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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

沈没家族 劇場版 -1-

沈没家族

劇場版

--


沈没家族 劇場版 -1-_f0165567_06390133.jpg

c)おじゃりやれフィルム


最初、タイトルを見て、

なんか危なそうな映画だなぁ

と思ってしまいましたが・・・


1995

シングルマザーだった加納穂子(当時23歳)が

「いろいろな人と子どもを育てられたら、

子どもも大人も楽しいんじゃないか」

と考えて、子守りを呼びかけました。

それに応えて集まった若者と子どもたちで

始まった共同保育と共同生活の

実験的な生活の形が「沈没家族」です。


沈没家族 劇場版 -1-_f0165567_06412908.jpg


ちょっと危なげな感じのするそのネーミングは

「男女共同参画を進めると日本は沈没する」

という当時の政治家の発言に

怒った穂子さんが名付けました。


まったくねぇ、

日本の政治家は遅れていますよねぇ。


本作『沈没家族』は加納土監督が

大学の卒業制作として発表した

ドキュメンタリー映画です。


学生の作品ながら様々な賞を受賞し、

メディアでも取り上げられ続け、

今回、劇場公開されました。

それも共同保育所「沈没家族」が生まれた

東中野の映画館ポレポレ東中野で、です。



監督・加納土は

まさに「沈没家族」で育った当の本人。


その土くんが

当時、さまざまな若者がひとつの家に暮らし、

子育てに奮闘した「沈没家族」について、

母親の穂子さんがどうしてそれを始めたのか、

当時の保育人たちはいま何をしているのか、

そして、不在だった父も追いかけ、

家族って何なのか、

を求めて映画を作りました。


加納土監督が武蔵大学在学中の

卒業制作作品として発表した

ドキュメンタリー映画『沈没家族』は

観客に新鮮な感動を巻き起こし、

PFFアワード2017

審査員特別賞、

京都国際学生映画祭2017では

観客賞と実写部門グランプリを受賞。


その後も、新聞やテレビ等で取り上げられ、

ついに今回「沈没家族」誕生の地・東中野で

劇場公開を迎えました。


沈没家族 劇場版 -1-_f0165567_06444600.jpg


一般公開にあたり、卒業制作版を再編集。

更にバージョンアップしての登場であります。


おめでとうございます。


いえ、管理人はなんのご縁もないんですよ。

でも、

スクリーンの中でビービー泣いていた土くんが

映画終了後、監督として挨拶に立った時、

ご縁がないとはいえ

「お~、立派に育ったねぇ」

と思ってしまいましたよ。


沈没家族 劇場版 -1-_f0165567_06351793.jpg


親だけが育てるのではなくても

子は育つものなんですねぇ。


いや、いまのご時世、

親だけが育てるよりも

他人の眼や手が入った方が

子育てには良いのかもしれません。


加納土監督

1994年生まれ。24歳。

神奈川県出身。

武蔵大学社会学部メディア社会学科の

卒業制作として2015年から本作の撮影開始。

卒業後はテレビ番組会社に入社。

本作が初監督作品。


それにしても

21歳で出産して、

子どもと二人きり、

あるいは

子の父である人との三人暮らしは

一切考えず、土くんだけではなく

他の子どもも含めた共同保育を

考えた穂子さんもなかなかの傑物です。


さあ、一体どんな家族の形が

見られるのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆4月10日に更新しました。

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沈没家族

監督・撮影・編集/加納土、製作/おじゃりやれフィルム、卒業制作版制作指導/永田浩三、劇場版構成/大澤一生、音楽/MONO NO AWARE、玉置周啓

出演

加納穂子、ペペ長谷川、イノウエ、佐藤公彦、藤枝奈己絵、高橋ライチ、めぐ、たまご、うれP家の皆さん、沈没家族のみなさん、山村克嘉

46日ポレポレ東中野にて公開、ほか全国順次公開

2018年、日本、93分、カラー、配給/ノンデライコ


by Mtonosama | 2019-04-10 07:01 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2019-04-11 23:56 x
ポチクリ完了❣️

ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお!

穂子さん
(これ ホコさんって読むの?)
は 凄いなあ。子育てを「皆でやろうよ」
って。思いついても実行するママ中々居ない。

沈没家族 って 名前として聞いた事はあった
けど、某大臣の失言から生まれた言葉とは。

失言大臣、自民党大量生産だね。

そのコミュニティで育った坊やが
監督になったの?

素晴らしいなあ❣️
Commented by Mtonosama at 2019-04-12 07:13
♪すっとこさん

今日もポチクリありがとう!!

そう、ほこさんとつちくんです。

皆で子育てできてたら楽しいし、
自分の夢も諦めずにすむよね。
しかし、この発想が浮かばなかったなぁ。

もちろん、ほこさんもことにあたるに際しては自分の中で足を引っ張る部分もあったろうけど、踏み出しちゃったんでしょうね。

ほこさんはすごいよ。
と、親の眼でこの映画を観てしまいましたよ。

写真のちびつちくんも可愛いし。
だから、大人の監督さんになった加納土さんが目の前に現れた時はビックリしました。

立派に育ったもんだなぁ。
ばあちゃんは嬉しいよ。
あ、150歳の眼になってしまった(^-^;
Commented by ライスケーキ at 2019-04-12 14:03 x
20年以上も前に
こういう事考えて実践するのはスゴイね。

政治家の発言も酷いけど、
せっかくだから 映画のタイトルは
「上昇する沈没家族」とでも
すれば 良かったのにね。

だって 全然「沈没」してませんから。
Commented by との at 2019-04-12 15:15 x
♪ライスケーキさん

すごいですよね。穂子さん。
この映画、立場によって観方が違ってくると思うけど、やっぱ彼女の発想と行動力には驚くわぁ。
彼女の呼びかけで集まった独身の若い男の子達も良いなぁ。
自分ももっと人生工夫すれば良かった…
と、今頃反省しても遅いか😔

by Mtonosama