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殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

カテゴリ:映画( 1201 )

三毛猫ひかちゃん

-84-



あたし、ひかちゃん。


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眠いの。

アンモニャイト…💤


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眠い💤



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ああ、眠い💤


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ん?

しつこいわねぇ。


「ほっといて!」


って言ったら、

でかけちゃったわ。


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429日に藤沢市民ホールで

東京新聞・望月衣塑子記者の

講演があり、聴きにいっちゃったのよ。


以前、記者会見でこちらの知りたいことを

ズバズバ訊いている彼女をニュースで観て

オーッ!って思ってたんだって。

それが望月記者だったのね。


その後、望月記者の情報を見るにつけ、

オーッ!オーッ!って興奮してたみたい。


だからね、望月記者のベストセラー

「新聞記者」(角川新書)が

映画になったと聞き

試写にも行ったみたいよ。


そのお知らせは飼い主自ら

「殿様の試写室」でお知らせするって。


なかなかな映画だったみたいだから

乞うご期待ね。


『新聞記者』で新聞記者を演じた

ジム・ウンギョンさんがとっても良くって

講演会にも

あんな感じを抱いて行ったらしいわ。


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相変わらず写真が下手でごめんなさいね。

飼い主に代わって謝らせていただくわ。


あ、そうそう。

映画『新聞記者』で主演した

ジム・ウンギョンさんのことね。

韓国の若手女優さんなんだけど、

とっても冷静で物静かで知的に演じてたの。


で、そんな先入見で講演会に行ったものだから

本物の望月記者を見て驚いちゃったみたい。


あ、もちろん知的なクールビューティだったそうよ。


でも、

大きなアクション、大きな声、

笑いをとるタイミング。


映画と違う・・・


プラスの方向で

期待を裏切られたみたい。


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映画『新聞記者』はもちろん、

望月記者の講演もお近くであったら

是非いらしてほしいって

飼い主が言ってたわ。


だって、以前はニュースでも望月記者の質問が

聞けたのに、

今じゃもう1年半以上にわたって

菅官房長官への質問制限や妨害が

続いているんだもの。


日本って報道や言論の自由が保障された

国じゃなかったんだっけ?




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あたしもよ~く考えなくっちゃ。


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あ、飼い主ったらクリムト展も

行ったんだって。


「作品は画家の顔とは関係ないね」

なんてクリムトさんには

聞かせられないようなことを言ってたわ


季節の変わり目、

皆さん、お体に気をつけてね。


ひかり



今日もポチッとよろしくね。

ひか♪

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☆5月25日に更新しました。
いつも応援して下さってありがとうございます。
飼い主

by Mtonosama | 2019-05-25 06:19 | 映画 | Comments(8)

ニューヨーク

公共図書館

エクス・リブリス


--


EX LIBLIS – The New York Public Library

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(C)2017 EX LIBRIS Films LLC - All RightsReserved



アメリカって嫌なところもたくさんあるけど

本作を観ると毛嫌いしていてはいけないな、

と思ってしまいます。


このようなパブリックな存在の

ハードはともかく

ソフトの充実に驚嘆します。


あまりに多岐にわたる活動に

スクリーンを見ながらとまどいましたが、

そこはそれ巨匠フレデリック・ワイズマン。


12週間に及んだ撮影から、

神業のような編集により、

図書館の現実を浮き彫りにし、

図書館を訪れる様々な民族を映し出し、

アメリカの現状をも明らかにしていきます。



ストーリー


☆午後の本

図書館の人気企画「午後の本」。

この日のゲストは世界的ベストセラー

「利己的な遺伝子」の著者で

イギリスの進化生物学者・動物行動学者の

リチャード・ドーキンス博士。

誰でも気軽に参加できるトーク企画だ。

博士はそこでアメリカ社会の

キリスト教原理主義者を批判している。


☆司書たちの対応

電話対応する司書たち。

問い合わせに応えるのは〈人力Google

とも呼ばれる名物サービス。


☆民間支援者に話しかける館長

ニューヨーク公共図書館(NYPL)は

財源の半分を民間から得ている。

館長は公民協働の重要性を語る。

民間の寄付が

世界中で図書館の資料が閲覧できる

未来をつくると訴える。


☆ジェローム・パーク分館

ボランティアにより

子どもたちの教育プログラムが行われている。


☆著者と語る~イスラム教と奴隷制

18世紀のセネガル川渓谷で起きた

革命について語る著者の

ルドルフ・ウェア。

1920世紀の研究者は

アフリカとイスラムを貶めるため

「イスラム教と奴隷制は関連がある」

と嘘をついたと語る。


☆舞台芸術図書館でのピアノコンサート

NYPLはリンカーンセンターの一部として

優れた芸術を紹介する使命を共有する

理念を持つと語られ、

ピアノコンサートが始まる。


☆ブロンクス分館の就職フェア

NYPLは就職支援プログラムも行う。

消防署、建設現場の女性、

国境監視員、公共図書館パソコン部門、

軍隊、医療センター・・・

様々なリクルートのための説明会が映される。


☆幹部たちの会議

書庫から教育施設へ、市の希望に沿って

市の予算の最大化を図ると言う館長。

持続可能性を考えるべきという主任司書。

民間の寄付こそ重要と主張する

対外関係担当役員。

侃々諤々だ。


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☆ピクチャーコレクション

ピクチャーコレクションは1915年に始まり、

100年にわたって収集され続けている。

ディエゴ・リベラも

ジョゼフ・コーネルも

アンディ・ウォーホルも

ここを利用してきた。


☆公共図書館ライブ

エルビス・コステロを迎えてのライブ。


☆中国系住民のためのパソコン講座

チャイナタウンに近い図書館では

中国系住民のためのサービスを

積極的に行っている。


☆点字・録音本図書館

点字の読み方、打ち方などを

ボランティアが指導。


☆障害者のための住宅手配サービス

視覚障害のある担当者が

住宅の確保が難しい障害者のために

設けられている制度を説明する。


☆ミッドマンハッタン分館

新プロジェクトのために選ばれた建築事務所。

図書館建設に実績のあるフランシ―ヌ所長は

「図書館は本の置き場ではない。

図書館とは人」

「 “未来に図書館は不要”と言われたが、

その人たちは図書館の進化に気づいていない」

と語る。


☆ブロンクス分館の演奏会


☆黒人文化研究図書館

“ブラックイマジネーション”展


☆舞台芸術図書館~マイルズ・ホッジズ

話し言葉で詩や物語を語るアーティスト

マイルズ・ホッジズによるパフォーマンス。

客席から赤ちゃんの泣き声が

聞こえる程自由だ。


☆読書会

地域住民が参加する読書会。

この日はガルシア=マルケスの

「コレラの時代の愛」


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どうです?


読書会や点字・録音本図書館は想定内ですが、

“トーク企画”や“著者と語る”など

まず日本の図書館では

経験できないのではないでしょうか。

いわんや

就職フェアや住宅手配サービス!


アンビリーバボー!です。


世界有数の蔵書を誇り、

総計6千万点のコレクションを所蔵。


こんなすごい図書館の利用が原則無料で、

ニューヨーク市に在住、勤務する人で

あれば誰でも会員になることができます。


監督自身、この図書館の活動が

これほど広範囲にわたるものとは

思ってもみなかったそうです。

彼が確信したのは

「図書館は民主主義の柱だ」ということ。


様々な人種が暮らすニューヨークだからこそ

生まれ、そして、

進化を続ける図書館なんですね。


あ、ちなみにサブタイトルの

エクス・リブリスとは

本の見返し部分に貼って、

その本の持ち主を明らかにするための小紙片。

蔵書票のことです。


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ニューヨーク公共図書館

監督・製作・編集・音響/フレデリック・ワイズマン、撮影/ジョン・デイヴィー、製作総指揮/カレン・コニーチェク、製作/ジポラフィルム

出演

☆図書館ライブ

モデレーター/ポール・ホルデングレイヴァー、ゲスト/エルヴィス・コステロ、パティ・スミス、エドムンド・デ・ワール、モデレーター/ハリール・ジブラーン・ムハンマド、ゲスト/タナハシ・コーツ

☆午後の本

モデレーター/ジェシカ・ストランド、ゲスト/リチャード・ドーキンス、ユーセフ・コマンヤーカ

☆パフォーミング・アーツ

モデレーター/イヴァン・レスリー、ゲスト/キャロリン・エンガー、マイルズ・ホッジズ、キャンディス・ブロッカー・ペン

☆ブロンクス図書館センター

コンサート:ダブル・アンタンドル

518日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー

2016年、アメリカ、英語、205分、カラー、字幕翻訳/武田理子、字幕協力/日本図書館協会国際交流事業委員会、配給/ミモザフィルムズ、ムヴィオラ





by Mtonosama | 2019-05-22 05:06 | 映画 | Comments(10)

ニューヨーク

公共図書館

エクス・リブリス


-1-


EX LIBLIS – The New York Public Library


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(C)2017 EX LIBRIS Films LLC - All RightsReserved


図書館を描いたドキュメンタリー映画です。

へえ、図書館がドキュメンタリー映画に

なるのかなぁ、と思った自分。

なんと世間知らずであったことでしょう。


いや、図書館というのは

本を貸してくれるだけのところでは

なかったんだ、ということを

あらためて

この映画で知りました。


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監督はドキュメンタリーの神様

フレデリック・ワイズマン。


2016年にはアカデミー名誉賞を受賞した

御年89歳の巨匠です。

1967年の第一作以来、

現在に至るまで1年から1年半に

1本のペースで新作を発表。

2018年のヴェネチア国際映画祭に

42作にあたる本作を発表したばかり。

生ける伝説とまでいわれるお方。


その42作目となった

『ニューヨーク公共図書館』。


この図書館は

世界中の図書館員の憧れの的です。



ニューヨーク公共図書館は

観光スポットでもあるのですが、

図書館員でもなく、

ニューヨークは映画でしか知らない身。


図書館に行き始めると

しつこく通うのですが、

突然パタッと行かなくなる時期が来て

いまは行かない時期にあたる管理人。


果たして3時間25分のこの映画を最後まで

観ることができるのでありましょうか。


しかし、

そんな心配は杞憂でありました。


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世界最大級の知の殿堂と言われる

ニューヨーク公共図書館。


観光スポットでもある本館は

荘厳な柱がそそり立ち、

“アカデミズムはここにあり”

という威風堂々たる建築であります。


が、しかし、

いくら荘厳であろうとも

本館一つで3時間25分もの長尺ものが

成り立つことはありません。


公共図書館と呼ばれるからには

ニューヨーカーの生活に

密着していなければなりません。


そうなんです。

ニューヨーク公共図書館は本館を含む

92の図書館から成り立つ

知と学びの殿堂なのです。


アップタウンからダウンタウンまで

多くのニューヨーカーに

利用され、親しまれ、愛されているのです。


うちの町の図書館といったら本の貸出とか

子どもたちへのお話の読み聞かせとか

せいぜいその位しか

思いつかないんですけどね。


ところが、

この92の図書館の活動は

「え、これが図書館の仕事?」と

思わず訊き返したくなる位、

多岐に渡っています。


例えば、デジタル社会から

市民たちが取り残されないようにする

ネット環境の整備、

就職活動のサポート、

シニアのダンス教室から

子どもたちの教育まで――


あ、そうそう、作家さんがやってきて

朗読やシンポジウムなども行われていました。


地域によって市民の望むものも

違うでしょうからね。

きめの細かいサービスです。


カメラは更に観光客の立ち入ることのできない

舞台裏にも入り込んでいきます。


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そこで何度も目にするのは幹部たちの会議。

公民協働のニューヨーク公共図書館が

いかに予算を確保していくか。

デジタル革命にどう適応していくか。

ベストセラーを採るのか、

残していくべき本を採るのか。

紙の本か、電子本か。

図書館内のホームレスに対応するには…


幹部たちの意見のやり取りには

図書館員ならずとも興味を惹かれます。


さあ、一体どんな映画なのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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ニューヨーク公共図書館

監督・製作・編集・音響/フレデリック・ワイズマン、撮影/ジョン・デイヴィー、製作総指揮/カレン・コニーチェク、製作/ジポラフィルム

出演

☆図書館ライブ

モデレーター/ポール・ホルデングレイヴァー、ゲスト/エルヴィス・コステロ、パティ・スミス、エドムンド・デ・ワール、モデレーター/ハリール・ジブラーン・ムハンマド、ゲスト/タナハシ・コーツ

☆午後の本

モデレーター/ジェシカ・ストランド、ゲスト/リチャード・ドーキンス、ユーセフ・コマンヤーカ

☆パフォーミング・アーツ

モデレーター/イヴァン・レスリー、ゲスト/キャロリン・エンガー、マイルズ・ホッジズ、キャンディス・ブロッカー・ペン

☆ブロンクス図書館センター

コンサート:ダブル・アンタンドル

518日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー

2016年、アメリカ、英語、205分、カラー、字幕翻訳/武田理子、字幕協力/日本図書館協会国際交流事業委員会、配給/ミモザフィルムズ、ムヴィオラ



by Mtonosama | 2019-05-19 06:22 | 映画 | Comments(12)

作兵衛さんと

日本を掘る

-2-


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©2018オフィス熊谷


作兵衛さんが炭鉱夫として働いた筑豊炭田。

筑豊炭田といえば

五木寛之の「青春の門」で知っています。


地面に盛り上げられている真っ黒なボタ山が

印象に残っていますが、

あれからもう半世紀以上は

経っているのでしょうか。


いまや黒い石炭殻のボタ山にも

草が茂り、木も生え、緑の山になっています。


知らなければ「ああ、のどかな風景だこと」

などと見上げて遠い目になることでしょう。



筑豊炭田は明治に入ってから

八幡製鉄所の設立などを背景に

財閥企業や地元の大手資本が進出し、

急速に開発が進みました。


その規模は大炭鉱から

作兵衛さんが描いた中小のヤマまで様々です。


ほら、NHK朝ドラ『花子とアン』で

はなの親友、蓮子の夫の加納伝助も

鉱山主でした。

大金持ちだけど教養のない伝助を

吉田鋼太郎が好演していましたよね。


出炭量の年間最高は1940年で約2千万トン。

炭鉱数は1957年には

最大280にも及びましたが、

50年代後半に始まる石炭から石油への

エネルギー革命の中、

筑豊の炭鉱は次々に閉山し、

1976年には全ての炭鉱がなくなりました。


映画は、作兵衛さんの絵と関係者の証言で

構成されています。


作兵衛さんのお子さん、お孫さん、

作兵衛さんの絵を世に出すことに

尽力した上野英信さんの長男

上野(あかし)さん。


英信さんは炭鉱労働者の自立と解放のための

運動拠点であった「筑豊文庫」の

開設者でした。

その息子である朱さんは

今につながる炭坑差別について

語っています。


作兵衛さんの一掘りが思わぬところへ

つながっていった証言でした。


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作兵衛さんの画集「王国と闇」を出版した

画家の菊畑茂久(もく)()さん。

作兵衛さんの絵に衝撃を受け、

自らの絵を20年間描けなくなってしまった

と言います。

学生達に作兵衛さんの絵を模写させるなど

美術界で唯一作兵衛さんを画家として

評価した彼の証言は

胸に迫るものがありました。


「まっくら 女坑夫からの聞き書き」

「奈落の神々 炭坑労働精神史」

「からゆきさん」などを出した

  作家・詩人の森崎和江さん。


ずいぶんおぐしが白くおなりで

驚きましたが、

彼女は

「私は炭鉱によって育ててもらいました。

日本をどう見るのかということも

よくわかりました」と語ります。


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常磐炭田発祥の地みろく沢の元炭坑夫で

閉山後、自宅の養鶏場を改造し、

個人で炭坑資料館を開く1926年生まれの

渡辺為雄さん。

90歳を過ぎても矍鑠として

「ヤマの語り部」を続けています。



そして、

筑豊炭田の元おんな坑夫・橋上カヤノさん。

なんと撮影当時は103歳。

しっかりとした口調で当時を証言しています。

8人の子どもと夫に先立たれても

98歳まで一人暮らしを続け、

本作製作中の2015年に

105歳で亡くなりました。



真面目なお人柄でもあったのでしょう。

2000枚に及ぶという絵の一枚一枚に

老後の手すさび以上の

執念や鬼気すら感じさせる

作兵衛さんの作品。


それらの作品と証言から

炭坑労働史だけではなく、

エネルギー労働に携わる人々への差別観や

原発問題につながってきた

問題の根も見えてきます。


"ユネスコ世界記憶遺産か"

"すごいよねぇ"

なんていうミーハー気分が

ぶっ飛ばされた映画でした。



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作兵衛さんと日本を掘る

監督/熊谷博子、撮影/中島広城、藤江潔、VE・美術/奥井義哉、映像技術/柳生俊一

出演

井上冨美、井上忠俊、緒方惠美、菊畑茂久馬、森崎和江、上野朱、橋上カヤノ、渡辺為雄、朗読:青木裕子(軽井沢朗読館)、ナレーション/山川建夫

525日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー

2018年、日本、111分、配給協力/ポレポレ東中野、協力/作兵衛(作たん)事務所、撮影協力/田川市石炭・歴史博物館、福岡県立大学、嘉麻市教育委員会、企画協力/RKB毎日放送、製作・配給/オフィス熊谷





by Mtonosama | 2019-05-16 06:20 | 映画 | Comments(2)

作兵衛さんと

日本を掘る

-1-


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©2018オフィス熊谷


作兵衛さんの名前は

お聞きになったことがあると思います。

いや、あるいはご存じないでしょうか。


管理人もタイトルから

知ってるつもりに

なっただけかもしれません。


でも、この特徴のある絵は必ず

ご覧になっている筈です。


2011525日、

日本初のユネスコ世界記憶遺産に

なった絵ですから。


カンテラに照らされた狭く熱い坑内で

上半身裸になった男女が

石炭を掘り出して運ぶ様子を描いた絵。


先に入坑した夫の後から

夫と自分達のお弁当を持って

子どもたちと一緒に入っていく妻。


スラという石炭を運び出す籠につけた荒縄を

裸の肩にかけ犬のリードを引くように

這って進む女の絵。

スラの中には100キロを超える

石炭が入っています。


男は髭の剃り跡も青々した役者のような顔。

女は唇をきゅっと結び、

大きな涼しい目を見開き、

地獄のような坑内で命をかけて働きます。


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明治・大正・昭和と

日本という国と人々の生活を

支えてきた炭鉱労働者の姿です。


決して巧みな絵ではないかもしれません。


小学校を出ただけで

絵の教育など受けたこともない

炭鉱夫が描いた絵ですから。


でも、芝居絵を見るようなトキメキと

ドキドキ感を感じてしまうのは

絵が力を持っているからでしょうね。


作者は山本作兵衛さん(1892-1984)。

作兵衛さんは福岡県の筑豊炭田で

幼い頃から働いた炭鉱夫です。


自分が体験した労働や生活を

子や孫に伝えたいと

閉山した炭鉱の警備員となった

60半ばを過ぎてから

絵を描き始めました。


山本作兵衛

1892年(明治25年)

福岡県嘉麻郡に生まれる。

両親と一緒に7歳の頃から

筑豊炭田の坑内に入り、

50年間で延べ21の炭鉱を転々とした。

60代半ばを過ぎ、本格的に絵筆を握り、

2千枚とも言われる絵を残した。

画文集として「炭鉱に生きる」(67

「筑豊炭鉱絵巻」(73)などがある。

1984年(昭和59年)没。享年92歳。

2011年(平成23年)525日、

作兵衛さんが残した絵や日記など697点が

日本で初めて

ユネスコ世界記憶遺産に登録された。


ところで皆さん

作兵衛さんは絵を描くことが好きな

ただのおじいさんだと思いますか?


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ち、ち、ち


漢和辞典を書き写して字を覚えたという

作兵衛さんですが、

言葉もまた深いんです。


後の自伝にはこう書かれています。

「けっきょく、変わったのは

ほんの表面だけであって、

底のほうは少しも変わらなかった

のではないでしょうか。

日本の炭鉱はそのまま日本という国の

縮図のように思われて、

胸がいっぱいになります」


なんと洞察力の深い方でありましょう。



思えば、作兵衛さんが炭鉱の記録画を

本格的に描き始めた時期は

石炭から石油へのエネルギー革命の時。

国策によって炭鉱が

次々に閉山されていく時でした。

そして、

実はその背後で

原子力発電への準備も進んでいました。


既に1955年には原子力基本法が制定、

原子力委員会が設置され、

56年には東海村に

日本原子力研究所が設立。

57年、日本原子力発電株式会社設立。

63年には東海村で

日本初の原子力発電開始。


閉山した炭鉱労働者の多くは

原発労働者となっていきました。


炭鉱を掘り続けていたら

『チャイナシンドローム』のごとく

                原発にぶつかってしまったんですね。


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本作を上映した試写室に

熊谷博子監督が来て

「完成させるまでに7年かかってしまった」

と挨拶していましたが、

炭鉱がこんなに深くて原発にまで

つながっていくなら

さもありなんであります。


さあ、いったい私たちは

どこまで潜っていくのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございます。



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作兵衛さんと日本を掘る

監督/熊谷博子、撮影/中島広城、藤江潔、VE・美術/奥井義哉、映像技術/柳生俊一

出演

井上冨美、井上忠俊、緒方惠美、菊畑茂久馬、森崎和江、上野朱、橋上カヤノ、渡辺為雄、朗読:青木裕子(軽井沢朗読館)、ナレーション/山川建夫

525日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー

2018年、日本、111分、配給協力/ポレポレ東中野、協力/作兵衛(作たん)事務所、撮影協力/田川市石炭・歴史博物館、福岡県立大学、嘉麻市教育委員会、企画協力/RKB毎日放送、製作・配給/オフィス熊谷








by Mtonosama | 2019-05-13 06:32 | 映画 | Comments(6)

僕たちは希望という名

の列車に乗った

-2-


The Silent Revolution


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(C)StudiocanalGmbH Julia Terjung



1956年ソ連の支配に反発した

ハンガリー市民が

数千人も死亡したハンガリー動乱。


それを追悼するために

純真な19歳の少年少女が行った

たった2分間の黙祷が

国家を敵に回してしまいました。


少年少女の運命を変える政治的な弾圧を前に

彼らはいかなる決断をしたのでしょうか。



ストーリー


1956年、

スターリンシュタットのギムナジウムに通う

テオ・レムケとクルト・ヴェヒター。

二人は列車で西ベルリンの駅に到着。


鉄工所で働く父を持つテオと

エリート階級の息子クルトは親友。

これまでにもしばしば墓参りを口実に

西ベルリンを訪れていた。


この日も悪戯気分で

映画館に忍び込んだ二人が

そこで目にしたものは

自分達と同じようにソ連の支配下に

置かれたハンガリーで数十万の民衆が

自由を求めて立ち上がった様子を

映し出すニュース映像だった。


その映像を刻み込んだまま

スターリンシュタットに戻った二人は

テオのガールフレンドのレナ達と

同級生パウルのおじさん

エドガーの家を訪ねた。


エドガーの家では

法律で禁じられている西ドイツの

ラジオ放送を聴くことができるからだ。


ラジオではハンガリーの民衆蜂起は

悲惨な結果に終わり、

数百人の市民が死亡と告げていた。

その中にはサッカー・ハンガリー代表の

主将プスカシュもいたと聞き、

生徒たちはショックを受ける。


クルトは教室でクラスメートに

黙祷を提案する。


だが、東ドイツでは

ハンガリーの動乱は”反革命行為“

という非難を免れ得ない。


それを懸念したエリックは反発するが、

テオはクルトに同調。


多数決の結果、

クラス20名中12名が賛成。

一同は直後の「歴史」の授業で

2分間の黙祷を決行したのだった。


それは大人たちの深刻な反応を呼んだ。


歴史の教師から報告を受けた校長は

来春、卒業試験を控えている生徒たちのため

穏便に済ませようとするが、

郡学務局員が調査に乗り出してくる。


一人ずつ呼び出される生徒たち。

事前に「黙祷はプスカシュのために」と

意志一致するが、

政治的な意図を疑う局員は納得しない。


更にまずいことには

プスカシュの死が西側ラジオの

誤報だったことがわかり、

どこでラジオを聴いたのかを詰問される。


厳しい調査は続く。

人民教育相までが教室にやってきて

一週間以内に黙祷の首謀者を教えないと

クラス全員を卒業試験から締め出すという。


その宣告に生徒たちは動揺し、

黙祷を最初に呼びかけたクルトは

その責任の重さに身もだえる。


彼らに西側のラジオを聴かせた

エドガーは拘束され、

テオの将来を案じた父は人民教育相に

許しを請うも追い返される。


郡学務局員の聴取は

生徒一人一人を追い詰めていく。


生徒たちが首謀者を白状しなければ

彼らは卒業資格を剥奪され、

未来を閉ざされることに。


友を裏切り、エリートへの階段を上るのか、

それとも

大学進学を諦め、

肉体労働者への道を選ぶのか。


二者択一を迫られた生徒たちが

とった驚くべき選択とは……


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生徒たちに向けられる

郡学務局員の残酷な質問。

ここまで追い詰め、

本人や家族までとことん傷つけるのか。


思わず手にしたハンカチを

握りしめてしまいます。


が、しかし、

皆さん暗くならないでください。

この邦題を見てください。

『僕たちは希望という名の列車に乗った』


そう、列車は生徒たちを

希望へと運んでくれます。

でも、その列車に乗るためには

生徒たちは厳しい試練を受けたんですけどね。


少年少女の若々しさと瑞々しさと勇気に

150歳は心から喝采を送ります。



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僕たちは希望という名の列車に乗った

監督・脚本/ラース・クラウメ、原作/ディートリッヒ・ガルスカ「沈黙する教室 1956年東ドイツ―自由のために国境を越えた高校生たちの真実の物語」(アルファベータブックスより4月発刊予定)、撮影/イェンス・ハラント、製作総指揮/スザンヌ・フライヤー、アクツェント・フィルム&フェンジ・プロドゥクシオン

出演

レオナルド・シャイヒャー/テオ・レムケ、トム・グラメンツ/クルト・ヴェヒター、レナ・クレンク/レナ、ヨナス・ダスラー/エリック・バビンスキー、イザイア・ミカルスキ/パウル、ロナルト・ツェアフェルト/ヘルマン・レムケ、カリーナ・ヴィーゼ/イングリッド・レムケ、フロリアン・ルーカス/シュヴァルツ校長、ヨルディス・トリーベル/ケスラー郡学務局員、ダニエル・クラウス/リンゲル自由ドイツ青年団秘書、

ミヒャエル・グヴィスデク/エドガー、ブルクハルト・クラウスナー/ランゲ国民教育大臣、マックス・ホップ/ハンス・ヴェヒター、ユデット・エンゲル/アンナ・ヴェヒター、グッツ・シューベルト/メルツァー神父

517日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

2018年、ドイツ、ドイツ語、111分、日本語字幕/吉川美奈子、協力/ゲーテ・インスティトゥート東京、配給/アルバトロス・フィルム、クロックワークス




by Mtonosama | 2019-05-10 06:02 | 映画 | Comments(6)

僕たちは希望という名

の列車に乗った

-1-


The Silent Revolution


f0165567_05214356.jpg

(C)StudiocanalGmbH Julia Terjung



ドイツ映画です。

先月、当試写室で『希望の灯り』という

映画を上映しましたが、

https://mtonosama.exblog.jp/30523650/

https://mtonosama.exblog.jp/30528855/

今回も同じく東ドイツを舞台にした映画です。


とはいえ、

かたや再統一後の旧東ドイツ。


かたや分断された東ドイツ、

さらに言えば、

壁ができる前の東ドイツが舞台。


そして、

主人公は卒業を間近にした

ギムナジウムの最上級生。

高校生です。


時代が違うと同じ東ドイツでも

ずいぶん違いますが、

そこには

通底するある種の哀しみが

あるような気がします。


国の分断は見えないところで

人々の心に大きな傷を

残すものなのでしょうね。


f0165567_05231477.jpg


さて、時代は1956年。


高校生たちはほんのちょっとした

若者らしい正義感から

国家を敵に回してしまいました。

さあ、それがどのような事態に

発展していくのでしょう。


本作は、東西冷戦下の東ドイツで起こった

若者たちの感動の実話です。

そして、私たちの感覚からすれば

「え、こんなことで?」

というようなことから

大変な事件になってしまったのです。


やはり実話は強い!


っていうか、

ドイツの現代史は

実話とはいえ、

「これってフィクションじゃ…」

としか思えないお話の宝庫です。


監督はラース・クラウメ。

ナチスによる戦争犯罪の追及に

執念を燃やしたフリッツ・バウアー検事に

スポットを当てた

『アイヒマンを追え!

ナチスがもっとも畏れた男』(‘16)で

ドイツ映画賞6部門を制した監督です。


ドイツは、第二次世界大戦中の

ナチスの残虐行為、

東西冷戦下の国家の分断という

ものすごい過去を背負った国です。


そのため、現代史を題材にした実話ものが

数多く作られていますが、

本作は

ラース・クラウメ監督が旧東ドイツで起きた

これまで知らなかった史実に触れ、

映画化した実録ドラマです。



原作はディートリッヒ・ガルスカの

「沈黙する教室 1956年東ドイツ―自由のために

国境を越えた高校生たちの真実の物語」。


著者のディートリッヒ・ガルスカが

自身の体験を記したノンフィクションに

基づく映画です。


1956年、東ドイツのスターリンシュタット

(現在のアイゼンヒュッテンシュタット)の

ギムナジウム(大学進学者向け高校)に通う

テオとクルトが西ベルリンの映画館で

ハンガリーの民衆蜂起を撮影した

ニュース映画を観ました。

(ちなみにこのクルトが著者のガルスカです)


当時はベルリンの東西を隔てる壁は未だ無く、

2人はクルトの祖父のお墓参りを口実に

時々西へ足を伸ばすことができました。


ニュース映画には

ソ連の戦車がハンガリーの市民を

蹂躙する様子が映っていました。

衝撃を受けた2人は学校へ戻り、

級友たちに呼びかけ、

2分間の黙祷を実行したのでした・・・


多感な青年が

自分達と同様ソ連の支配下にある

ハンガリーの人々が

戦車に踏みにじられる様子に

哀悼の意を表すのはきわめて

当たり前のことですよね。


しかし、

事態は思わぬ方向に

向かっていってしまうのです。


さあ、テオやクルト、同級生19名には

一体どんな運命が待ち受けているのでしょう。


続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆5月7日に更新しました。
長い連休が明け、今日から仕事始めですね。
頑張りましょう!

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僕たちは希望という名の列車に乗った

監督・脚本/ラース・クラウメ、原作/ディートリッヒ・ガルスカ「沈黙する教室 1956年東ドイツ―自由のために国境を越えた高校生たちの真実の物語」(アルファベータブックスより4月発刊予定)、撮影/イェンス・ハラント、製作総指揮/スザンヌ・フライヤー、アクツェント・フィルム&フェンジ・プロドゥクシオン

出演

レオナルド・シャイヒャー/テオ・レムケ、トム・グラメンツ/クルト・ヴェヒター、レナ・クレンク/レナ、ヨナス・ダスラー/エリック・バビンスキー、イザイア・ミカルスキ/パウル、ロナルト・ツェアフェルト/ヘルマン・レムケ、カリーナ・ヴィーゼ/イングリッド・レムケ、フロリアン・ルーカス/シュヴァルツ校長、ヨルディス・トリーベル/ケスラー郡学務局員、ダニエル・クラウス/リンゲル自由ドイツ青年団秘書、

ミヒャエル・グヴィスデク/エドガー、ブルクハルト・クラウスナー/ランゲ国民教育大臣、マックス・ホップ/ハンス・ヴェヒター、ユデット・エンゲル/アンナ・ヴェヒター、グッツ・シューベルト/メルツァー神父

517日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

2018年、ドイツ、ドイツ語、111分、日本語字幕/吉川美奈子、協力/ゲーテ・インスティトゥート東京、配給/アルバトロス・フィルム、クロックワークス





by Mtonosama | 2019-05-07 05:29 | 映画 | Comments(8)

コレット

-2-


COLETTE


f0165567_06291983.jpg

(C)2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute.All rights reserved.



女性作家を題材にした映画って

なんとなくパターン化されている印象が

ありません?


美しく、才能に溢れながら、

貧しく、幸薄く、

家庭に埋もれていくしかない不運な女性。


「わたしは女だから才能はあっても

夫の陰に隠れているしかないの・・・」


「わたしも」

「わたしもよ」


え~~~い!

そんな♯Me Tooはいらんわい!!


ということで

やっと出てきました。


痛快女子、

コレット。


さあ、いったいどんなお話でしょうか。



ストーリー


フランスの田舎町サン・ソヴールで

生まれ育ったコレット。

豊かな自然と優しい両親に囲まれて

穏やかな日々を送っていたが、

14歳年上の人気作家ウィリーと出会い、

激しい恋に落ちていた。


1893

ウィリーとの結婚を機に花の都パリへ。

パリは”ベル・エポック“真っ只中。

コレットは夫と連れ立ち

芸術家たちの集まるサロンへ通う。

次第に華やかな新しい環境になじみ、

享楽に浸る日々。


しかし、その裏では

ウィリーの浪費が原因で借金がかさんでいく。


その上、あろうことか、

彼は編集の勉強会と称して

他の作家たちに

自分の作品を書かせていた。


さらにコレットの文才に気づいた彼は

ウィリーの名前で

彼女に小説を書かせるのだった。


コレットが書いた「クロディーヌ」シリーズは

社会現象を起こす程の大ブームに。


商才に長けたウィリーは

クロディーヌ本の執筆だけでなく

舞台化やブランドも立ち上げて、

幅広く商品展開しようと思いつく。


これらの大成功によって

いまやコレットとウィリーは

人も羨むセレブ夫婦になっていた。


だが、コレットはゴーストライターで

あり続けるしかない葛藤や不満、

加えて

夫の止まることを知らない

浮気に苦しんでいた。


ウィリーから気持ちの離れていくコレット。

一方、ウィリーは更なる執筆を彼女に強要し、

束縛するようになっていった。


夫婦関係が険悪になる中、

彼女はもっと世界に関わっていきたいと

強く望むようになる。


そして、男装の貴族”ミッシー“との出会いが

コレットを自らの歩むべき未来へと

大きく後押しすることになるのだった……



男たちに圧し潰されることなく

自分らしく生き、

愛も自由も名声すらも手に入れたコレット。

パントマイム、無言劇・・・

彼女は舞台に立つことで

より広い表現を獲得しました。


ラスト。

暗い舞台袖から

煌々と照らされたステージへ歩き、

大きく両手を拡げる彼女の後姿に

思わず「おーっ!」と

声を出してしまいました。


なんてカッコイイ!



コレットはとてもスキャンダラスな人生を

送ったことも事実ですし、

そんな私生活を自ら暴露さえしてきました。

男も女も愛すことのできた女性です。


令和を迎えた今よりも

新しく、勇気のある女性。


映画の舞台になったのは

世紀末から20世紀初頭。

新しい時代の幕開けの時代です。


女性は家庭のみでなく

仕事も才能も愛も

人生のあらゆる場面で

より自由にパワフルに生きることを望み、

男性はそれを受け入れ難く、

足をひっぱろうとしました。


上品でありながら力強く自由なコレットを

キーラ・ナイトレイが好演しました。

ブラヴォー!です。

あ、コレットは女性だからブラヴァー!か。


いやあ、カッコ良かったです。



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コレット

監督/ウォッシュ・ウェストモアランド、脚本/リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド、レベッカ・レンキェヴィチ、原案/リチャード・グラッツァー、製作/エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー、パメラ・コフラー、クリスティーン・ヴァション、ミシェル・リトヴァク、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、製作総指揮/スヴェトラ―ナ・メトキナ、ノーマン・メリー、メアリー・パーク、撮影/ジャイルズ・ナットジェンズBSC、美術/マイケル・カーリン

出演

キーラ・ナイトレイ/コレット、ドミニク・ウェスト/ウィリー、デニース・ゴフ/ミッシー、フィオナ・ショウ/シド、エレノア・トムリンソン/ジョージー・ラオール=デュヴァル、ロバート・ビュー/ジュール、レイ・パンサキ/ヴェベール

517日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

2018年、イギリス・アメリカ、カラー、英語、111分、字幕/山門珠美、配給/東北新社 STARCHANNEL MOVIES



by Mtonosama | 2019-05-04 06:38 | 映画 | Comments(4)

コレット

-1-


COLETTE


(C)2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute.All rights reserved.



コレットといえば「青い麦」ですね。


100年前、お勉強のできる女子高校生は

通学鞄に世界文学全集の一冊を必ず

入れていたものです。

級長のYさんの鞄にも入っていました。


緑色の表紙の河出世界文学全集だったかなぁ。


コレットに所収されていた作品が

「青い麦」だったように

記憶しているのですが――


いいえ、管理人は読んではいません。

(読めよっ!)


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本作『コレット』は

フランスの片田舎に育った三つ編み姿の

自由奔放な少女コレットが

いかにしてフランス屈指のベストセラー作家と

呼ばれるようになっていったのか。


また、

人気作家ウィリーとの波乱に満ちた結婚生活、

運命を変えた「友」との出会い、

そして、

「本当の自分」を見つけるまでの

半生を描いた映画です。


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シドニー=ガブリエル・コレット

1873年~1954

ブルゴーニュ地方出身。

189315歳年長の

アンリ・ゴーティエ=ヴィラールと結婚。

処女出版された『クロディーヌ』シリーズは、

夫の筆名ヴィリー名義で世に送り出された。

1906に浮気な夫と離婚し、

パリミュージック・ホール

パントマイムや踊り子として活躍を始める。


この頃の愛人は、

ナポレオン3の血縁者を名乗る

ベルブーフ侯爵夫人ミッシー。

二人は舞台上で共演することもあった。

1912ル・マタン紙主筆の

アンリ・ド・ジュヴネルと再婚。

娘をもうけた。


代表作のひとつは「ジジ」(‘44)。

後にブロードウェイで舞台化。

1958年、モーリス・シュヴァリエ主演で映画化。

ブロードウェイ版『ジジ』の

オーディションに自ら立ち会い

主演にオードリー・ヘップバーンを

抜擢したことでも有名。


彼女の81年の人生は

実に波乱に富んだものでした。

映画は、田舎娘だったコレットが

パリで才能溢れるコケティッシュな

女性に変化していくと同時に

ベストセラー作家と呼ばれるように

なっていく様子を描いています。


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今よりももっと女が生き難い時代、

才能と自信と愛で

自らを確立していくコレットの

姿は痛快です。


同じように才覚に溢れた田舎娘でも

「赤毛のアン」は長ずるにつれて

ただの良妻賢母になっていく様子が

悲しかったものですが、

それにひきかえ

まあ、なんとコレットの奔放なこと!


映画には描かれていませんが、

ココ・シャネル、コクトー、

サルトル、ボーヴォワール、

アンドレ・ジードなど

錚々たるメンバーと親交が深く、

フランス人女性で初めて国葬されるなど、

国民からも愛された女性です。


コレットを演じたのはキーラ・ナイトレイ。

まだまだイノセントな三つ編み少女から

断髪の麗人まで

声高になることなく、

夫の度重なる浮気に卑屈になることもなく

深みと魅力を増した演技を見せてくれました。

まさに女も惚れる名演です。


監督はウォッシュ・ウェストモアランド。

彼は公私ともにパートナーだった

故リチャード・グレッチャーと

16年にわたって

脚本の推敲を重ねてきました。


さあ、コレットは

一体どんな女性なのでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆令和元年5月1日に更新しました。
令和初更新です。

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コレット

監督/ウォッシュ・ウェストモアランド、脚本/リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド、レベッカ・レンキェヴィチ、原案/リチャード・グラッツァー、製作/エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー、パメラ・コフラー、クリスティーン・ヴァション、ミシェル・リトヴァク、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、製作総指揮/スヴェトラ―ナ・メトキナ、ノーマン・メリー、メアリー・パーク、撮影/ジャイルズ・ナットジェンズBSC、美術/マイケル・カーリン

出演

キーラ・ナイトレイ/コレット、ドミニク・ウェスト/ウィリー、デニース・ゴフ/ミッシー、フィオナ・ショウ/シド、エレノア・トムリンソン/ジョージー・ラオール=デュヴァル、ロバート・ビュー/ジュール、レイ・パンサキ/ヴェベール

517日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

2018年、イギリス・アメリカ、カラー、英語、111分、字幕/山門珠美、配給/東北新社 STARCHANNEL MOVIES



by Mtonosama | 2019-05-01 06:08 | 映画 | Comments(6)

三毛猫ひかちゃん

-83-



あたし、ひかちゃん。


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あたし、今日も不機嫌なの。

あたしを写すなら、ちゃんとテーブルの上を

きれいにしなさいよねっ。


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すがも桜並木通り 4月6日

それをな~に?

掃除もしないで、巣鴨ですって。


f0165567_06503704.jpg


巣鴨っておばあちゃんの原宿でしょ?

ま、あの人は150歳で

充分おばあちゃんだけど。


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これが有名なとげ抜き地蔵ね。

飼い主が言うには昔テレビで観た時には

皆たわしで洗っていたのに、

今は掌で洗ってたよ、だって。


f0165567_06530912.jpg


お地蔵さんも毎日たわしで

ゴシゴシこすられたら擦り減っちゃうわよね。


あたしだって、その位の理屈はわかるわ。


f0165567_06541682.jpg


これ、誰の銅像でしょ~か?

あ、台座に刻んであったわ。

近藤勇さんなのよ。


なんで巣鴨と近藤勇が関係あるかって?


あのね、巣鴨地蔵通り商店街を

ず~~っと歩いていったら

新選組のトレードマーク

三角模様が見えたらしいの。


「ここはどこ?」とあたりを見回したら

JR板橋駅があったんだって。


はい、ここでひかちゃんの歴史講座よ。


慶応4年(1868年)下総流山で

新政府軍に包囲された新選組局長・近藤勇。

連行された先が板橋の平尾宿脇本陣。

ここに20日間留置された後、

平尾一里塚近くの馬捨場(現:北区滝野川)

で首を斬られました。

無念だったでしょうね。

35歳だったんだって。


そして、ドラマでもおなじみだと思うけど

首は京の三条河原に晒され、

残された胴体を埋めたのがここってわけ。


巣鴨見物が思わぬことで

近藤勇詣でになったみたいよ。




巣鴨も板橋も初めてだった飼い主には

良い経験だったんじゃないかしら。



世の中は

10連休に突入よ。

元号も令和に変わるしね。


といっても、

連休中は試写もお休みだし、

飼い主は相変わらずの水泳三昧。


あたしも寝連休だわ。


f0165567_06583361.jpg
檜原村


どうぞ、皆さまもお疲れの無いようにね。

ひかり



今日もポチッとよろしくね。

あと3日で新しい元号になるのよね。

ひか♪

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☆4月28日に更新しました。
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飼い主

by Mtonosama | 2019-04-28 07:24 | 映画 | Comments(10)