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殿様の試写室

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マチルダ 禁断の恋 -2- Mathilde

マチルダ 

禁断の恋

--


Mathilde


マチルダ 禁断の恋 -2- Mathilde_f0165567_05233839.jpg

(C)2017 ROCK FILMS LLC.



サンクトペテルブルグにあるアレクセイ監督の

撮影スタジオが放火されたり、

ロシアで公開された後、映画館にも

放火されるという大騒ぎになった本作。


さらに安全上の理由から俳優たちが

プレミア上映会を欠席するという

事態もありました。


遠くない過去に実在した

皇帝とバレリーナの恋愛は

どうしたってスキャンダラス。


まして、ロシアは東ローマ帝国の

皇帝教皇主義の影響を受けた国。

皇帝は宗教的指導者としての性格も強く、

ロシア正教会の聖人ですからねぇ。


さあ、二人の恋の行方はどうなるのでしょう。



ストーリー


ロシア19世紀末。

ロシア帝国の皇帝継承者ニコライには

英国ヴィクトリア女王の孫娘である

アリックスという婚約者がいた。


ある冬の日、王室の列車が脱線。

家族を助けようとしたニコライの父

アレクサンドル2世は重傷を負う。


ニコライにとって、

自分が王位継承者であることを

悟らざるを得ない出来事であった。


帝国旅団のための競技会が開催された時、

多くの見物客の中に

華やかなバレリーナたちの一団がいた。

その中にいた光り輝く美貌の持ち主

マチルダ・クシェシンスカヤに

ニコライの眼は釘付けになった。


惹かれあう二人。


ところがマチルダに片思いしている

ヴォロンツォフ大尉が突然

皇帝に襲い掛かる。

嫉妬に狂った大尉はすぐさま

駆けつけた護衛達に取り押さえられた。


ニコライのお気に入りとなり

他のバレリーナたちから激しい嫉妬を

向けられるマチルダ。

だが、彼女はあくまで奔放だった。

一方、拘束されたヴォロンツォフは拷問され、

アリックスが故国から連れてきた医師

フィッシャー博士の実験台にされてしまう。


ニコライとマチルダの人目もはばからぬ情事は

宮廷では歓迎されないものとなっていく。


その頃、ニコライの婚約者

アリックスがロシア入りする。

そして、マチルダの存在を知り、

激しい嫉妬に燃え、憎悪を抱くのだった。


一方、マチルダも

「彼女と結婚したらあなたは不幸になる」

と言い放つが、

ニコライは皇后である母の強い意志で

アリックスと結婚するしかなかった。


まさに断腸の思いであった。



だが、

ニコライのマチルダへの想いは募るばかり。

彼は王位に背く決心をし、

マチルダの許へ戻ろうとするのだった。


そこへ再びマチルダに片思いをする

ヴォロンツォフが現れ、復讐のため、

マチルダの乗ったボートに火を放つ。


ニコライはその光景を見て

彼女は死んでしまったと絶望する。


マチルダ亡き後、

戴冠式を受け入れるニコライ。

豪壮な大聖堂で妻アリックスと並び

ロシア新皇帝の戴冠式が厳かに執り行われる。


その神聖な時に

突然マチルダが現れた。

彼女は生きていたのだ……


マチルダ 禁断の恋 -2- Mathilde_f0165567_05280132.jpg


歴史に“たられば”はあり得ませんが、

ここでもしマチルダと結ばれることになったら

ロシアの歴史は変わっていたのでしょうか?

ニコライ2世は虐殺されずに

済んだのでしょうか?


時代の転換期に生きた

ニコライとマチルダとアリックス。


いくら情熱的な恋でも歴史の流れは

変えられなかったと思うのは

私たちがその後の流れを

知っているからなのでしょうか。


美貌のファム・ファタールも

ニコライと結婚していたら

残虐な殺され方をしていたのかもしれませんね。



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☆11月20日に更新しました。

いつも応援してくださってありがとうございますがとうございます☆


マチルダ 禁断の恋

監督・製作/アレクセイ・ウチーチェリ、撮影/ユーリー・クレメンコ、脚本/アレクセイ・テレコフ、振付家、バレエ・コンサルタント、ベルミ・オペラ・バレエ団主席振付家/アレクセイ・ミロシニチェンコ、音楽監督、マリインスキー劇場芸術監督/ワレリー・ゲルギエフ、衣装デザイン/ナジェージダ・ワシリョーワ、

出演

ラース・アイディンガー/ロシア皇帝ニコライ2世、ダニーラ・コズロフスキー/ヴォロンツォフ、ミハリナ・オルシャンスカ/マチルダ・クシェシンスカヤ、ルイーゼ・ヴォルフラム/ヘッセン大公女アリックス、トーマス・オスターマイアー/フィッシャー博士、インゲボルガ・ダクネイト/ロシア皇后マリア・フョードロヴナ

128()よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBIS GARDEN CINEMA他にて全国順次公開

2017年、108分、ロシア、配給/シンカ




by Mtonosama | 2018-11-20 05:33 | 映画 | Comments(6)
Commented by なえ at 2018-11-21 21:04 x
王室や王族の恋愛は、個人の問題で収まらないだけに大ごとになるんでしょうね。
現代でもイギリス王室はややこしいことになってましたもんねえ。振り回される側にしたらたまりませんねえ。

ニコライ2世とマチルダの場合はどちらが翻弄されたんで
しょうかね。99歳まで生きたマチルダは運が強いのか生命力が強いのか?誰かインタビューした人いませんのかいな?彼女の気持ちを聞いてみたかった!

マヤ・プリセツカヤは自伝で、ロバート・ケネディと惹かれ合った関係だったと書いてました。王室と関係ないけど世界的バレリーナともなると華やかですねえ。
Commented by すっとこ at 2018-11-22 00:45 x
まずはポチクリ❣️

しかるのちに

なーーーーーーーーーーーーんとも!
なーんともはや!

そんなスキャンダルだったのですね。
でも 殿様の仰る通りに
彼女が もし 皇帝と結婚していれば
99歳のBBAになることなく

虐殺されていたかも知れませんよね!

なーーーーーーーーーーーーーーんとも❣️
Commented by Mtonosama at 2018-11-22 06:14
♪なえさん

そうですよね。日本だって眞子さんと小室さんの問題でもめていますものね。

マチルダさんが亡くなったのは70年代のことですから、記録もあるような気もします。すごいインタビュー記事になるのに。世紀の三角関係だから、いろいろ訊いてみたいことはたくさんありますよね。

ロバート・ケネディと恋仲?ケネディ家の息子たちも華やかですが、バレリーナって自立した女性だから、恋もゴージャスですなぁ。
Commented by Mtonosama at 2018-11-22 06:19
♪すっとこさん

ポチクリありがとうございます。

こういうスキャンダルなんですの。
マチルダの押しの強さと美貌で、世間知らずのニコライはいちころだったんでしょうね。

ああ、運命はわからんっ!!
Commented by ライスケーキ at 2018-11-22 13:45 x
王族の結婚は政略結婚で、
世継ぎを得るためのもの。
互いに愛人がいてもOK。
なんて時代もありましたね。

イギリスのリチャード2世
(だったかな?)の墓が発見されて、
DNA鑑定をしたら,
どう考えても その血筋からは
考えられない遺伝子が見つかった とかで、
ご先祖王妃の誰かが浮気したんじゃないか。
なんて新聞記事が有りましたが、
王族は後々まで 色々言われますね。
Commented by Mtonosama at 2018-11-23 07:11
♪ライスケーキさん

王族、皇族の結婚や恋愛問題にはいろいろありますね。

何があったか知らないけど、死後もお墓をあばかれ、
DNA鑑定されるなんて気の毒。

by Mtonosama