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殿様の試写室

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モリのいる場所 -1-


モリのいる場所
-1-

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(C)2018「モリのいる場所」製作委員会


モリというのは
熊谷守一画伯のことです。

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https://www.oida-art.com/archives/works/熊谷守一_三毛猫

昔、画伯の三毛猫の作品を見て
チャッチャッと描いてあるだけなのに
こんなに猫猫した猫を描けるなんて、と
メチャクチャ感動しました。

色もシンプル、
描線もシンプル、
なのに、何?
肉球のぽってり感といい、
前足に乗せた顎のラインといい、
寝息に合わせてお腹が動いている様子が
感じ取れそうではないですか。
もう、天才!

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熊谷守一画伯は
とても長生きなさった絵描きさんで
1977年97歳で亡くなりました。

熊谷守一
1880年岐阜県恵那郡付知村に生まれる。
父は実業家・政治家で
裕福な家庭に育つ。
1897年、中学3年で上京。
跡を継がせたい父の意向に反して
画家を志す。
1900年、東京美術学校
(現・東京藝術大学)に入学し、
黒田清輝、藤島武二らの指導を受ける。
同期は青木繁。
1904年に同校を首席で卒業。
父が急死し、生活が困窮。
絵だけでは食べていけず、
様々な仕事を経験。
42歳の時に秀子(24歳)と結婚。
有名になろうという気はなく
絵で生計を立てられるようになったのは
50歳を過ぎてからのことだった。
1972年、
勲三等叙勲の内示があるが辞退。
1932年に豊島区に自宅を新築し、
1977年に亡くなるまで
30年間ほぼ外へ出ることなく
この家で暮らした。

本作『モリのいる場所』は
昭和49年、結婚52年目を迎えた画家とその妻の
夏の一日を描いた
ちょっとユーモラスな映画です。

草木が生い茂る庭に寝そべって
忙しく蟻が立ち働く様子を
飽かずに眺める老爺。

「蟻は左側の2本目の脚から
動き出すんだねえ」
などと呟きながら―――

真っ白な蓬髪。
仙人のような髭。
機嫌が良いのか悪いのか
その仏頂面からは
判然とはしませんが、
妻やドヤドヤ訪れる客人に
穏やかな口調で話すところを見ても
不愉快ではない様子です。

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94歳の画伯の夏の日の一日を
切り取った本作。
声を荒げることも
名声を追い求めることもなく
庭に住む虫や花やトカゲを観察し、
客人と話し、
妻と碁を打ち、
食事を摂り、
夜になれば
「学校へ行ってきます」と
アトリエに入っていく。

それだけの一日。
絵を描くシーンなどは皆無です。

演じるのは
以前から画伯を
「僕のアイドル」と憧れていた山崎努。

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監督は
『南極料理人』(’09)
『キツツキと雨』(’12)などの沖田修一。

『キツツキと雨』のロケ地は
画伯の故郷・恵那でした。
同作にも出演した山崎努。
画伯を敬愛する彼は監督に
熊谷守一つけち記念館へ
行くことを勧めました。
それがそもそもの
この映画の出発点。

えー、実は
この恵那郡は試写室管理人の
祖父の出身地でもあります。

付知(つけち)という地名は
家族の会話から耳にしたこともあるので
なんか懐かしいです。

おっと、話が横道に逸れました。

マイペースな夫・熊谷守一を
碁で打ち負かしつつも
仲の良い妻を演ずるのは樹木希林。

この人が出てくると
映画が光りますよね。

さあ、
いったい画伯は
どんな一日を見せてくれるのでしょう。

続きは次回まで
乞うご期待でございますよ。



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モリのいる場所
監督・脚本/沖田修一、製作/新井重人、川城和美、片岡尚、鷲見貴彦、宮崎信夫、
佐竹和美、撮影/月永雄太
出演
山崎努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、三石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、
きたろう、林与一、三上博史
5月19日(土)シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、
イオンシネマ他全国ロードショー
2018年、日本、99分、カラー、配給/日活、http://www.mori-movie.com/

by Mtonosama | 2018-04-09 06:17 | 映画 | Comments(0)