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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

マイ・ブックショップ -2- The Bookshop

マイ・ブックショップ

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The Bookshop



(C)2017 Green Films AIE,Diagonal Televisio SLU, A Contracorriente Films SL, Zephyr Films

The Bookshop Ltd.



イギリスの小さな海辺の町。

いいですよねぇ。

アメリカ・メイン州の海辺もそそりますねぇ。

行ったことはないけど。


花は咲いてなくてもいい。

空は灰色でもいい。

静かな浜で海をみつめていたい。


ああ、どこか遠くへ行きたい!


風邪ひき管理人は少し気が弱くなっています。

でも、

そんな気持ちの時にこそ

観たい映画かもしれません。



ストーリー

1959年、イギリス東部の海辺の町。

ロンドンから遠く離れたこの町には

まだ戦後の新しい波は届かず、

保守的な空気が漂っていた。


戦争で夫を亡くしたフローレンスは

夫と夢見ていた書店を

この町に開くことを決めた。

そう、この町には一軒も書店がなかったのだ。


悲しみに打ちひしがれていた彼女が

行動を決意した後は素早かった。


町の銀行から融資を断られながら

放置されたボロボロの建物、

通称”オールドハウス“を買い取る。


ところが、

その期に及んで別の物件を紹介し、

建物の転売を勧めたりする町の人たち。


諦めることなく、開店準備に励む彼女の

楽しみは浜辺まで散歩し、本を読むこと。


そんな彼女を見ていたのは

古い邸宅に40年以上ひっそりと暮らしている

老紳士ブランディッシュ氏だった。



ある日、

町の有力者ガマート夫妻に招待された彼女。

お城のような屋敷で

ガマート夫人から愛想良く

「書店ができるのは素敵ね」と

声をかけられる。


ところが、夫人は

「オールドハウスは町の芸術センター

として使いたい」と申し出る。

丁重に「書店を開きます」と

答えるフローレンス。


その後

町には書店開店を諦めるという噂が流れ、

彼女を悩ませる。

だが、海洋少年団がオールドハウスの

改装を手伝いにきたり、

注文した本も続々と届き始め、

開店準備は着々と進む。


オールドハウス書店の開店の日、

喜びに浸る彼女のもとへ

ブランディッシュ氏から

「推薦本を送ってほしい」

という注文依頼が舞い込む。


彼女が推薦したのは

ブラッドベリの「華氏451度」。


この本に感動したブランディッシュ氏は

ブラッドベリの他作品も注文。

本を通じた交流が始まる。

そして、書店は話題となり千客万来。


大忙しのフローレンスは

不機嫌そうだけど賢くておしゃまな少女

クリスティーンを手伝いに雇う。


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一方、無視されたガマート夫人は

憤懣やるかたない。


そんな時、世間で賛否両論の話題を呼んでいる

ナボコフの問題作「ロリータ」を

仕入れるかどうか、迷ったフローレンスは

ブランディッシュ氏に本を送り、

意見を求める。

それを読んだ氏は彼女を自邸に招待し、

「あなたは勇気がある。助けたい」と励ます。


250部を仕入れた「ロリータ」は話題となり

店の周りには人だかりができるほど。

腹が立って仕方ないガマート夫人は

弁護士を通じて、

公共の迷惑だと苦情を申し入れてきた。


いよいよ夫人の攻撃開始。

政治家の甥を使って、

オールドハウスを公的に強制収容しようと

動き出すのだった。

また、児童労働を禁止し、

クリスティーンの書店手伝いを止めさせ、

更に新たな書店をオープンさせる画策まで――


さあ、フローレンスの運命やいかに……


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ブラッドベリはともかく

なんで「ロリータ」?と思いました。

ガマート夫人と闘うなら

「ロリータはまずいでしょ」と。

あのロリータ・コンプレックスの

ロリータですものね。


ち、ち、ち。

フローレンスは夫人と闘うのではありません。

経営戦略や営業戦略など

マーケティングなんて全然考えていません。

彼女は本が好きなだけなのです。

ただ、良いと信じる本をみんなに

読んでもらいたいだけなのです。


戦争で夫を亡くした彼女の自己実現の

お話かと思いきや、

ただただ本好きな女性のお話。


運命はそんな彼女に優しいものでは

なかったかもしれませんが、

彼女の志は受け継がれていきます。


すこし哀しいけれど

とても印象的なラストでした。



今日もポチッとお願いできれば嬉しうございます♪

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☆2019年3月11日に更新しました。
東日本大震災から今日で8年になります。

皆さん、一緒に力強く生きていきましょう。


マイ・ブックショップ

脚本・監督/イザベル・コイシェ、原作/TheBookshop”ペネロピ・フィッツジェラルド著(英ブッカー賞受賞作家)、プロデューサー/ジャウメ・バナコローチャ、ジョアン・バス、アドルフォ・ブランコ、クリス・カーリング、撮影/ジャン=クロード・ラリー、音楽/アルフォンソ・デ・ビラリョンガ

出演

エミリー・モーティマー/フフローレンス・グリーン、ビル・ナイ/エドモンド・ブランディッシュ、ハンター・トレメイン/キーブル氏、オナー・ニーフシー/クリスティーン、フランシス・バーバー/ジェシー・ウォルフォード、ジェームス・ランス/マイロ・ノース、パトリシア・クラークソン/ガマート夫人

39日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

2017年、イギリス=フランス=ドイツ、英語、カラー、112分、字幕/大城哲郎

後援/ブリティッシュ・カウンシル、スペイン大使館、インスティテュート・セルバンテス、配給/ココロヲ・動かす・映画社



by Mtonosama | 2019-03-11 06:36 | 映画 | Comments(15)
Commented by すっとこ at 2019-03-11 11:36 x
ううううううううううううううううううう!

本好き少女だった頃の
あまりに遠くて霧の彼方のような
あの時代を思い出してしまいました。

本が差し出す別世界への扉。
ページをめくるたびに
世界は広く もっと広く
もっともっともっと広くなって
行くのでした。

「本屋さんになる」なんて夢すぎて
考えもしなかったけど 実現させた
女性がいたのですね。

本屋さんに「お勧めの本を選んで送って
もらう」という月極め会員の話って
どこかで聞いたのだけど

殿様の試写室で、だったかしら?
全ての記憶がああ記憶の彼方に。

でもポチクリは忘れてません❣️
Commented by Mtonosama at 2019-03-11 13:12
♪すっとこさん

そうですねぇ。
本屋さんになるって手もありましたねぇ。
いっつも消費者でしかなかったので、自分が提供する側になるなんて考えたこともなかったです。

当試写室で本の月ぎめ会員の話をしたことはなかったような。でも、風邪ひきで頭がもうろうとしてるからなんも言えない。この映画ではすっとこさんの好きであろう爺様ビル・ナイがお気に入り図書を送ってもらっていますよ。
Commented by ライスケーキ at 2019-03-11 22:23 x
女性でも男性でも
「自分の夢に向かって歩んでいる人」って
ステキですよね。

むか〜し昔、
ウェールズにある
「本の街」「本の聖地」
ヘイ オン ワイ に行きたいと思ったけど、
行ったって 英語の本ばかりだから
きっと買う本ないわね。

世の中 電子図書なんてあるけど、
私は やっぱり紙の本が良いわ。

殿様 まだ風邪治りませんか。
栄養とって ゆっくり休んで下さいね。
Commented by Mtonosama at 2019-03-12 06:47
♪ライスケーキさん

電子図書より紙の図書ですよね。
まず電子図書には匂いが無いですもん。

高校時代、図書委員をしていたことがあって、お昼休みが
始まると同時に図書室カウンターで生徒たちが図書室に来るのを待っていました。
まだ、誰も来ない時間、本の匂いに包まれて立っていたのは懐かしい思い出です。

ウェールズへはいらしたことはあるのですか?
以前、英国に駐在していらしたすっとこさんがウェールズは英国で唯一海藻を食す土地だっておっしゃっていました。
横ですが、そうですよね。すっとこさん(^^♪
Commented by すっとこ at 2019-03-12 07:27 x
はい!そーです!

女優のキャサリンゼタ=ジョーンズが
マイケルダグラスと結婚した時
ウェールズでは《おらが国さの女優》
が アメリカ人いてこましたと大騒ぎ!

お祝いにウェールズパブ屋さん連合で
発表したキャサリンプレート(盛り合わせ)
には しっかり海藻煮たのが入れてあって
ニュースになってましたよ!

ウェールズ本の街を知らんかった。残念。
行ったのはウェールズ1高い山スノードン
山登りでしたトホホ。
Commented by すっとこ at 2019-03-12 07:39 x
殿様!

お誕生日おめでとうございます🎂🎊❣️

早くお風邪治し切って下さいませ。
と、言ってる自分も眩暈治しに
1ヶ月かかっちまいましたぜ。
Commented by Mtonosama at 2019-03-12 08:53
♪すっとこさん

ウェールズは海藻!やっぱ当たってた✌

お誕生日祝いありがとうございます。
でも、でも、アタシの誕生日は3月13日。吉永小百合と同じ。まだ今日はすっとこさんの方がおねえさんなの😉
Commented by びなちゃん at 2019-03-13 12:37 x
お誕生日おめでとうございます!
風邪はまだまだ抜けませんか?

外の鉢のメダカもここ数日で水面に上がってくるようになりましたよ。
そして、右手先を潰して手術した黒の外猫も無事に退院。内猫修行中です。
もう、病院への支払が覚悟してましたが目ん玉
飛び出ました。

こちらの映画、好きなイギリス映画だし、観に行きまっせ。
それにね、本屋の娘に生まれ、出版社に勤め、ダンナの海外転勤で専業主婦をしていたものの、帰国後は図書館司書の仕事に。活字が無ければ生きて行けない。勿論、紙のね。(blogも便利ではありますよ、でもね)
しかし、最近、白内障と緑内障と花粉症で、目薬が離せなくなりましたよ。
色々な意味で、お年頃ですよね。

くまさん、お大事にです。ひかちゃんと、まだ、ヌクヌクしててね。
Commented by Mtonosama at 2019-03-13 13:56
♪びなちゃんさん

ありがとうございます🎵
今日、1週間ぶりに自転車に乗りました🚲
いま誕生日祝のベトナム料理をゴチになってきました🤗 でもメダカほどの元気はまだまだ。

黒猫さん、ご本人もびなちゃんさんも大変でしたね。飛び出た目の玉は元に戻りましたか?

びなちゃんさんは本屋さんのお嬢さんですか!いいなあ。本屋さんとお菓子屋さんの子供って羨ましがられる子供ベスト1,2ですよね。

私も三大眼病揃い踏みでしたが、緑のお目々は治ったそうです。今は白い目、涙目、花粉症で同じく目薬漬けの日々です。

お互い御身いたわりつつ過ごしましょうぞ😁
Commented by ライスケーキ at 2019-03-13 14:09 x
Happy birthday to you !
ウェールズ行ったことありません。
行きたい所は多々あれど、
100歳ともなると、
だんだん遠くなります。

ポチクリ!
Commented by Mtonosama at 2019-03-13 14:19
♪ライスケーキさん

うわ~~ん、ありがとうございます。
いい歳なのに、お誕生日おめでとうって言われると
メッチャ嬉しい♬

海藻の話から連想するんだろうけど、ウェールズって
素敵な海岸が続く良いところのような気がする。
行ってみたいなぁ。でも、イギリスって結構遠いんですよね。

今日もポチクリありがとうございます♡
Commented by ヨモギ at 2019-03-13 19:20 x
殿様、

☆~お誕生日おめでとうございます~☆ 💐🌸🌞\(^o^)/
 お風邪、早く治りますように!
Commented by なえ at 2019-03-13 20:54 x
おめでとうございます!
あの吉永小百合様と同じお誕生日とは!
日本を代表する2大美女が奇しくも同じ日の
お生まれとは!?何という奇跡でありましょう!!

なんて冗談は平成最後にして、おめでとさんどす(^.^)

え~、ここのところずっと近所の猫のことでバタバタして
ました。この間の譲渡会に参加しました。「京都縁の会」の「3月譲渡会(3/9)」を見ていただくとその子の写真が載ってます。里親希望はありませんでした(-_-;)今は
預かりさんを探しています。関わってしまった以上決着させなくてはにゃあ(溜息)

横から失礼します<(_ _)>
びなちゃんさん、実家が本屋さん、出版社勤務、図書館司書って、まさに本と共(友)の人生ではあ~りませんか!?
クロ猫ちゃんのお世話、大変かもしれませんが
それも楽しんで下さい♡飛び出た目ん玉もお大事に(^_-)-☆あ、びなちゃんさんも3月生まれやなかったですか?
Commented by Mtonosama at 2019-03-13 21:02
♪ヨモギさん

わ〜い、ありがとうございます😄
風邪もだいぶ良くなり、今朝はアリナミンドリンクでトドメをさしてやりました🏋
Commented by Mtonosama at 2019-03-13 21:12
♪なえさん

ありがとうございます。吉永小百合さんとかお宝鑑定団の今田(?)も3月13日生まれです。このように私は奇跡の体現者でありますゆえ、猫さんの譲渡会にも良い結果をもたらすことができますよ。絶対に預かりさんはみつかるとみた!!

そっか。びなちゃんさんも3月生まれ?やっぱね、美人は弥生に集中して生まれるのだよ。

by Mtonosama