寝ても覚めても -1-
寝ても覚めても
-1-
©2018映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
「寝ても覚めても」というと
寝ても覚めても肉が食べたいとか
水茄子の糠漬けが食べたいとか
どうも食い気方面に心がさまよいがちな
当試写室管理人であります。
しかし、本作は
芥川賞作家・柴崎友香の原作から
生まれた大人の恋愛映画であって
食べ物は関係ありません。
ま、
「寝ても覚めてもあなたのことを想う」
とくるのが普通ですわね。
まったく恋愛と縁遠い150歳は
しょうもないものです。
柴崎友香(しばざきともか)
1973年大阪生まれ。
99年、短編「レッド、イエロー、
オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。
00年初の単行本「きょうのできごと」刊行、
03年に行定勲監督により映画化。
07年「その街の今は」で
第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、
第23回織田作之助賞大賞、
第24回咲くやこの花賞を受賞。
10年「寝ても覚めても」で
第32回野間文芸新人賞を受賞。
14年「春の庭」で
第151回芥川賞を受賞。
さて、人生の盛りを迎え、
おそらくは恋愛現役時代でもある作家の原作
(もちろん誰でもいくつになっても
本来、生涯現役が望ましいのでしょうが)
を映画化した監督は濱口竜介。
本作が商業映画デビューです。
濱口竜介監督
1978年神奈川県出身。
2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の
修了制作『PASSION』が
サン・セバスチャン国際映画祭や
東京フィルメックスに出品され
高い評価を得る。
その後も日韓共同制作『THE DEPTHS』
を東京フィルメックスに出品、
東日本大震災被害者へのインタビューから成る
『なみのおと』『なみのこえ』
東北地方の民話の記録『うたうひと』
(共同監督/酒井耕)
4時間を超える長編『親密さ』
染谷将太主演『不気味なものの肌に触れる』
を監督。
15年、映像ワークショップに参加した
演技経験のない4人の女性を主演に起用した
5時間17分の長編『ハッピーアワー』を発表。
ロカルノ、ナント、シンガポール他
国際映画祭で主要賞を受賞。
自らが希望した小説「寝ても覚めても」を
映画化した本作で商業デビュー。
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門
に選ばれ、注目を集める監督。
同じ顔をした二人の男を愛した一人の女。
中身は変わらず、
顔だけ変えた男を描いた小説は
読んだことはありますが、
本作の場合、顔は同じで中身はまるで違う。
最初の男とは出会いの瞬間、直観で恋に落ち、
二人目の男とは用心深く恋に落ちる女。
男を演じるのは東出昌大。
一人目の男・鳥居麦は優しいけれど
正体不明の自由人。
二人目の男・丸子亮平は
真面目なサラリーマン。
顔は同じでもまったく違う二人を
一人二役で演じています。
性格は違ってもイケメンで優しい男に
愛されるおいしい役を演じる女は
本作で初めてヒロインを演じ、
本格的デビューを果たす唐田えりか。
4年前バイト先のマザー牧場でスカウトされ
芸能界入りしたそうです。
ちょっと変わり種?
恋愛には縁遠いため
若干薄情なご紹介になってしまいました。
さあ、
一体どんな展開を見せてくれるのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。
続
寝ても覚めても
監督/濱口竜介、原作/柴崎友香(「寝ても覚めても」河出文庫刊)、脚本/田中幸子、濱口竜介、撮影/佐々木靖之、音楽/tofubeats
出演
東出昌大/丸子亮平、鳥居麦、唐田えりか/泉谷朝子、瀬戸康史/串橋耕介、山下リオ/鈴木マヤ、伊藤沙莉/島春代、渡辺大知/岡崎信行、仲本工事/平川、田中美佐子/岡崎栄子
9月1日(土)テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイント他ロードショー
2018年、119分、カラー、日本=フランス、日本語、配給/ビターズ・エンド、エレファントハウス
な~して非公開になるのかよう分かりまへん。新しい
機械にまだ!慣れてないので、なんか変なところ押してしまったのか、しれません。て、いや、それしか考えられましぇん(*´Д`) スマホに変えたことは言ったと思うけど、そのスマホもしょっちゅう間違ったボタン押してばっかり(>_<) 150歳には過酷な試練じゃ~(-_-;)
「寝ても覚めても」、なんか田辺聖子の小説のタイトルに
ありそうな~。昔はよう読んだもんどした。ハイミスのOL(どっちも昭和な言葉)が仕事も恋愛も頑張る様子が、関西弁のトークでテンポよく描かれて、関西人としては読みやすくて楽しゅうございましたです。
しかし「同じ顔をした二人の男」って、そらホラーか!
寝ても覚めてものうつつ状態なので、愛する男が同じ顔に映るのか、老眼で相手の顔がよう見えへんのか?150歳とちゃうって!
ありゃりゃ、スマホで打ったリコメを訂正しようとパソコン上でやったら消えちゃった!
私もスマホ歴1年5ヶ月の初心者ですが、一番やりにくいのがスマホからのコメントです。文面が広告に隠れて見えなくなってしまうので、いじっていると文章が消えちゃったりします。ヤレヤレ(-_-;)
同じ顔の男はドッペルゲンガーでも双子でもホラーでもなく単なる他人の空似ってやつです。同じ顔をした全くの別人と恋に落ちてしまうってどういうことかちょっとわからない設定です。ふんふん、映画はいろんなことを教えてくれるわ。
寝ても覚めても 「はい ポチクリ!」
横ですが
なえさん、お聖さんのハイミス嵩じての
《姥桜》シリーズも良かったですねえ。
お洒落で達者で辛口の オホホホ。
姥桜ならまだ桜も残っているのでしょうが
こちとら すっかり葉桜か枯れ桜 トホホホのホ。
東出が記憶喪失か二重人格か
と思ったら ホラーではなくてアオハル
なのですね。
次回のストーリーが楽しみです❣️