるお話なのかな?
と想像しつつも、そんな単純なストーリーではないのでしょうね、きっと!
『あの頃ペニー・レインで』という言葉にも
ピリッと惹かれました。
10年くらい前、DVDで見たのですが
感動しましたね、
今回主演のフランシス・マクドーマンドさん、『あの頃。。』のなかでは
お母さん役だったそうですが、
ザンネンですが記憶にありません。
でも、沢山の賞をもらったり、ノミネートされたり
実力派の女優さんですネ!
続きのお話、期待してます(^0^)/
寒いですね。
彼女、ド迫力でした。
期待以上に面白く、興奮しちゃいました。
これは電車に乗って観に行く価値あり、です。
猫さんは湯たんぽをお気に召したでしょうか?
ひかちゃんは今夜もアンプの上でぬくぬくしてます。
毛が詰まって壊れないかと心配です。
なんですとーーーーーーー!
あの【ファーゴ】の女優さん
ですとーーーーーーーーーーーー!
良かったですよね、彼女。
優秀な警察署長(役職合ってる?)で。
お腹大きいのに頑張ってたね。
そんなお腹で再会した学生時代のBF
に言い寄られるんだった。
BFは気弱な日本人だったか、いずれ
にしてもアジア人だった。
この時の場面も良かったし
殺人事件解決
これが
殺した遺体の足を伐採木の粉砕機に
かけてる現場で犯人逮捕という。
その大仕事を終えて家に帰ったら
静かな夫が「切手の絵に僕の絵が採用され
たよ」とボソッと言う場面も好きでした。
これは観に行きたいなぁ。
次号ストーリーに期待を込めてポチッと❣️
フランシス・マクド―マンド。ジョエル・コーエンのお連れあいなんですってね。
こういう夫婦って日常生活は大変なのかなぁ、
と映画には関係ないところが気がかりな管理人であります。
しかし、すごい女優さんですね。
後編に画像が登場する巡査も良かった♪
いやはや、今朝は寝坊をしまして、4時起床のところが5時。
もう、全部ずれ込んで後編の更新も遅れてしまいました(-_-;)