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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

カテゴリ:映画( 1179 )

セメントの記憶

-1-

Tasteof Cement


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©Bidayyatfor Audiovisual Arts,BASIS BERLIN Filmproduktion



レバノン・ベイルートの超高層ビル。

その建築現場で働いているのは

戦争で家を破壊され、故国を後にした

シリア人移民・難民労働者です。


レバノンでも1975年から90年まで

長い内戦があり、

街の中心部は破壊されつくしました。


映画は、復興に向けて建設ラッシュに沸く

ベイルートの超高層ビルの現場を

映し出します。

そこにはシリア人労働者が

黙々と働いています。

黙々と、本当に黙々と。

仲間同士のお喋りもなく、

笑うこともなく。


自国民同士が殺し合うシリアから

逃れてきた難民達が

内乱の終った隣国レバノンで働く・・・



監督はシリアからベイルートへ逃れ、

現在はベルリンに住むジアード・クルスーム。


ベイルートへ逃げた当初、

彼は故郷シリアで目にした暴力と死の光景を

記憶から拭い去ろうと

ベイルート市街を歩き回りました。


レバノン内戦が終って20年、

復興しつつあるベイルートでしたが、

街の至る所に廃墟が残り、

戦争の傷跡はそこかしこにあったそうです。

それは彼に嫌でも故国シリアでの記憶を

よみがえらせるものになってしまうのですが。


ジアード・クルスーム監督

1981年シリア・ホムス生まれ。

映画大学を卒業し、

2009年クルド人女性を追った

短編ドキュメンタリー

OH MY HEART』を制作したが、

政治的な理由でシリア国内での上映が

禁止される。

10年、シリア政府軍に徴兵。

11年、デモ鎮圧のために派兵された

ダマスカスで

デモ隊が兵士に殺されるのを目撃。


12年、シリア内戦激化の中

The Immortal Sergeant』制作開始。

同作は14年ロカルノ国際映画祭で

プレミア上映され、

英国国営放送が主催する

BBC ARABIC FESTIVAL 2015”

最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞する。


自国民同士の殺し合いに

加担することを拒否し、

13年、政府軍を抜け、ベイルートへ亡命。

本作『セメントの記憶』の撮影を開始。


17年に完成した本作は

世界60ヵ国100以上の映画祭に招待され、

17年、ヨーロッパ映画賞、

18年、ドイツ映画賞へのノミネートの他

世界30以上のタイトルを受賞。



殺戮と暴力と破壊の故国から逃げ出し、

内戦が終った隣国で

その復興に携わる難民達。

建築し、破壊され、また、建築する・・・

シジフォスに課された課役より

苦しく虚しい作業です。


陽がのぼり、陽が沈む

超高層ビルの工事現場の頂上。

無言で、規則正しく日々の作業を繰り返す

難民達を映画は描き出します。


苛酷な労働の中でも髭を剃り、

身なりを整え、

薄暗い穴倉のような宿泊所から

仕事に向かう彼ら。


低賃金労働と不潔な宿舎、

毎日繰り返される苛酷な労働。


なのに、

そこに描き出された映像は美しく

観客の全身、全神経、全精神に

迫ってきます。


さあ、いったいどんなお話でしょうか。

次回まで乞うご期待でございます。



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☆3月20日に更新しました。

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セメントの記憶

監督/ジアード・クルスーム、脚本/ジアード・クルスーム、アンツガー・フレーリッヒ、タラール・クーリ、プロデューサー/アンツガー・フレーリッヒ、エヴァ・ケンメ、トビアスNジーベルト、撮影/タラール・クール、編集/アレックス・バクリ、フランク・ブラウムンド、音響効果/セバスチャン・テッチ、色調補正/モーリッツ・ペーターズ

2017年、ドイツ・レバノン・シリア・カタール・アラブ首長国連邦、アラビア語、88

日本語字幕/吉川美奈子、配給/サニーフィルム




by Mtonosama | 2019-03-20 05:30 | 映画 | Comments(0)

ビリーブ

未来への大逆転

--


ON THE BASIS OF SEX


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              (C)2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.



貧しいユダヤ人家庭に生まれたRBGこと

ルース・べーダー・ギンズバーグは

「すべてに疑問を持て」という母の教えを守り

努力に努力を重ね、

ハーバード法科大学院に入学します。

ですが、女子学生は500人中僅か9人。

女子トイレすらありませんでした。


そんなルースの闘いを脚本にしたのは

ルースの甥である

ダニエル・スティエプルマン。


監督はミミ・レダー。

彼女もまた女性監督に与えられる

チャンスの少なかった時代、

TVシリーズで才能を磨き、

映画監督復帰を果たした努力の人です。



ストーリー

スーツに身を固め、

さりげなく櫛目をいれたヘアの男たちの

一団が誇らしげに歩いていく。

その中を小柄な女性が足早に向かう。

その場所はハーバード法科大学院。


500人中女子は僅か9人。

ルース・ギンズバーグ達が新入生歓迎会の席で

学部長からかけられた言葉は

「ここの女子学生達は男子の席を奪ってまで

当校に入学した。

その理由を話してもらおうか」――


子育てと家事を夫と分担しながら、

弁護士になる夢への一歩を踏み出したルース。

ところが、夫・マーティンが倒れた。

癌だった。


ルースは夫を励ましながら

自分の講義と彼の講義に出席し、

彼の代わりにノートをとる。

子育て、家事、看病、2人分の学業・・・


ルースの八面六臂の活躍と献身的な看病で

回復したマーティンはハーバードを卒業し、

無事NYの弁護士事務所に就職が決まる。

そして、ルースは彼と片時も離れないため、

コロンビア大学へ移籍するのだった。



1959年、コロンビア大学を首席で卒業した

彼女だったが、大きな壁にぶつかる。

「女性・母親・ユダヤ系」であるが故に

13社連続で弁護士事務所の入社試験に

落ちたのだ。

彼女は弁護士を諦め、

ラトガース大学の教授に就任する。


1970年、性差別と法について教えるルース。

憲法ではすべての人間は法の下に平等と

謳っているのに

「女性の残業禁止」

「クレジットカードは夫の名前で作る」等

男女差別を認める法律がまかり通っている。


そんな法律を変えようという学生を

弁護士になれるよう育てるのが

彼女の仕事だったが、実は

ルースこそ弁護士になりたかったのだ。


そんなルースにマーティンは

ある訴訟記録を見せる。

それは母親の介護費用控除が認められなかった

男性の事例だった。

法律は、親の介護は女性の役目で、

控除申請のできるのは

女性のみと定めていたのだ。


ルースはこの法律を憲法違反と

認めさせることができれば、

「男女平等」への第一歩となると気づき、

無償で弁護を買って出るのだった……



いやはや大変な仕事をなさったんですね。

たかだか50年前のアメリカでさえ

こんな差別がまかり通っていたのですね。


公民権運動に続く、男女平等運動、

LGBTのレインボー運動・・・

さまざまな権利の獲得のための運動は

このような地道で着実な努力で

一つずつ実ってきたのでした。


映画を観ながら思いました。

ルースさんがこんな思いをして

成し遂げてきた成果を

自分はちゃんと活かしているだろうか、と。


150歳ではもう間に合わないかもしれないけど

なんか人の役に立つことをしたい、です。


ルースを演じたフェリシティ・ジョーンズ、

小さな体で精一杯頑張りました。

なんか彼女、口元とかLBGにそっくり。

一生の当たり役になるのではないでしょうか。


あ、そうそう。

夫マーティンの協力と献身

そして

なによりも彼女を尊敬する姿には

感銘を受けました。

世の男性が皆マーティンのようであったなら

どんな素晴らしい世の中になることでしょう。



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☆2019年3月17日に更新しました。

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ビリーブ

監督/ミミ・レダー、脚本・製作総指揮/ダニエル・スティエプルマン、製作/ロバート・W・コート、ジョナサン・キング、撮影/マイケル・グレイディ、衣装/アイシス・マッセンデン、音楽/マイケル・ダナ

出演

フェリシティ・ジョーンズ/ルイス・ベイダー・ギンズバーグ、アーミー・ハマー/マーティン・ギンズバーグ、ジャスティン・セロー/メル・ウルフ、キャシー・ベイツ/ドロシー・ケニオン、サム・ウォーターストン/アーウィン・グリスウォルド、スティーブン・ルート/ブラウン教授、ジャック・レイナー/ジム・ボザース、ケイリー・スピーニー/ジェーン・ギンズバーグ

322日(金)ロードショー

2018年、アメリカ、120分、カラー、字幕翻訳/齋藤敦子、配給/GAGA




by Mtonosama | 2019-03-17 06:46 | 映画 | Comments(6)

ビリーブ

未来への大逆転

--


ON THE BASIS OF SEX


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(C)2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.



女性が闘う映画って素敵です。

腕力で倒すも良し、知力で倒すも良し。


本作『ビリーブ』は後者です。


1970年代アメリカ。

約半世紀前、男女平等裁判に挑んだ

女性弁護士の感動的な実話です。


1970年代?

アメリカ?

そんな昔じゃないような気がするけど

アメリカは男女平等ではなかったのですか?


え?やっぱり50年前って昔ですかねぇ。

150歳が自分を基準に時の流れを

測ってはいけないのかもしれません。


ちょっとショック…



1970年代のアメリカというと

ベトナムで戦争をし、

力もお金もあった国です。

憎々しい程に強大な国でしたよね。


でも、それは外から見るアメリカ。


実は、この時代、国内では

女性は仕事を選べず、

自分の名前でクレジットカードさえ

作れなかったのです。

一方、男性は外で働き、

家族を養う義務を押し付けられ、

親の介護のために家庭に入ることも

認められてはいませんでした。


そんな時代に

ルース・ギンズバーグという女性弁護士が

アメリカを変え、世界を変える第一歩となった

世紀の男女平等裁判を闘ったのです。


ルース・べイダー・ギンズバーグ

1933315NYブルックリン。

貧しいユダヤ人家庭に生まれる。

1950、高校卒業の前日、

最愛の母が亡くなる。

周囲の反対を押し切り、

コーネル大学に入学。

1954、政治学学士を取得し、卒業。

大学で知り合った

マーティン・ギンズバーグと結婚。

1955、娘ジェーンを出産。

1956、夫と共にハーバード大学法科大学院に入学。

1959、移籍したコロンビア法科大学院を首席で卒業。

女性という理由で就職できず。

1961年~63、判事の書記として勤務。

1963年~72、ラトガース大学で法学を教える。

1972年~80、コロンビア大学で法学を教える。

「女性の権利プロジェクト」(女性差別を訴えた裁判)

の責任者になる。

1980、カーター大統領により

最高裁判事に任命

(史上2人目の女性裁判官)

19938、クリントン大統領により

最高裁判事に任命され、

85歳の今も現役で活躍中。

(最高裁判事に定年はない)


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現在3人いる女性判事の中で

最もベテランの彼女は自身のキャリアの中で

何度も男女差別の厚い壁に

ぶつかってきましたが、

弁護士、法律学者、判事として

男女平等や女性の権利について

長い間、闘ってきました。


ME TOOについても

「女性たちは長く沈黙してきた。

こういう運動が起きてもいい時期だろう」

と発言しています。


法と道徳の先導者として

多くのファンを獲得してきた

リベラル派の彼女の功績を

まとめた書籍や絵本の他

彼女がデザインされたTシャツなどの

グッズもアメリカ中で売られています。


最高裁には既にトランプ大統領が

2人の保守系判事を任命して、送り込み、

54でリベラル派が劣勢の状況。


実は昨年11月彼女は最高裁執務室で転倒し、

肋骨を3本骨折しました。

彼女に万一のことがあればトランプは

保守系の後任を任命してしまうため、

全米が彼女の健康状態を見守っています。


そんなビッグネームのRBG

ルース・べイダー・ギンズバーグのお話です。


さあ、一体どんなお話でしょうか。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆2019年3月14日に更新しました。

いつも応援して下さって本当にありがとうございます♡


ビリーブ

監督/ミミ・レダー、脚本・製作総指揮/ダニエル・スティエプルマン、製作/ロバート・W・コート、ジョナサン・キング、撮影/マイケル・グレイディ、衣装/アイシス・マッセンデン、音楽/マイケル・ダナ

出演

フェリシティ・ジョーンズ/ルイス・ベイダー・ギンズバーグ、アーミー・ハマー/マーティン・ギンズバーグ、ジャスティン・セロー/メル・ウルフ、キャシー・ベイツ/ドロシー・ケニオン、サム・ウォーターストン/アーウィン・グリスウォルド、スティーブン・ルート/ブラウン教授、ジャック・レイナー/ジム・ボザース、ケイリー・スピーニー/ジェーン・ギンズバーグ

322日(金)ロードショー

2018年、アメリカ、120分、カラー、字幕翻訳/齋藤敦子、配給/GAGA



by Mtonosama | 2019-03-14 06:18 | 映画 | Comments(4)

マイ・ブックショップ

--


The Bookshop



(C)2017 Green Films AIE,Diagonal Televisio SLU, A Contracorriente Films SL, Zephyr Films

The Bookshop Ltd.



イギリスの小さな海辺の町。

いいですよねぇ。

アメリカ・メイン州の海辺もそそりますねぇ。

行ったことはないけど。


花は咲いてなくてもいい。

空は灰色でもいい。

静かな浜で海をみつめていたい。


ああ、どこか遠くへ行きたい!


風邪ひき管理人は少し気が弱くなっています。

でも、

そんな気持ちの時にこそ

観たい映画かもしれません。



ストーリー

1959年、イギリス東部の海辺の町。

ロンドンから遠く離れたこの町には

まだ戦後の新しい波は届かず、

保守的な空気が漂っていた。


戦争で夫を亡くしたフローレンスは

夫と夢見ていた書店を

この町に開くことを決めた。

そう、この町には一軒も書店がなかったのだ。


悲しみに打ちひしがれていた彼女が

行動を決意した後は素早かった。


町の銀行から融資を断られながら

放置されたボロボロの建物、

通称”オールドハウス“を買い取る。


ところが、

その期に及んで別の物件を紹介し、

建物の転売を勧めたりする町の人たち。


諦めることなく、開店準備に励む彼女の

楽しみは浜辺まで散歩し、本を読むこと。


そんな彼女を見ていたのは

古い邸宅に40年以上ひっそりと暮らしている

老紳士ブランディッシュ氏だった。



ある日、

町の有力者ガマート夫妻に招待された彼女。

お城のような屋敷で

ガマート夫人から愛想良く

「書店ができるのは素敵ね」と

声をかけられる。


ところが、夫人は

「オールドハウスは町の芸術センター

として使いたい」と申し出る。

丁重に「書店を開きます」と

答えるフローレンス。


その後

町には書店開店を諦めるという噂が流れ、

彼女を悩ませる。

だが、海洋少年団がオールドハウスの

改装を手伝いにきたり、

注文した本も続々と届き始め、

開店準備は着々と進む。


オールドハウス書店の開店の日、

喜びに浸る彼女のもとへ

ブランディッシュ氏から

「推薦本を送ってほしい」

という注文依頼が舞い込む。


彼女が推薦したのは

ブラッドベリの「華氏451度」。


この本に感動したブランディッシュ氏は

ブラッドベリの他作品も注文。

本を通じた交流が始まる。

そして、書店は話題となり千客万来。


大忙しのフローレンスは

不機嫌そうだけど賢くておしゃまな少女

クリスティーンを手伝いに雇う。


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一方、無視されたガマート夫人は

憤懣やるかたない。


そんな時、世間で賛否両論の話題を呼んでいる

ナボコフの問題作「ロリータ」を

仕入れるかどうか、迷ったフローレンスは

ブランディッシュ氏に本を送り、

意見を求める。

それを読んだ氏は彼女を自邸に招待し、

「あなたは勇気がある。助けたい」と励ます。


250部を仕入れた「ロリータ」は話題となり

店の周りには人だかりができるほど。

腹が立って仕方ないガマート夫人は

弁護士を通じて、

公共の迷惑だと苦情を申し入れてきた。


いよいよ夫人の攻撃開始。

政治家の甥を使って、

オールドハウスを公的に強制収容しようと

動き出すのだった。

また、児童労働を禁止し、

クリスティーンの書店手伝いを止めさせ、

更に新たな書店をオープンさせる画策まで――


さあ、フローレンスの運命やいかに……


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ブラッドベリはともかく

なんで「ロリータ」?と思いました。

ガマート夫人と闘うなら

「ロリータはまずいでしょ」と。

あのロリータ・コンプレックスの

ロリータですものね。


ち、ち、ち。

フローレンスは夫人と闘うのではありません。

経営戦略や営業戦略など

マーケティングなんて全然考えていません。

彼女は本が好きなだけなのです。

ただ、良いと信じる本をみんなに

読んでもらいたいだけなのです。


戦争で夫を亡くした彼女の自己実現の

お話かと思いきや、

ただただ本好きな女性のお話。


運命はそんな彼女に優しいものでは

なかったかもしれませんが、

彼女の志は受け継がれていきます。


すこし哀しいけれど

とても印象的なラストでした。



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☆2019年3月11日に更新しました。
東日本大震災から今日で8年になります。

皆さん、一緒に力強く生きていきましょう。


マイ・ブックショップ

脚本・監督/イザベル・コイシェ、原作/TheBookshop”ペネロピ・フィッツジェラルド著(英ブッカー賞受賞作家)、プロデューサー/ジャウメ・バナコローチャ、ジョアン・バス、アドルフォ・ブランコ、クリス・カーリング、撮影/ジャン=クロード・ラリー、音楽/アルフォンソ・デ・ビラリョンガ

出演

エミリー・モーティマー/フフローレンス・グリーン、ビル・ナイ/エドモンド・ブランディッシュ、ハンター・トレメイン/キーブル氏、オナー・ニーフシー/クリスティーン、フランシス・バーバー/ジェシー・ウォルフォード、ジェームス・ランス/マイロ・ノース、パトリシア・クラークソン/ガマート夫人

39日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

2017年、イギリス=フランス=ドイツ、英語、カラー、112分、字幕/大城哲郎

後援/ブリティッシュ・カウンシル、スペイン大使館、インスティテュート・セルバンテス、配給/ココロヲ・動かす・映画社



by Mtonosama | 2019-03-11 06:36 | 映画 | Comments(15)

マイ・ブックショップ

--


The Bookshop

(C)2017 Green Films AIE,Diagonal Televisio SLU, A Contracorriente Films SL, Zephyr Films

The BookshopLtd.



現在は苦境に陥っている英国。

しかし、どんな状況にあろうとも

常に世界史の最前線を走ってきたUKです


いずれなんらかの方向性を

見出すことでありましょう。


いえ、今回当試写室で上映するのは

そういった映画ではありませんが。


『マイ・ブックショップ』

英国ブッカー賞受賞作家

ペネロピ・フィッツジェラルドの原作を

映画化したものです。


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1959年のイギリス。

海辺の小さな町が舞台です。


戦後14年。

戦勝国とはいえ、まだまだ人々は

つましく生きていた時代です。


ロンドンから遠く離れたイギリス東部の

海辺の町にあるのは美しい海と浜辺、

豊かな自然と古い家並み。

絵に描いたような静かな町です。


戦争で夫を亡くしたフローレンス・グリーン

という静かな女性が主人公。

彼女の望みはこれまで一軒の本屋もなかった

この町に夫と夢見ていた本屋を

開くことでした。


古い家並みと美しい景色、

素朴で少し保守的な人々とこの町の有力者。

古い町にあるものはほぼ揃っていましたが、

ただ本屋さんだけはなかったんですね。


管理人の住む海辺の町にも書店はありません。

いつ開いているかわからない

古書店はありますが。


あ、また余計なことを。


原作者のご紹介をします。


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ぺネロピ・フィッツジェラルド

19161217日、イギリス生まれ。

英国の代表的作家。9作ある著作の内、

The Bookshop”をはじめとする3作が

世界で最も権威ある英国の文学賞

ブッカー賞にノミネート、

1979年「テムズ河の人々」(晶文社刊)で

受賞を果たした。


彼女の最後の作品であり、

1995年に最も評価を受けた

The Blue Flower”

ブック・オブ・ザ・イヤーに

19回ほど選出され、批評家協会賞を受賞し、

国際的にも多くの読者を獲得。

彼女は伝記と批評にも優れており、

エドワード・バーン=ジョーンズや

詩人シャーロット・ミュー、

ノックス兄弟(「パンチ」誌の編集者である

彼女の父エドワード・ノックスとその兄弟)の

伝記の著者でもある。


彼女はオックスフォードの

サマーヴィル・カレッジを卒業後、

戦時中はBBCに勤務し、文芸雑誌の編集、

書店経営、そして様々な学校で教鞭をとった。

彼女の初期の小説はこうした経験から

題材を得ている。

20004月に83歳で死去。


なるほど、

本作『マイ・ブックショップ』も

そんな彼女の経験から生まれたのですね。


さて、

そんな海辺の湿気と古い町の黴臭さの中に、

静かで、それでいて、行動的な女性を

映画の中によみがえらせたのは

イザベル・コイシェ監督。

『死ぬまでにしたい10のこと』(03)で

脚光を浴びたスペインの女性監督です。

本作で2018年スペイン・ゴヤ賞では

作品賞・監督賞・脚色賞

の主要部門賞を受賞しています。


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英国の薫り漂うこの静かな作品を

スペインの監督が描き出したとは

興味深いです。


さあ、一体どんなお話でしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆2019年3月8日に更新しました。

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マイ・ブックショップ

脚本・監督/イザベル・コイシェ、原作/TheBookshop”ペネロピ・フィッツジェラルド著(英ブッカー賞受賞作家)、プロデューサー/ジャウメ・バナコローチャ、ジョアン・バス、アドルフォ・ブランコ、クリス・カーリング、撮影/ジャン=クロード・ラリー、音楽/アルフォンソ・デ・ビラリョンガ

出演

エミリー・モーティマー/フフローレンス・グリーン、ビル・ナイ/エドモンド・ブランディッシュ、ハンター・トレメイン/キーブル氏、オナー・ニーフシー/クリスティーン、フランシス・バーバー/ジェシー・ウォルフォード、ジェームス・ランス/マイロ・ノース、パトリシア・クラークソン

39日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

2017年、イギリス=フランス=ドイツ、英語、カラー、112分、字幕/大城哲郎

後援/ブリティッシュ・カウンシル、スペイン大使館、インスティテュート・セルバンテス、配給/ココロヲ・動かす・映画社



by Mtonosama | 2019-03-08 05:26 | 映画 | Comments(4)

ウトヤ島。722

-2-


U-JULY 22


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Copyright (C) 2018 Paradox


その日、ウトヤ島では

中道左派「労働党」の青年部の

サマーキャンプが行われていました。


ノルウェーでは政党ごとに青年部があり、

サマーキャンプをする習慣があります。


犯人のブレイビクは移民受け入れに寛容な

イメージの強い左派最大政党労働党の

「未来の政治家の卵」達が

キャンプをする722日に

狙いを定めたのです。


オスロ政府庁舎前で爆破した後、車で移動し、

警官になりすましボートで島へ入りました。

そして、まだ幼い子もいる少年少女たちを

ライフルと小銃で手当たり次第に

撃ち殺したのでした。


警察の初動ミスと通信トラブルが重なり、

ブレイビクの銃撃は72分もの間続いたのです。


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ストーリー

2011722日、ウトヤ島、午後5時。

この島は首都オスロから北西40キロにあり、

毎年ノルウェー労働党青年部の

サマーキャンプが行われていた。


少し前にオスロ中心部の政府庁舎で

事件が発生したという知らせが届いていた。


そんな中、心配して電話をしてきた母親に

「ここは世界一安全なウトヤ島よ。

心配しないで」と答えるカヤ。


キャンプ場で妹エミリアと口喧嘩したカヤは

仲間たちと合流し、

「イスラム系組織の仕業じゃなければ

いいけど」

「テロかどうかもわからないよ。

ガス爆発かも知れないし・・・」

意見を交換する内、

遠くの方で何か爆発したような音が聞こえた。


すると、その方向から数人が走ってくる。

「逃げろ!」

カヤは仲間たちと建物の中に逃げ込むが、

誰も何が起こったのかわかっていない。


ただ絶え間なく聞こえる音は銃声のようだ。

それはカヤ達が身を潜める建物にも

少しづつ近づいてくる。


「こっちに来る!」

そこにいた全員が外へ飛び出した。

カヤは転んでケガをした友人を支えて走る。

森へ逃げ込み、数人と木の根に身を伏せる。

そこへ血を流した少年が駆け込み

「警官が人を撃っている!」と告げる。


かつて味わったことのない恐怖の中で

ここに留まるべきか、

どこかへ逃げるべきか、

選択を迫られながら、

カヤにはある心配事があった。



仲間たちは水辺へと走っていった。

そして、カヤは一人キャンプ場へと戻る。

妹のエミリアを探すためだ。

だが、エミリアはいない。


再び、森へ戻ったカヤは母親に電話をする。

「エミリアがいないの。

でも、きっと探し出すからね」

再び走り出すカヤ。

最初の銃声から30分は経っただろうか。

しかし、救助はいつまでもやってこない。

銃声と悲鳴が遠くにあるいは近くに

間断なく飛び交っているのに……



この事件で生き残った

目撃者たちの証言を基に描かれた本作。


圧倒的な恐怖の中でパニックに陥りながらも

若者達は常に声をかけあい、

仲間を気遣いながら、

どう行動すべきか判断しているんですね。


誰かと一緒にいれば心強い――

心を同じくする若者達には理想もあります。


しかし、ある時は遠くに、

ある時はすぐ近くで聞こえる銃声の前では

あまりにも無力で脆い命です。


一人の勘違いした狂信者の犯行の前で

思わぬ襲撃に遭遇した人々。

事件から7年を経て、

事件の生存者たちに

「あの時死んでしまえばよかったのに」

という脅迫のメールが届いているといいます。


心無いSNSでの動きを封じるほどの

強い気持ちでウトヤ島の若者たちに

エールを送りたいです。


犠牲者たちも、生存者たちも、

自分のことと同様に人のことを考える

理想に燃える若者でした。


事件があったことを知るだけではなく、

事件に遭遇し、目撃した若者たち、

そして犠牲になった若者に

心を寄せていきたいと思います。



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ウトヤ島。7月22

監督/エリック・ポッペ、監督助手/ラン・ウィクハウ、脚本/シヴ・ラジェンドラム&アンナ・バッヘ=ヴィーク、撮影/マーティン・オターベック

出演

アンドレア・バーンツェン/カヤ、エリ・リアノン・ミュラー・オズボーン/エミリア、ジェニ・スヴェネヴィク/オーダ、アレクサンダー・ホルメン/マグヌス、インゲボルク・エネス/クリスティーネ、ソロシュ・サダット/イッサ、ブレーデ・フリスタード/ペッテル、アーダ・アイド/カロリーネ、カロリーヌ・シャウ/シグリ、タマンナ・アグニホートリ/ハリマ、トルケル・ドンマースネス・ソオルダル/ヘルマン、マグヌス・モエン/トビアス、マリアンヌ・グジェルスバック/シリエ、ダニエル・サン・トラン/エーヴェン、ソルベイ・コルエン・ビルクラン/スカード・イエント

38日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー

2018年、カラー、97分、配給/東京テアトル




by Mtonosama | 2019-03-05 06:27 | 映画 | Comments(4)

ウトヤ島。722


--


U-JULY 22


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Copyright (C) 2018 Paradox



ウトヤ島という名前は忘れていましたが、

この事件は覚えています。


妹夫婦とドライブ中、

カーラジオで事件を知りました。


東日本大震災のあった年ですし、

テロも多かったので

またか、と

投げやりな感想で受け止めました。


でも、被害者の年齢が十代と若かったことや

殺された人数が多かったことから

「あのノルウェーでどうして?」

と思ったことも

夏の暑さと共に記憶に残っています。


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ウトヤ島は

ノルウェー労働党の青年部が所有し、

キャンプ地として貸し出されている島。

その日も十代の若者たちが

サマーキャンプに参加していたのでした。


事件は先ず首都オスロで起こりました。

2011722日午後317

オスロ政府庁舎前で駐車中の車に積まれていた

爆弾が爆発したのです。

周囲のオフィスや店舗が破壊され、

8人が死亡しました。


さらに午後5時過ぎ、オスロから40キロ離れた

ウトヤ島で銃乱射事件が発生。

ここではノルウェー労働党青年部の

サマーキャンプに参加していた

十代の若者達69人が殺害されました。


犯人は当時32歳のノルウェー人

アンネシュ・ベーリング・ブレイビク。

排他的な極右思想の持主の彼は

積極的に移民を受け入れていた政府の方針に

反感を抱き、連続テロ計画を決行しました。


そして、

単独犯の事件としては史上最多77人もの

命を奪ったのです。

このテロはノルウェーにおける

戦後最悪の大惨事となりました。


でも、それにしては事件の経緯、

その後の経過などまったく知らなかったです。

日本のメディアも

あまり報道しなかったのではないでしょうか。


ところが、事件から7年が経った2018年。

この事件を題材にして

2本の映画が制作されました。



                 1本はNetflixオリジナルの配信映画『722日』。


テロによって傷ついた少年が

そのトラウマに向き合う過程を中心に

描き出しました。

さらに犯人の犯行と裁判での言動、

国の安全保障の見直しを

迫られる首相らを捉え、

事件だけではなく事件後に

ノルウェーで起きたことも描いた作品です。


本作『ウトヤ島、722日』は

『ヒトラーに屈しなかった国王』

https://mtonosama.exblog.jp/28829875/

https://mtonosama.exblog.jp/28847446/

のエリック・ポッペ監督作品。


前作同様、

監督の真面目さが伝わってくる映画でした。


本作は『722日』とは違い、

ウトヤ島でのテロだけに焦点を絞っています。


そして、

事件発生から終息までに要した

時間と同じ長さ、

つまり事件のリアルタイムである72分間を

ワンカットで映像化しています。

まさに観客は事件を再体験することに――


これってすごくないですか?


事件に遭遇した若者たちは

訳もわからぬまま逃げまどい、

パニックに陥り、

一緒に走っていた友人が斃れる――

足を竦ませ、震えている余裕などなく、

全身を目と耳にして判断し、

行動するしかありません。

ワンカットだからこそ

リアル感がひしひしと迫ります。


怖い、です。


観客もまた何が起きているか、わかりません。

銃を構えた犯人が目の前にいる訳ではなく、

若者達と同じく

恐怖の予感に反応するのです。

彼らと一体化した恐怖の72分。


さあ、一体どんな事件だったのでしょう。


続きは次回に。



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☆2019年3月2日に更新しました。

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ウトヤ島。7月22

監督/エリック・ポッペ、監督助手/ラン・ウィクハウ、脚本/シヴ・ラジェンドラム&アンナ・バッヘ=ヴィーク、撮影/マーティン・オターベック

出演

アンドレア・バーンツェン/カヤ、エリ・リアノン・ミュラー・オズボーン/エミリア、ジェニ・スヴェネヴィク/オーダ、アレクサンダー・ホルメン/マグヌス、インゲボルク・エネス/クリスティーネ、ソロシュ・サダット/イッサ、ブレーデ・フリスタード/ペッテル、アーダ・アイド/カロリーネ、カロリーヌ・シャウ/シグリ、タマンナ・アグニホートリ/ハリマ、トルケル・ドンマースネス・ソオルダル/ヘルマン、マグヌス・モエン/トビアス、マリアンヌ・グジェルスバック/シリエ、ダニエル・サン・トラン/エーヴェン、ソルベイ・コルエン・ビルクラン/スカード・イエント

38日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー

2018年、カラー、97分、配給/東京テアトル




by Mtonosama | 2019-03-02 06:34 | 映画 | Comments(6)

三毛猫ひかちゃん

-81-


あたし、ひかちゃん。


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前回は『ねことじいちゃん』に

乱入しちゃってごめんなさい。


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今回はいつも通り『ねことばあちゃん』よ。

といっても、ばあちゃんは恥ずかしがりだから

出てこないけど。


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1ヶ月以上も前の駅伝。

今さらだわよねぇ。

飼い主は往路3区に近いところに

住んでいるから

お正月の2日はこうやって応援に行くの。


今年で4回目の応援だけど

こんな近くで撮影できたのは

初めてなんだって。


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1月は

いろいろ行事があるけれど

2月は寒いだけよね。

で、もっぱら近場めぐりの飼い主。


オリンピックではヨットの会場になる

江ノ島だから、

片瀬江ノ島駅も駅舎を改築しているわ。


工事の塀越しに見える派手な建物が

小田急線片瀬江ノ島駅よ。

どんな駅舎になるのかしらね。


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あと、2月はシネコヤへ行った位かしら。


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これがいつも飼い主が出かけるシネコヤよ。

この落ち着いた室内で

映画を観るのがたまらないんだって。

飼い主ったら

いつも家から逃げるように

シネコヤへ向かうの。


今月観た映画?

『すばらしき映画音楽たち』と

ダコタ・ファニングの

500ページの夢の束』って

言ってたかしら。


いつもはミュージカル以外は

映画音楽に関心を持たなかった飼い主だけど、

映画音楽ってすごいんだって。

映画の観かた、いえ、聴きかたが

少し変わったって言ってたわ。


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飼い主が出かけてもあたしは平気。


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TVってね、いろんな使いみちがあるの。

飼い主なんて画面を見るしか脳がないけど、

あたしはTVの上から

お外を見るのが好きなのよ。


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あら、また邪魔をしたわね。

パ~~~~~ンチッ!!


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だんだん日が長くなってきたわね。


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そうこうしてる内に

梅が咲いたの

桜が咲いたのと

浮かれ出ていく日が増えるわよ。


それまでは皆さんも

風邪をひいたりしないでね。


ひかり


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☆2月27日に更新しました。














by Mtonosama | 2019-02-27 04:59 | 映画 | Comments(6)

ねことじいちゃん


-2-


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©「ねことじいちゃん」製作委員会



猫ってチラリと出演する分には

なかなか味があります。


でも、主役を張るとなると、

その性格が災いしてしまわないかなぁ

と心配しましたが、

本作ではそんなことはありませんでした。


さすがベーコンくん

100匹以上のオーディションに

勝ち抜いただけのことはあります。


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ストーリー

人々と猫たちが穏やかな日々を送る宮ノ島。

2年前に妻に先立たれた大吉は

島の学校の校長を務め上げた70歳。


息子の剛は東京暮らしで

盆と正月位しか帰ってこない。

飼い猫のタマと静かに暮らしている。

毎朝の日課はタマとの散歩。

親友の巌や気心の知れた友人たちと

笑い合い、助け合いながら暮らす毎日に

なんの不満もない。


春の訪れと共に、

島に移り住んできた美智子が

カフェを開店する。

はじめは敬遠していた島民たちも

彼女の人柄に惹かれ、

なにかといえばカフェで過ごすように。


サチもそんな一人だが、

畑に成ったエンドウ豆をカフェに持ってきた。

それを見た大吉は妻が炊いてくれた

豆ごはんを思い出す。


どこかにレシピがないかと部屋を探していると

妻が書きかけていたノートが見つかった。

大吉は料理上手な美智子のアドバイスを

受けながら、四季折々の料理レシピを

ノートに彩りよく書き加えていく。


島の夏

妻の三回忌のため、剛が帰省してきた。

大吉は稲荷ずしを作ってふるまう。

タマを抱きながら

稲荷ずしをほおばる侘し気な父を見て

剛は「一緒に東京で暮らさないか」

と提案する。


秋も深まる頃、

小学校の体育館でのイベントが計画される。

美智子のカフェに集い、

あれこれプランを立てる島民たち。

その中で巌はダンスホールを提案する。

実は昔、巌はサチをダンスホールに

連れて行くと約束をしたことがあったのだ。


みなで準備したダンスホールは大成功。

サチはミラーボール輝く

憧れのダンスホールに大喜び。

巌も初恋の人サチの喜ぶ姿に感激し、

とうとう彼女をダンスに誘うことができた。


イベントも終り、冬が近づいてきた頃、

風邪で臥せっていたサチが亡くなった。


彼女の飼い猫ミーちゃんは美智子のカフェで

面倒を見ることに。

しかし、気がつくとミーちゃんは

サチの家の前に座っているのだ。


寒さの厳しいある日、

大吉は強い胸の痛みに襲われ倒れてしまう。

大事には至らなかったが、

知らせを受けて駆けつけた剛は

東京での同居を誘う。

弱気になった大吉は

息子の言葉に心が揺れる……


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三河湾の沖に浮かぶ小島の

穏やかな風景の中で綴られていく

穏やかな物語。


ミーちゃんがサチさんの家の前で

佇むシーンも泣けちゃうのですが、

入院してしまった大吉さんの

脱ぎ捨てられた上着にくるまって

タマが眠っている姿には涙が迸り出ました。


いけない、これはいけない。

猫映画でこんなに泣かせるのは

ルール違反です。


撮影中、

「監督は猫のことしか考えてない!」と

怒られたという岩合さん。


猫も役者さんたちも

島の風景になじんで

皆おっとりとしていました。

観客にもおっとり感が伝染。

穏やかで心がゆるむ優しいひとときを

過ごせましたよ。



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☆2019年2月24日に更新しました。

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ねことじいちゃん

監督/岩合光昭、原作/ねこまき(ミューズワーク)「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)、脚本/坪田文、撮影/石垣求、製作/藤本款、堀内大示、山口貢、岩合光昭、岩原靖之、板東浩二

出演

立川志の輔/大吉、ベーコン/タマ、柴咲コウ/美智子、柄本佑/若先生、銀粉蝶/サチ、田根楽子/たみこ、小林トシ江/トメ、山中崇/剛、葉山奨之/聡、片山友希/あすみ、立石ケン/幸生、中野裕斗/漁師、中村鴈次郎(友情出演)/雑貨屋の店主、小梅/みーちゃん、ぽんず/とらじ、玉三郎、おはぎ、めめ、ノンノン、あつあげ、おうじ、がんも、キャベツ、きゃりー、くろまさ、くろみつ、ぐら、こたつ、こたけ、こまち、こま、こもも、セロリ、ソフト、つな、てる、ニモ、パスタ、ひげ、ビーツ、ポトフ、ポタージュ、まろにー、もっぷ、ゆず、ラムネ、りんご、りの、あさり、はなてん、

田中裕子/よしえ、小林薫/

2019222日(金・猫の日)新宿バルト9ほか全国ロードショー

2018年、日本、カラー、103





by Mtonosama | 2019-02-24 07:07 | 映画 | Comments(12)

ねことじいちゃん

-1-


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©「ねことじいちゃん」製作委員会




あたし、ひかちゃん。


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あら、今日はあたしじゃないの?



(すいませ~ん。

出たがりの猫でして――)


いえね、今回の映画、

猫は猫なんですが、

ひかちゃんではありません。



今回、当試写室で上映するのは

名古屋を拠点として活動するイラストレーター

ねこまきさんの原作、

「ねことじいちゃん」の実写版なんですよ。


ねこまきさんはコミックエッセイをはじめ、

犬猫のゆるキャラ漫画、広告イラストも

手がける方です。


著書に「まめねこ」シリーズ(さくら舎)

「ちびネコ どんぐり」(ホーム社)

「ケンちゃんと猫。ときどきアヒル」(幻冬舎)

などがあります。


本作の原作「ねことじいちゃん」は

Webサイト「コミックエッセイ劇場」で

https://www.comic-essay.com/episode/6

連載中ですが、2015KADOKAWAから単行本化。

20182月までに1~4巻が刊行され、

累計発行部数35万部を超える人気コミック。


そして、この人気コミックを映画化した監督は――

これが始まると、

日本中の猫たちがTVの前に集合するという

あの人気番組『世界ネコ歩き』の

岩合光昭さんなんです。


フィクション映画の監督を務めるのは

本作が初めてです。


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岩合光昭監督

19501127日、東京生まれ。

大学在学中に動物写真家であった

父・岩合徳光の助手を務め、

自身も動物写真家として活動開始。

以後、世界中で野生動物や大自然だけではなく

イヌやネコも撮影し続けている。


79年、アサヒグラフで連載された

「海からの手紙」(81年朝日新聞社より刊行)

で第5回木村伊兵衛写真賞受賞。

82年から84年までタンザニアに滞在して

撮影した写真集「おきて」(86/小学館)は

世界で20万部を超えるロングセラーに。

日本人として初めて

「ナショナルジオグラフィック」の

表紙を二度も飾り、

世界的な動物写真家としての地位を確立。


2012年から始まった世界各地のネコを

撮影した『岩合光昭の世界ネコ歩き』

NHK-BSプレミアム)は

写真集や写真展、さらには映画版も

制作され、劇場公開もされた。



岩合さんは撮影前に原作を読んでいたそうで、

原作の舞台が岩合さんが抱く島のイメージに

重なることもあり、

「いいなぁ」と思っていたところへの

監督オファーだったとか。


「人の物語と共に猫の物語が軸になった、

僕にしか作れないような猫映画を

作りたいと思いました」


フィクション映画監督初挑戦の弁です。


ちょっと下の出演者をご覧ください。

田中裕子さんや小林薫さんより前に

出演した大勢のネコたちの名前が出ています。


なんたってネコが主役の映画。


その中でも主役中の主役タマを演じた

ベーコンくんは最高のキャラでした。


立派な顔と堂々とした体で

のしのしと歩き、

演技しているとは思えないのに

泣かせてくれました。

猫を撮らせたら

岩合さんの右に出る人はいませんが、

それ以上にベーコンは名優なのです。


あ、人間の出演者も紹介しなければ。

じいちゃんを演じるのは立川志の輔さん。

『ためしてガッテン』より

良かったかもしれません。

(あ、ごめんなさい)


さあ、どんなお話なんでしょう。

続きは次回まで乞うご期待でございますよ。




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☆2019年2月21日に更新しました。

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ねことじいちゃん

監督/岩合光昭、原作/ねこまき(ミューズワーク)「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)、脚本/坪田文、撮影/石垣求、製作/藤本款、堀内大示、山口貢、岩合光昭、岩原靖之、板東浩二

出演

立川志の輔/大吉、ベーコン/タマ、柴咲コウ/美智子、柄本佑/若先生、銀粉蝶/サチ、田根楽子/たみこ、小林トシ江/トメ、山中崇/剛、葉山奨之/聡、片山友希/あすみ、立石ケン/幸生、中野裕斗/漁師、中村鴈次郎(友情出演)/雑貨屋の店主、小梅/みーちゃん、ぽんず/とらじ、玉三郎、おはぎ、めめ、ノンノン、あつあげ、おうじ、がんも、キャベツ、きゃりー、くろまさ、くろみつ、ぐら、こたつ、こたけ、こまち、こま、こもも、セロリ、ソフト、つな、てる、ニモ、パスタ、ひげ、ビーツ、ポトフ、ポタージュ、まろにー、もっぷ、ゆず、ラムネ、りんご、りの、あさり、はなてん、田中裕子/よしえ、小林薫/

2019222日(金・猫の日)新宿バルト9ほか全国ロードショー

2018年、日本、カラー、103








by Mtonosama | 2019-02-21 06:25 | 映画 | Comments(6)