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殿様の試写室

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ビリーブ 未来への大逆転 -1- ON THE BASIS OF SEX

ビリーブ

未来への大逆転

--


ON THE BASIS OF SEX


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(C)2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.



女性が闘う映画って素敵です。

腕力で倒すも良し、知力で倒すも良し。


本作『ビリーブ』は後者です。


1970年代アメリカ。

約半世紀前、男女平等裁判に挑んだ

女性弁護士の感動的な実話です。


1970年代?

アメリカ?

そんな昔じゃないような気がするけど

アメリカは男女平等ではなかったのですか?


え?やっぱり50年前って昔ですかねぇ。

150歳が自分を基準に時の流れを

測ってはいけないのかもしれません。


ちょっとショック…



1970年代のアメリカというと

ベトナムで戦争をし、

力もお金もあった国です。

憎々しい程に強大な国でしたよね。


でも、それは外から見るアメリカ。


実は、この時代、国内では

女性は仕事を選べず、

自分の名前でクレジットカードさえ

作れなかったのです。

一方、男性は外で働き、

家族を養う義務を押し付けられ、

親の介護のために家庭に入ることも

認められてはいませんでした。


そんな時代に

ルース・ギンズバーグという女性弁護士が

アメリカを変え、世界を変える第一歩となった

世紀の男女平等裁判を闘ったのです。


ルース・べイダー・ギンズバーグ

1933315NYブルックリン。

貧しいユダヤ人家庭に生まれる。

1950、高校卒業の前日、

最愛の母が亡くなる。

周囲の反対を押し切り、

コーネル大学に入学。

1954、政治学学士を取得し、卒業。

大学で知り合った

マーティン・ギンズバーグと結婚。

1955、娘ジェーンを出産。

1956、夫と共にハーバード大学法科大学院に入学。

1959、移籍したコロンビア法科大学院を首席で卒業。

女性という理由で就職できず。

1961年~63、判事の書記として勤務。

1963年~72、ラトガース大学で法学を教える。

1972年~80、コロンビア大学で法学を教える。

「女性の権利プロジェクト」(女性差別を訴えた裁判)

の責任者になる。

1980、カーター大統領により

最高裁判事に任命

(史上2人目の女性裁判官)

19938、クリントン大統領により

最高裁判事に任命され、

85歳の今も現役で活躍中。

(最高裁判事に定年はない)


ビリーブ 未来への大逆転 -1- ON THE BASIS OF SEX_f0165567_06122162.jpg


現在3人いる女性判事の中で

最もベテランの彼女は自身のキャリアの中で

何度も男女差別の厚い壁に

ぶつかってきましたが、

弁護士、法律学者、判事として

男女平等や女性の権利について

長い間、闘ってきました。


ME TOOについても

「女性たちは長く沈黙してきた。

こういう運動が起きてもいい時期だろう」

と発言しています。


法と道徳の先導者として

多くのファンを獲得してきた

リベラル派の彼女の功績を

まとめた書籍や絵本の他

彼女がデザインされたTシャツなどの

グッズもアメリカ中で売られています。


最高裁には既にトランプ大統領が

2人の保守系判事を任命して、送り込み、

54でリベラル派が劣勢の状況。


実は昨年11月彼女は最高裁執務室で転倒し、

肋骨を3本骨折しました。

彼女に万一のことがあればトランプは

保守系の後任を任命してしまうため、

全米が彼女の健康状態を見守っています。


そんなビッグネームのRBG

ルース・べイダー・ギンズバーグのお話です。


さあ、一体どんなお話でしょうか。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできれば嬉しうございます♪

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☆2019年3月14日に更新しました。

いつも応援して下さって本当にありがとうございます♡


ビリーブ

監督/ミミ・レダー、脚本・製作総指揮/ダニエル・スティエプルマン、製作/ロバート・W・コート、ジョナサン・キング、撮影/マイケル・グレイディ、衣装/アイシス・マッセンデン、音楽/マイケル・ダナ

出演

フェリシティ・ジョーンズ/ルイス・ベイダー・ギンズバーグ、アーミー・ハマー/マーティン・ギンズバーグ、ジャスティン・セロー/メル・ウルフ、キャシー・ベイツ/ドロシー・ケニオン、サム・ウォーターストン/アーウィン・グリスウォルド、スティーブン・ルート/ブラウン教授、ジャック・レイナー/ジム・ボザース、ケイリー・スピーニー/ジェーン・ギンズバーグ

322日(金)ロードショー

2018年、アメリカ、120分、カラー、字幕翻訳/齋藤敦子、配給/GAGA



by Mtonosama | 2019-03-14 06:18 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2019-03-15 23:57 x
んまああああああああああああああああああ!

1970年代からの話ですか?
1980年代にヒューストンに
2000年〜2010年代にNYに
と2度に渡ってアメリカに
棲息しておりましたが

恥ずかしい事に 女性の権利に
無知なままで暮らしておりました。

ヒラリーがトランプと争った時に
「女性には(見えない)ガラスの天井
がある」と言って 勝利宣言をする
予定だったのは ガラスで出来たビル、
ジャビッツセンター でした。

トランプに負けが濃厚となった時、
自らジャビッツセンターに「勝利
集会はキャンセルです」と断りの
電話を入れた、という逸話あり。

《あの》ヒラリーでさえもアメリカ
では決して女性の地位が男性と平等
でないと感じていたのでしょうね。

無知な自分こそがこういう映画を
観なくてはイカンのう。
85歳、肋骨治してガンバレ❣️

こっちはこれからポチクリ‼️
Commented by Mtonosama at 2019-03-16 06:31
♪すっとこさん

そうですか!?ヒューストンにいらしたのは80年代ですか。
もう大昔のことなんですね。でも、150歳としては70年、80年ってそんな昔のことの気がしませんね。

50年代のアメリカ映画を観てると女性はお飾りで、70年代になると闘う女性も出てきてたから、まさかその時代に男女同権をめぐるこのような闘いが進行中だったとはって感じ。70年代の映画に描かれてた闘う女性とルースさんの闘いはほぼ同時進行だったのかっていう印象です。

ポチクリありがとうございます♪
Commented by ライスケーキ at 2019-03-16 15:32 x
70年代のアメリカ。
私にとっも そんなに昔じゃないんですけど。
まだまだ、男女不平等の世界だったんですね。
戦後強くなったのは 「靴下と女性」なんて
言われましたけど (古い!)。

じゃ日本は50年以上遅れている訳ですね。
Commented by Mtonosama at 2019-03-16 15:39
♪ライスケーキさん

70年代はやはり昔ですかねぇ。

日本とアメリカって5年ぐらいのズレでいろんな変化が同時進行してるような気がします。

でも、それってひいき目かな。50年も遅れてるとなると絶望的ですよね。

by Mtonosama