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殿様の試写室

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マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx


マルクス・エンゲルス
-1-

Le jeune Karl Marx

マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx_f0165567_611258.jpg

(C)AGAT FILMS & CIE - VELVET FILM - ROHFILM - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA – JOUROR – 2016


若い頃におつきあいしてた
マルクスくんとエンゲルスくんが映画になった
というので観てきました。

しかし、この時期になんで?
という思いが湧き上がるんですけど。

失敗した思想、挫折した世界・・・

でも、ほんとにそうなのか?

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いまや共産主義に対しては
マイナスのイメージが
覆いかぶさっていますよね。

ま、それは彼らのせいではないけれど。

こんなに有名人なのに
これまで映画にならなかったというのは
ある意味、
神格化されていたからでしょうかねえ。


カール・マルクス(1818~1883)
マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx_f0165567_6132560.jpg

1818年5月5日プロイセン・トリーアで
ユダヤ人両親のもとに生まれる。
1835年にボン大学入学。
1836年夏
イェニー・フォン・ヴェストファーレンと婚約。
同年10月ベルリン大学へ転学。
1837年病気療養のため滞在した
シュトラローでブルーノ・バウアーらと
親交を結ぶ。
1841年イエナ大学で哲学博士号を取得、
教授職を探すが断念し、
「ライン新聞」のジャーナリストになる。
1843年言論弾圧の中で同誌が廃刊。
その後「独仏年誌」の刊行に関わる。
同年
イェニー・フォン・ヴェストファーレンと結婚し
パリに移住。
1844年
「ユダヤ人問題によせて」
「ヘーゲル法哲学批判序説」
を「独仏年誌」に掲載。
同誌に掲載された
エンゲルスの「国民経済学批判大綱」に感銘。
1845年「聖家族」を共同執筆し、
生涯の友となる。
同年フランス政府に追放され、
ブリュッセルに移住。
エンゲルスらと共に
「ドイツ・イデオロギー」の出版を
目指すが断念。
1847年「哲学の貧困」を出版。
1848年
共産主義者同盟の綱領として
「共産党宣言」をエンゲルスと共同執筆。
その後、欧州各地で勃発した革命の動乱の中
終生の地となるロンドンへ移住し
経済学研究を再開。
1867年「資本論」第1巻を刊行。
存命中に全3巻の刊行には至らず
死後エンゲルスの尽力により
編集、刊行された。
1883年3月14日死去(享年64歳)

フリードリッヒ・エンゲルス(1820~1895)
マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx_f0165567_6143567.png

1820年11月28日、プロイセンのバルメン
(現:ヴッパタール)に生まれる。
父は紡績工場を営む。
1837年ギムナジウムを中退し、
家業を手伝う。
1841年兵役義務のため、
ベルリン近衛砲兵旅団に入隊。
その合間にベルリン大学で聴講。
1842年
父が共同経営する
エルメン&エンゲルス紹介の
紡績工場で働くためマンチェスターへ。
仕事の傍ら、労働者階級の状態を調査。
1845年
「イギリス労働者階級の状態」出版。
1843年にはこの調査中に出会った
アイルランド出身の労働者
メアリー・バーンズと同棲。
1844年に「独仏年誌』に
「国民経済学大綱」を掲載。
マルクスに感銘を与える。
マルクスと「聖家族」を共同執筆後
バルメンに戻り、商会の仕事に従事。
1845年マルクスのパリ追放と同時に
ブリュッセルに移住。
欧州各地における共産主義運動の
結集を目指し、活動を展開。
正義者同盟を共産主義者同盟に発展させる。
1848年
マルクスと共に「共産党宣言」を著わす。
革命後はマンチェスターで紹介の仕事に従事、
マルクス一家への経済的支援。
マルクスの死後は
「資本論」第二、三巻を編集、出版し
国際労働運動に対する助言を行う。
「自然弁証法論」(1873~76)
「反デューリング論」(1878)
「空想より科学へ」(1880)
「家族・私有財産・国家の起源」(1884)
1895年8月5日喉頭がんで死去(享年74歳)

マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx_f0165567_6203635.jpg

おつきあいしてた割には
彼らの青年時代については知りませんでした。
特にマルクスくんときた日には
たてがみみたいな髭と頭髪の
こわい顔しか会ったことがないですから。

映画は20代の彼らを描き出しています。

マルクス・エンゲルス -1- Le jeune Karl Marx_f0165567_6234481.jpg

今年はマルクス生誕200年という
アニバーサルイヤー。

産業革命という波が
労働者に与えた困苦と
貧困層の拡大は大変なものでありました。

いま、私たちが巻き込まれている波も
相当なもの。

時代の合わせ鏡として
必見の映画かもしれません。

さあ、若き彼らは何をしたのでしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆3月31日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

マルクス・エンゲルス
監督/ラウル・ペック、脚本/パスカル・ボニツェール、ラウル・ペック、撮影/コーリャ・ブラント、製作/ニコラ・ブラン、レミ・グレルティ、ロベール・ゲディギャン
出演
アウグスト・ディール/カール・マルクス、シュテファン・コナルスケ/フリードリッヒ・エンゲルス、ヴィッキー・クリーブス/イェニー・マルクス、ハンナ・スティール/メアリー・バーンズ、オリヴィエ・グルメ/ジョセフ・プルードン、アレクサンダー・シェーア/ヴィルヘルム・ヴァイトリング
4月28日岩波ホールにてロードショー、全国順次公開
2017年、フランス・ドイツ・ベルギー合作、フランス語・ドイツ語・英語、118分、カラー、配給/ハーク、http://www.hark3.com/marx/

by Mtonosama | 2018-03-31 06:36 | 映画 | Comments(2)
Commented by ライスケーキ at 2018-04-01 22:46 x
ホントにマルクス君が
今まで映画にならなかった
なんてねぇ。
不思議です。

映画では、
マルクスが女中さんとの間に
子供が出来ちゃったので、
エンゲルスの子供に
してもらっちゃった、
なんて エピソードでて来ますか。

マルクスの人生は
良く知らないけれど、
このエピソードだけ、
記憶に残ってます。
Commented by との at 2018-04-02 06:34 x
♪ライスケーキさん

そのエピソードは出てきません。
従来のイメージ通りの真面目なマルクスくんです。奥さんもいわば同志として描かれてますから本作ではその辺はちょっとな、というところでしょう😅
しかし200年というのは本当に昔なんだなあとあらためて思いましたわ。

by Mtonosama