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殿様の試写室

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ビリーブ 未来への大逆転 -2- ON THE BASIS OF SEX

ビリーブ

未来への大逆転

--


ON THE BASIS OF SEX


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              (C)2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.



貧しいユダヤ人家庭に生まれたRBGこと

ルース・べーダー・ギンズバーグは

「すべてに疑問を持て」という母の教えを守り

努力に努力を重ね、

ハーバード法科大学院に入学します。

ですが、女子学生は500人中僅か9人。

女子トイレすらありませんでした。


そんなルースの闘いを脚本にしたのは

ルースの甥である

ダニエル・スティエプルマン。


監督はミミ・レダー。

彼女もまた女性監督に与えられる

チャンスの少なかった時代、

TVシリーズで才能を磨き、

映画監督復帰を果たした努力の人です。



ストーリー

スーツに身を固め、

さりげなく櫛目をいれたヘアの男たちの

一団が誇らしげに歩いていく。

その中を小柄な女性が足早に向かう。

その場所はハーバード法科大学院。


500人中女子は僅か9人。

ルース・ギンズバーグ達が新入生歓迎会の席で

学部長からかけられた言葉は

「ここの女子学生達は男子の席を奪ってまで

当校に入学した。

その理由を話してもらおうか」――


子育てと家事を夫と分担しながら、

弁護士になる夢への一歩を踏み出したルース。

ところが、夫・マーティンが倒れた。

癌だった。


ルースは夫を励ましながら

自分の講義と彼の講義に出席し、

彼の代わりにノートをとる。

子育て、家事、看病、2人分の学業・・・


ルースの八面六臂の活躍と献身的な看病で

回復したマーティンはハーバードを卒業し、

無事NYの弁護士事務所に就職が決まる。

そして、ルースは彼と片時も離れないため、

コロンビア大学へ移籍するのだった。



1959年、コロンビア大学を首席で卒業した

彼女だったが、大きな壁にぶつかる。

「女性・母親・ユダヤ系」であるが故に

13社連続で弁護士事務所の入社試験に

落ちたのだ。

彼女は弁護士を諦め、

ラトガース大学の教授に就任する。


1970年、性差別と法について教えるルース。

憲法ではすべての人間は法の下に平等と

謳っているのに

「女性の残業禁止」

「クレジットカードは夫の名前で作る」等

男女差別を認める法律がまかり通っている。


そんな法律を変えようという学生を

弁護士になれるよう育てるのが

彼女の仕事だったが、実は

ルースこそ弁護士になりたかったのだ。


そんなルースにマーティンは

ある訴訟記録を見せる。

それは母親の介護費用控除が認められなかった

男性の事例だった。

法律は、親の介護は女性の役目で、

控除申請のできるのは

女性のみと定めていたのだ。


ルースはこの法律を憲法違反と

認めさせることができれば、

「男女平等」への第一歩となると気づき、

無償で弁護を買って出るのだった……



いやはや大変な仕事をなさったんですね。

たかだか50年前のアメリカでさえ

こんな差別がまかり通っていたのですね。


公民権運動に続く、男女平等運動、

LGBTのレインボー運動・・・

さまざまな権利の獲得のための運動は

このような地道で着実な努力で

一つずつ実ってきたのでした。


映画を観ながら思いました。

ルースさんがこんな思いをして

成し遂げてきた成果を

自分はちゃんと活かしているだろうか、と。


150歳ではもう間に合わないかもしれないけど

なんか人の役に立つことをしたい、です。


ルースを演じたフェリシティ・ジョーンズ、

小さな体で精一杯頑張りました。

なんか彼女、口元とかLBGにそっくり。

一生の当たり役になるのではないでしょうか。


あ、そうそう。

夫マーティンの協力と献身

そして

なによりも彼女を尊敬する姿には

感銘を受けました。

世の男性が皆マーティンのようであったなら

どんな素晴らしい世の中になることでしょう。



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☆2019年3月17日に更新しました。

いつも応援して下さって本当にありがとうございます♡


ビリーブ

監督/ミミ・レダー、脚本・製作総指揮/ダニエル・スティエプルマン、製作/ロバート・W・コート、ジョナサン・キング、撮影/マイケル・グレイディ、衣装/アイシス・マッセンデン、音楽/マイケル・ダナ

出演

フェリシティ・ジョーンズ/ルイス・ベイダー・ギンズバーグ、アーミー・ハマー/マーティン・ギンズバーグ、ジャスティン・セロー/メル・ウルフ、キャシー・ベイツ/ドロシー・ケニオン、サム・ウォーターストン/アーウィン・グリスウォルド、スティーブン・ルート/ブラウン教授、ジャック・レイナー/ジム・ボザース、ケイリー・スピーニー/ジェーン・ギンズバーグ

322日(金)ロードショー

2018年、アメリカ、120分、カラー、字幕翻訳/齋藤敦子、配給/GAGA




by Mtonosama | 2019-03-17 06:46 | 映画 | Comments(6)
Commented by ライスケーキ at 2019-03-18 16:27 x
ルースには良き夫がいて
良かったですね。

医学部も女性の合格者減らしたり、
差別がまだまだあります。


でも、学校の出席簿を
男女混合にしなくて良いと
思うんですけど。
これ、100歳だから思う事で、
若い人は ここにも差別を感じるのでしょうか。

男性 女性 それぞの特性を生かして
尊敬し合って活躍出来れば良いと
思いますが…。

Commented by Mtonosama at 2019-03-18 18:06
♪ライスケーキさん

お連れ合いがとても素晴らしい方だと思いました。男女平等そして夫婦平等の素敵な夫婦💝
出席簿ねぇ。男子が先が当たり前と男女共に刷り込まれてしまうのはまずいなとは思います。
Commented by すっとこ at 2019-03-19 07:27 x
ポチクリ完了!

うおおおおおおおおおおおおおおおお。
男女同権で思い出があります。

中3の時の学級委員長選挙、担任男性教師
が「3学期だし中学最後の選挙だから
委員長に女子の名前も投票して良し!」
としたんですね。

それまでは学級委員長は自動的に男子
の役目でした。女子は副委員長で。

画期的とも言える教師の提案の結果、
2位の男子ハヤモリ君を押さえて1位が
どうしてだかすっとこで、委員長に。
他のクラスは全て男子が委員長だった
からきまりが悪いような居心地の悪さ
を感じたのは、自らが望んだ事では
なかったから?自意識はまだ封建的だっ
たから?長州おなごだから?

全く《意識低い系》でしたね。
ルースに「ボーッと行きてんじゃねぇ!」
って怒られちゃうかも。



Commented by Mtonosama at 2019-03-19 08:39
♪すっとこさん

おお、委員長さん!

そうですよね。会長職は男子、女子はいつだって副です。
PTAだって、会長は男性、補佐役は女性です。やることは同じで、っていうか、女性の方がよく働いているのにね。

私は中高と女子高だったので、そういうイライラはなかったけれど、世に出てからはいろいろ痛感しました。大学ではつい自己規制しちゃっている自分がイヤだったなぁ。

ボーッと生きちゃったなぁ・・・
Commented by なえ at 2019-03-19 20:46 x
すごい人は本当にすごいなあ←当たり前やろ!
彼女のパワー、エネルギー、強靭な精神力はどこから
きたのでありましょうか?私もその片鱗でもほしいもんですわ。

>150歳ではもう間に合わないかもしれないけど
なんか人の役に立つことをしたい、です。

↑そ、私もそう思うのです!失うものもないから
残った人生、自分ファーストでなくせめて人のため
ファーストで、終止符を打つのもいいかもにゃ。

すっとこさん
中学生の頃から人気者だったんですね(^.^)/
あ、いかん、目が笑って笑って(~_~メ)
Commented by Mtonosama at 2019-03-20 05:53
♪なえさん

人のためファーストか。
でも、なえさんは猫のためファーストもしてますよね。

なかなか真似できないな。
今日も身勝手ひかちゃんに朝から無用なバタバタを
させられて、プンプンしてます。


by Mtonosama