ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

運命は踊る -1- FOXTROT

運命は踊る

--


FOXTROT


f0165567_06005755.jpg

(C)Pola Pandora- Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinema 2017



『運命は踊る』というタイトルだけを見て

まず連想したのは『会議は踊る』。

「踊る」つながりでした。


でも、関係ありません。

本作の原題はフォックストロット。


フォックストロットってなんでしたっけ?

キツネの速足・・・でした?

辞書には

馬術】

trotからwalkへ、またはその逆へ移る際の

小走り歩調


もう一つは

二人で踊る4/4拍子の

比較的早いテンポのダンス

とあります。


本作にはどうも後者があてはまるようです。


ダンスといえば

管理人がまだ学生だった頃は

ダンパというものが流行っていました。

ダンパというのはダンスパーティのことです。


「あそこのダンスホールは柱が多いので

チークタイムになるとやばいよ」

などと女子の間で囁かれたりしました。

そう、チークタイムとはキスタイム。

柱の陰で唇を奪われてしまうよ、

というのです。


あ、また、しょうもないことを――



フォックストロットに戻ります。

本作の中でしばしば口にされるこのステップ。

どんなステップかというと

「前へ、前へ、右へ、ストップ、

後ろ、後ろ、左へ、ストップ」。


はい、やってみましたか?

出発地点へ戻ってきたでしょ?

いくら動いても元の場所へ戻ってきますよね。


一度動き出した運命は

どうあがいても変えることができない・・・

ということで『運命は踊る』なのでしょうか。


そう、フランスの詩人、ラ・フォンテーヌも

言っています。

「人は運命を避けようとして選んだ道で

しばしば運命に出会う」と


いきなり重いですね。


監督・脚本は本作が長編第2作目となる

イスラエルのサミュエル・マオズ。



サミュエル・マオズ監督


1962年テルアビブ出身。

20歳の時、レバノン戦争でレバノンに侵攻した

イスラエル国防軍戦車の砲撃手として従軍。

その後、撤退に伴い帰国。


戦後は演劇学校で映画を学び、1987年卒業。

自身の戦争体験を基に脚本執筆を試みるが、

戦時の生々しい記憶や匂いが蘇り、執筆中断。


デビュー作『レバノン』の発表は

構想から20年以上を経た

2009年のことだった。

その『レバノン』(09)

ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。

それから8年後に発表した本作も

同じくヴェネチアで銀獅子賞を受賞。

本国でもイスラエルのアカデミー賞

(オフィール賞)最多8部門受賞。



イスラエルが参戦する戦争の不条理や

犯罪性を描いていながら、

オフィール賞8部門受賞です。


案外イスラエルも懐が深いと思いましたら、

スポーツ・文化大臣を中心とした

右寄りの政治家達から

(本作は)イスラエルにとって有害な映画」

との攻撃を受けていました。



しかし、本作はそんな圧力を

撥ね返すだけの実力を持った作品です。


スタイリッシュな映像、

巧みな構成力、

子を喪った親の絶望、

運命のフォックストロット。


映画のワンシーン、ワンシーンが

非常に印象的です。

雨を孕んだ重い空、

広大な砂漠、

その真ん中にある小さな検問所の前を

ゆったりと通り過ぎる一頭のラクダ。


やられました。


さあ、いったいどんな映画なのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪

↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月18日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆


運命は踊る

監督・脚本/サミュエル・マオズ、撮影/ギヨラ・ベイハ、製作/ミハエル・ウェーバー、ヴィオラ・フゲン、エイタン・マンスーリ、チェドミール・コラール、マーク・バシェ、ミハル・マルクト

出演

リオール・アシュケナージ/ミハエル、サラ・アドラー/ダフナ、ヨナタン・シライ/ヨナタン、ゲフェン・バルカイ/軍の司令官

929()よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー

2017年、イスラエル=ドイツ=フランス=スイス、113分、カラー、日本語字幕/大西公子、後援/イスラエル大使館、配給/ビターズ・エンド




by Mtonosama | 2018-09-18 06:21 | 映画 | Comments(6)
Commented by なえ at 2018-09-18 21:26 x
そうそう、よかったなあ、『会議は踊る』!
特にあの歌、一度聞いたら忘れられない!
♪ダス・イスト・アインマル?♪やったかなんか知らんけどそんなことゆうてた。頭の中でその歌がグルグル回り出しましたがなあ(~_~) ←違う映画やっちゅうの!

ダンパ!そんな言葉もありましたなあ。

「人は運命を避けようとして選んだ道でしばしば運命に出会う」
ひえ~ん(;O;) タコ坊主も、この薄幸の身の上も、避けられない運命なん!?

前は象で今度はラクダ?♪月の~さばっくを~はあ~るうばると~♪と歌ったら返事してくれるかなあ(^_-)-☆
Commented by Mtonosama at 2018-09-19 06:06
♪なえさん

♪Das gibt's nur einmal,das kommt nicht wieder♪
いかん、いかん。私も頭の中で回り出した。

高校時代、世界史の時間に「ウィーン会議では舞踏会ばかりやっていたので『会議は踊る』と揶揄された」と習ったことをしっかり覚えている管理人でございます。
ウィーン会議はダンパの会議ですなあ。

タコ坊主の運命となえはんの運命はいまここで出会ってまたすれ違っていくのとちゃいます?

駱駝も象も、ああいう大きな動物がゆったりゆったり歩く様子はホントにええなあ♡
Commented by すっとこ at 2018-09-19 11:43 x
【まずはポチクリ】
そして
うっわーーーーーーーーーーーーーーん!

「避けようとして通った道で 人は
運命に出会」っちゃったりしちゃうんか❗️

何かで読んだ本で
《ある男が高名な預言者に「右の道で死神が
待っている」と言われ 速い馬を雇い全速力で
左の道を走ったのですって。
すると道端に死神が現れ 大きな身振りで彼を
脅かしたのですって。
「死神め!なぜここに?お前は右の道に居る
筈では!」
「驚くのはこっちだ。お前とは明日遭遇する
筈だったのに!」

死神の大きな身振りは 男を脅かそうとしたの
ではなく 驚きのあまりのリアクションでした
とさ。とっぴんパラリのぷう》

一体この話の教訓は?
そして殿様のストーリー紹介は⁉️
Commented by Mtonosama at 2018-09-20 08:54
♪すっとこさん

まずはポチクリありがとうございます♡

とっぴんパラリのぷうのお話も運命から逃れられないっていう話?落語の「死神」もそうだよね。運命や死ぬ話は落語や寓話にもなる程、普通のことなんだわねえ。

Commented by なえ at 2018-09-20 12:23 x
ええーっ‼勝手に「イスト」と思ってたところにそんな二語もあったとは!

Das gibt's nur einmal,das kommt nicht wieder
↑このgibt'sてgive?んなわけないか?nurはonlyで
einmalはone time, kommt はcanで、nicht はnotで
え?wiederて何だす?

これで大学の第二外国語、ドイツ語やったんやから、ハハハと笑ってごまかすしかにゃい(~_~メ)。

死神に今日会ってしまったのは、それはですね、その
馬はタイムマシンで運転ミスどしてん。

Commented by Mtonosama at 2018-09-21 07:05
♪なえさん

はい、では、なんちゃってドイツ語教室のお時間です(^-^;
gibt's、おっしゃる通り、gibt(geben)はgiveです。’sはes。es gibt~で「~がある」という意味。nurもeinmalもおっしゃる通りです。
kommt(kommen)はcome、wiederはagainでんな。
「あの日は一度だけ、あの日は二度と来ない」

なるほど馬はタイムマシンですか。

しかし、今日は寒うおすな。
なえさんも猫さんたちも暖かくしてお過ごしください。