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殿様の試写室

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ゲンボとタシの夢見るブータン -2- The Next Guardian

ゲンボとタシの夢見るブータン

-2-


The Next Guardian



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©ÉCLIPSEFILM/SOUND PICTURES/KRO-NCRV



主人公のゲンボとタシとその家族の

ご紹介をしましょう。


ゲンボ

2000年生まれ、撮影当時は15歳。

サッカーが好きで、ギターを弾いたり、

フェイスブックで友達とつながり、

ゲームを楽しむ普通の男の子です。

妹に優しく、親にも従順。

穏やかで落ち着いた男子ですが、

将来の進路について悩んでいます。


タシ

2001年生まれ、撮影当時14歳。長女。

男の子の心を持って生まれてきたと言われ、

自分でも本当は男の子ではないかと

思っています。

女の子の衣装を着るのが大嫌いで

料理の手伝いも苦手。

身体も大きく、自己主張もできる子。

兄には僧院に入ってほしくないと

願っています。


テンジン

1960年生まれ、撮影当時は55歳。

父テンジンは長男のゲンボに

寺院を継いでもらいたいと願い、

日々のお勤めや寺院の掃除をさせながら

仏教の教えを守ることの大切さを

説き続けています。

後継者のいない寺院は没収され、

一家の資産を全て失うことになると

心配しています。

ゲンボには僧院学院に入学し

立派な僧侶になってほしいと願っています。


ププ・ラモ

1967年生まれ、撮影当時48歳。

父とは違い、国際化の波に乗っていくため

ゲンボには世俗の学校で英語教育を受けさせ

観光客に対して英語で寺の説明を

できるようになってほしいと思っています。

冷静でどっしりとしていて

実は家族の中で一番偉い母。


トブデン

2012年生まれ、撮影当時3歳。

まだよちよち歩きの末っ子。

タシにからかわれ泣かされるが

反撃する根性もあります。

おかあさんの言うことをきかなかったり

境内でいたずらしたり、

タシを自分と同程度に思っている

なかなかのヤンチャ坊主。


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               彼らが暮らすのは

ブータン中部の古都ブムタンの古刹

チャカル・ラカン。

そのルーツは8世紀の初頭にまで

遡ることができます。


チャカル・ラカンは

高僧の生まれ変わりが継いだり、

中央僧団から派遣される僧侶が管理する

他の寺院とは異なり、

ゲンボとタシの一族から選ばれた者が

相続する形をとっています。


テンジンさんが真剣になる訳です。


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息子にはこの由緒ある寺院の

後継者になってほしいし、

娘には家事をこなし、

女の子らしく生きてほしいと願う父――


ブータンを愛する人にとっては

その伝統や鄙びた雰囲気をずっと守ってほしい

という気持ちがあるし、

親の気持ちになれば

長男は寺を継承し、

娘には女の子らしく育ってほしい

という気持ちがわからないではありません。


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でも、現代に生きるゲンボとタシには

好きなことをやりたいという気持ちがあり、

それもよくわかります。


加えて

女の子として生き難いタシにとっては

父の願いを叶えることは無理かもしれません。


しかし、

これはブータンに限ったことではありません。

愛する土地の伝統や風景や雰囲気は

そのままであってほしいし、

親の気持ちや子どもたちの気持ちは

どこの国であっても同じことでしょう。


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                   優しいゲンボはきっと悩みながらも

寺を継ぐでしょうし、

タシは・・・

タシはもう少ししたら

自分の性と現実の食い違いに

悩むこともあるでしょう。


この映画の背景は

近代国家として歩き始めたばかりの

ブータンではありますが、

親として子として人として直面する問題は

どの国も同じことでありましょう。


それにしても

自分の性を受け入れられないタシのことを

「男の子の魂を持って生まれてきたんだね」

と表現する両親の優しい言葉に

心が温かくなりました。



ゲンボとタシの夢見るブータン

監督/アルム・バッタライ、ドロッチャ・ズルボー、編集/カーロン・サライ(『心と体と』イリディコー・エニェデイ監督)、撮影/アルム・バッタライ

出演

ゲンボ、タシ、トブデン、ププ・ラモ

818()ポレポレ東中野ほか全国劇場ロードショー

2017年、ブータン、ハンガリー映画、ドキュメンタリー、ゾンカ語、74分、後援/ブータン王国名誉総領事館、ブータン州政府観光局、駐日ハンガリー大使館、協力/Tokyo Docs、日本ブータン友好協会、日本ブータン研究所、京都大学ブータン友好プログラム、字幕/吉川美奈子、字幕協力/磯真理子、字幕監修/熊谷誠慈、配給/サニーフィルム


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by Mtonosama | 2018-08-07 05:43 | 映画 | Comments(7)
Commented by なえ at 2018-08-08 20:17 x
すっとこさん
私も最初にポチッを!物忘れ世代にはこの方法が良いかも。ついでに帰るときもポチッとね(^.^)/ 忘れなければ(^^;

殿様
テンジンと聞けば、あのヒラリー(クリントンとちゃうよ!)と共にエベレスト初盗聴、ちゃう!登頂達成の
お方の末裔かと。そして日本に来て天神様になった。
皆さま、獄暑のせいですので、お許しを(^^;

衣服や布の色がなんと鮮やか!いい染料があるのか、
水がいいからなのか?美しい!それから、皆普段的に
あの着物のようなものを着てはるのでしょうか?

タシはLGBTの問題にぶつかるのか?ブータン社会では
どういう受け入れ方をするのでせうか?
Commented by Mtonosama at 2018-08-09 05:47
♪なえさん

ポチッをありがとうございます。でも、行きに1回やっていただければ帰りは無くてもいいですよ。でも、「あれ?行きに押し忘れたっけ?」という時にはまたどうぞお願いします。150歳にはありがちですから(^-^;

そうですね。テンジンさんの衣装の赤色きれいですね。こういう布地好きだなぁ。民族衣装については若い兄妹は何かの儀式の時には着用していましたが、普段はやっぱり万国共通のヤングのスタイルでした。本作はこの一家とゲンボくんが通学するようになるかもしれない僧院学校とお祭りが背景として出てて、ブータンの普通の家庭を描いたドキュメンタリーです。LGBTの問題についてもそれだけをとりあげるのではなく、サッカーという夢に燃えるタシの生き方を描ていました。
監督もテンジンさんもママも優しいな、いいな。ブータン行きたいな。
Commented by ライスケーキ at 2018-08-09 19:59 x
鎖国して自分達の世界しか知らないと,
それだけで 満足するけど、
異文化が入って来ると
誘惑も多くなるでしょうね。

「幸せの国」ブータンが
物質文明に毒されないと良いのですが。

ポチ! クリッ!
Commented by アイスケーキ at 2018-08-09 20:04 x
ポチ! クリッ!
するのばかり 考えてて
間違えた!

まだ アイスケーキだった!
Commented by Mtonosama at 2018-08-10 08:35
♪アイスケーキさん

すいません。ポチクリでご負担をおかけしまして(^-^;
台風一過。また暑くなりましたね。

ブータンの田舎町で心静かな日を過ごしたいものです。
Commented by すっとこ at 2018-08-10 10:36 x
出遅れましたーーーーーーーーー!

先ずはポチクリを 良い子の習慣として
定着させたいですね!

ポチクリしてから コメ書き始めてる
すっとこです。

幸せの国ブータン,・・近代化の波が
ご多聞に漏れず押し寄せて それでもなお
《昔からの幸せ》を守りきれるのだろうか?

例えば 江戸東京博物館見ても 江戸時代の
日本人の方が幸福感あったのでは?と思っ
ちまうオイラです❣️
Commented by Mtonosama at 2018-08-10 11:12
♪すっとこさん

良い子の習慣、まずはポチクリ♪
まあ、素敵!ありがとうございます。

しかし、暑いですね。
ブータンもお江戸の時代も絶対にこんなに暑くはなかったはず。
幸せ指数は涼しさ指数だっ!