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殿様の試写室

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ゴーギャン



タヒチ、楽園への旅



-2-



Gauguin
Voyage de TAHITI


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(C)MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT


その昔、イースター島へ行きました。
憧れだったのです。
その中継地点がタヒチ。
ゴーギャン記念館を訪れましたが、
皆コピーした絵でした。

海風の吹き抜ける素朴な建物だったので
本物を展示することはできないのでしょうが・・・

これがゴーギャンが希求した
タヒチなのかもしれません。

管理人が訪れた頃のタヒチは陽光溢れる
ディズニーリゾートのような島。
でも、市街地を少し離れれば
ジャングルに覆われた南の島でした。

さて、
ゴーギャンがタヒチに求めたものは
なんだったのでしょうか。

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ストーリー
1891年パリ。
画家にはなったものの
作品が売れないゴーギャンは
都会生活から脱出するため、
画家仲間たちを誘って
タヒチに旅立とうとしていた。
しかし、
かつては共に旅をした仲間たちも
誰一人ゴーギャンに同意しない。

彼はコペンハーゲンにいた
妻と5人の子どもを呼び寄せ、
一緒にタヒチへ行くつもりだった。
が、
彼らからも拒絶される。

詩人のマラルメが政府に働きかけ、
渡航費を手にすることができた
ゴーギャンはたった一人で
タヒチに向かって旅立つ。

ようやくたどり着いたタヒチで
ゴーギャンを襲ったのは病気。
都会の暮らしで弱り切っていた
糖尿病持ちの彼は心臓も弱っていた。
運よく現地の白人医師の許に運ばれ、
街の病院に入院することを勧められる。

彼は入院を拒み、
画材を携え、馬に乗って、
島の奥深くまで入っていくのだった。
森の奥の村に着いたゴーギャンは
村人から客人として迎え入れられ
村の少女テフラを
妻にすることになった。
だが、彼女の母は言う。
「月の満ち欠けが一回りしても
幸せにできないならテフラは去る」――

ゴーギャンはテフラから
マウイの天地創造の神話を聞き、
その宇宙観によって心を癒される。
そしてテフラをモデルに作品を描き、
村人とも仲良く暮らす。
「これほど芸術家として
刺激を受ける暮らしは初めてだ」
と親しくなった医師に
生き生きと語るゴーギャンだった。

だが、幸せな日々は長くは続かない。
西洋文明が楽園の島を侵し始め、
素朴な村の娘テフラも変わり始める。
彼女も他の村人たちのように
白い服を着て、教会に行きたい。
夫が故郷に妻子を持っていることも
知っていたし、
なによりも夫の貧しさに不安を抱く。

ある夜、
ゴーギャンが町から帰ってきた時、
暗闇に男の影が走った。
闇の中で全裸で震えるテフラ。
その姿を見て霊感に打たれたように
彼女をデッサンし始める
ゴーギャンだった……

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逃れたきた筈の文明が再び
ゴーギャンに忍び寄り、
原始の生活の中で
創造の喜びに打ち震えていた
ゴーギャンの心と体は
切り裂かれていくのです。

ああ、どうして人は
こんなに生き難いいきものなのでしょう。

好きなことだけして生きているということは
許されないものなのでしょうか。

ヴァンサン・カッセルの憑かれたような目が
画家の苦悩を鋭く表現していました。

いや、それにしても
原始のイヴ、褐色のイヴは
本当に絵から抜け出してきたようでした。



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☆2018年1月23日に更新しました。大雪が降りました。皆さまのところはいかがでしたか?☆

ゴーギャン ~タヒチ、楽園への旅~
監督/エドゥアルド・デルック、製作/ブリュノ・レヴィ、脚本/エドゥアルド・デルック、エチエンヌ・コマール、トマ・リルティ、サラ・カミンスキー、
撮影/ピエール・コットロー
出演
ヴァンサン・カッセル/ポール・ゴーギャン、ツイー・アダムス/テフラ、マリック・ジディ/アンリ・ヴァラン、プア・タウ・ヒクティニ/ヨテファ、ペルニール・ベルゲンドルフ/メット・ゴーギャン
2018年1月27日(土)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
シネマカリテ他全国順次ロードショー
2017年、フランス映画、1時間42分、後援/タヒチ観光局、配給/プレシディオ、
http://gauguin-film.com/

# by Mtonosama | 2018-01-23 08:20 | 映画 | Comments(4)

ゴーギャン


~タヒチ、楽園への旅~


-1-


Gauguin
Voyage de TAHITI


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(C)MOVE MOVIE - STUDIOCANAL - NJJ ENTERTAINMENT


19世紀フランスに生きた
ポール・ゴーギャンは
当試写室でも昨年上映した
ゴッホやセザンヌらと並ぶ
後期印象派の画家の一人です。

ゴーギャンとゴッホといえば
共同生活をしたこともある間柄。
昨年10月,11月に上映した
『ゴッホ~最期の手紙~』
http://mtonosama.exblog.jp/28339099/
http://mtonosama.exblog.jp/28402131/
(前代未聞の油絵アニメです!)
は二人の関係の破綻によって
惹き起こされた
耳切事件以後を描いた映画でした。

個性の強すぎる芸術家の間では
避け難い成り行きだったかもしれませんが、
ゴッホが中心に描かれると
ゴーギャンには歩が悪いかもしれません。

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また8月に上映した
『セザンヌと過ごした時間』では
http://mtonosama.exblog.jp/28036354/
http://mtonosama.exblog.jp/28043641/
同じ芸術家同士でも
セザンヌと作家エミール・ゾラとの関係
が描かれていました。

ゴッホもセザンヌも南仏を愛しましたが、
ゴーギャンは更に激しく
太陽を
そして
フランスとはまったく異なる
エキゾチシズムを求めて
タヒチをめざしたことは
皆さんもよくご存じの通り。

本作は
ゴーギャンの生誕170年を記念して
製作されたフランス映画です。


ポール・ゴーギャン(1848年~1903年)
1848年パリに生まれ、翌年ペルーに移住。
1855年フランスに戻り、オルレアンに居住。
1865年船乗りになる。
1871年パリの証券仲介会社に就職。
1873年メット・ソフィ・ガットと結婚。
1883年、証券仲介会社を退職。
1884年コペンハーゲンに移る。
1885年パリに戻る。
1886年ポン・タヴァンに滞在。
1887年パナマで働き、
マルティニック島を訪れる。
1888年ゴッホとアルルで共同生活。
1891年タヒチへ移住。
1893年パリへ戻る。
1895年タヒチへ戻る。
1897年「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」
制作後、自殺未遂。

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「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」

1901年マルキーズ諸島へ移る。
1903年マルキーズ諸島で死亡。

まあ、なんという人生でしょう!

フランス後期印象派の画家。
印象主義的画風から出発し、
浮世絵、ロマネスク彫刻、民族工芸などの
影響下で、新しい画風を形成。
その象徴主義的テーマ、
装飾的な画面構成、
主観性の強い色彩などの点で
現代絵画にも多くの啓示を与えた。
二度にわたるタヒチ行きに彩られる
波乱に満ちた人生は
19世紀末の芸術家の
悲劇的な疎外を代表するものである――

と解説にはそう記されているだけですが、
55年の人生において
常にもがき続けた画家なのですね。

株式仲介人という実業の道を歩み、
フランス人の妻との間に
多くの子までなしながら、
印象派の画家たちとの交流を経て
画家の道を志すことになるゴーギャン。

1876年にはサロンへの入選を果たすものの
次第に近代主義全盛のパリに嫌気がさし、
彼の心は遠い未開の地へと向かっていきます。
そして
マルティニーク島、パナマを経て、
辿り着いた楽園がタヒチでした。

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本作は
1891年にタヒチへと旅立ち、
その後の作品スタイルを
決定づけることとなったゴーギャンの
タヒチ生活を中心に描かれています。

ゴーギャンを演じたヴァンサン・カッセルの
あちらの世界へ行ってしまったような視線に
からめとられそうになります。
そして、
ゴーギャンといえば
あのモデルです。

褐色のイヴ――

絵画から抜け出してきたような
健康的でたくましく
でも、どこか憂いを秘めた
美しい少女を演じたのは
17歳のツイー・アダムス。
「まさに、彼女だ!」
と思わず声を上げそうになった程
絵のままでした。

エドゥアルド・デルック監督も
「彼女は天からの贈り物でした。
優雅さと狂気を併せ持ち、
情熱、倦怠、独特の横柄さを
無言で醸し出していた」
と語っています。

彼女はゴーギャンの絵から
抜け出してきたよう。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。




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ゴーギャン ~タヒチ、楽園への旅~
監督/エドゥアルド・デルック、製作/ブリュノ・レヴィ、脚本/エドゥアルド・デルック、エチエンヌ・コマール、トマ・リルティ、サラ・カミンスキー、撮影/ピエール・コットロー
出演
ヴァンサン・カッセル/ポール・ゴーギャン、ツイー・アダムス/テフラ、マリック・ジディ/アンリ・ヴァラン、プア・タウ・ヒクティニ/ヨテファ、ペルニール・ベルゲンドルフ/メット・ゴーギャン
2018年1月27日(土)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、
シネマカリテ他全国順次ロードショー
2017年、フランス映画、1時間42分、後援/タヒチ観光局、配給/プレシディオ、
http://gauguin-film.com/

# by Mtonosama | 2018-01-20 07:14 | 映画 | Comments(4)

ジュピターズ・ムーン



Jupiter’s Moon


-2-

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2017 (C) Proton Cinema - Match Factory Productions - KNM


これほどタイトルからその内容が
想像しにくい映画は珍しいかもしれません。
でも、食い違っているどころか
根底で大きくつながっているのですけれど。

さあ、どんなお話なのでしょうか。

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ストーリー
難民たち
シリアから逃れてきた難民たちが
やっとの思いで辿り着いた
ハンガリー国境。
彼らが目指すのは豊かで
自国よりも安全なヨーロッパだ。
アリアンは父と共にシリアを逃れ、
難民申請に必要なパスポートと
僅かな荷物だけを手に
目的地をめざしていた。

だが、そこには国境警備隊が――

父とはぐれたアリアンは国境をめざし、
全力疾走する。
「止まれ!」
その声に思わず立ち止まったアリアンに
国境警備隊員ラズロの
銃弾が命中――

シュテルン医師
医療ミスを犯し、
勤務する病院を追われた
シュテルン医師。
彼の現在の勤務地は難民キャンプだ。
前夜の難民取り締まりで
キャンプには大勢の人が
溢れかえっている。
そこで、一人の男から
金を手渡されるシュテルン。
彼は手慣れた様子で男に書類を渡し、
キャンプを出る方法を教える。
以前の勤務先の医師で恋人でもある
ヴェラの協力を受け、
違法に難民を逃していたのだ。

診察室に行くと
銃弾を受け、重傷を負った少年がいた。
診察をすると、
少年は「何か変なんだ」と呟き、
宙に浮き始めた。
驚いたシュテルンは診察室を飛び出す。
だが、冷静になり、診察室に戻った時
少年はいなくなっていた・・・

ラズロ
そこへ
国境警備隊のラズロが来訪。
不思議な少年・アリアンの銃創は
ラズロの違法な発砲によるものだった。

彼は発砲を無かったことにしてくれれば
シュテルンのキャンプでの違法行為に
目をつむってやるという。
突っぱねてクビを言い渡された
シュテルンは難民輸送バスの中に
アリアンがいるのをみつける。

ラズロへの怒りから
アリアンをキャンプから連れ出し
やがて彼の不思議な能力を金儲けに
使おうとするシュテルンだったが……

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小さなカバンひとつで
必死に逃げ込んでくる難民たち。
難民キャンプで働きながら
難民から賄賂を受け取る悪徳医師。
難民を銃撃する国境警備隊員。
やがて、そんな悪徳医師と
不思議な能力を持つ難民少年との間に
友情が芽生えます。

人間関係やできごとは幾層にも重なります。

安楽死を望む老婆。
大金持ちの男。
彼らは少年の浮遊を
奇跡と信じ、救われます。

自爆テロに巻き込まれ、
追われる身となる少年と医師。

様々なできごとが重なりながら
通底しているのは二人の友情です。

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現実的でありながら
夢のようにも
幻想のようにも見える作品。

それは
浮遊する少年と
宙を舞うことそれ自体が
天使や霊的なものを
連想させるからなのでしょうか。

そう、決して
飛んでいるのでも
翔んでいるのでも
ありません。
無重力状態でのバレエのように
優雅にゆるやかに舞っているのです。
うっとりします。

現実の混沌の中を
ゆるやかに浮遊する少年の姿は
一服の麻薬?
いえ、
清涼剤?

ぜひ、奇跡の空中浮遊を
ご自身の目で確認してください。



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☆2018年1月17日に更新しました。インフルエンザがはやっています。どうぞお気をつけくださいね☆

ジュピターズ・ムーン
監督/コーネル・ムンドルッツォ、脚本/カタ・ヴェ―ベル、撮影/マルツェル・レーヴH.S.C.、視覚効果/ハイコ・ティッベルト、空中浮遊装備/バラーシュ・ファルカス、プロデューサー/ヴィクトリア・ぺラトニー、ヴィオラ・フュージョン、ミヒャエル・ウィーバー、ミヒェル・メルクト
出演
メラーブ・ニニッゼ/シュテルン医師、ゾンボル・ヤェーゲル/アリアン、ギェルギ・ツセルハラミ/ラズロ、モーニカ・バルシャイ/ヴェラ
2018年1月27日(土)新宿バルト9他全国ロードショー
2017年、ハンガリー・ドイツ、英語・ハンガリー語、128分、字幕翻訳/横井和子、
配給/クロックワークス、http://jupitersmoon-movie.com/

# by Mtonosama | 2018-01-17 06:07 | 映画 | Comments(4)

ジュピターズ・ムーン


Jupiter’s Moon


-1-

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2017 (C) Proton Cinema - Match Factory Productions - KNM


今回、当試写室で上映する
『ジュピターズ・ムーン』。
そのキャッチフレーズには
“カンヌが熱狂したSFエンターテインメント”
とあります。

SFエンターテインメントと聞いて
まず思い浮かべるのは
やはりハリウッド映画の
あの派手派手しさですわね。

「イヤな思いが吹き飛ばせれば
ま、いいか」
位の軽いノリで観たのですが。

これがなんと――

子どもの頃に見た〇〇大サーカスと
シルク・ド・ソレイユとの違い
とでも申しましょうか。

エンターテインメントという言葉の持つ
少しばかり軽い雰囲気は
全然ありません。

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優雅とさえ言って差し支えない
空中飛翔シーンに目を奪われました。
また
難民問題を描きつつも
社会的政治的に振れていきません。
まさに
これぞ映画というものを
堪能させてもらえました。

本作が出品された
第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で
審査員を務めたウィル・スミスが

「僕は『ジュピターズ・ムーン』が
本当に好きだ。
これから先、何度も繰り返して観たい
と思う最高の映画だった。
だけど他のどの作品も素晴らしくて
他の審査員を説得できなかった。
民主主義って時には最低だね」

と発言したとか。
そんなウィルに強く同感する
管理人であります。

監督はハンガリー出身の
コーネル・ムンドルッツオ。
すごいぞ!ハンガリー。

コーネル・ムンドルッツオ監督
1975年ハンガリーに生まれる。
脚本家、映画監督、舞台演出家。
映画制作会社プロトンシネマと
劇団プロトンシアターの創設者。
2014年
『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で
グランプリ&パルムドッグをW受賞

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色彩、映像、構成――

その昔、
憧れたヨーロッパ映画そのものです。
あ、もちろん
昔のヨーロッパ映画には
難民は登場しませんでしたけど。

ところで
『ジュピターズ・ムーン』
というタイトルですが、
何か意味があるのでしょうか。

あるようですよ。
それも深い意味が。

現在、ジュピター=木星には
69の衛星が発見されています。
その内、ガリレオ・ガリレイに発見された
「エウロパ」は「ヨーロッパ」の語源となった
ラテン語“EUROPA”と同じスペルで表されます。

ドイツ語だと
そのまんまのスペルで、
「ヨーロッパ」を意味しています。
「オイローパ」と読みますが。

「エウロパ」は地表が厚い氷に覆われ、
固い表層の下には塩水が流れ、
生命体が存在する可能性も
示唆されています。
人類や生命体の新たな命の揺籃と
なり得るとも言われる衛星です。

コーネル・ムンドルッツォ監督は
本作が「エウロパ」の名の下に
現在そして近未来のヨーロッパ
ひいては
世界の物語として
観てもらうことに、意義があるとして
このタイトルをつけたということです。

先程、
昔、憧れたヨーロッパと言いましたが、
それはハンガリーという
ヨーロッパの辺境を舞台に
撮影されたからかもしれません。

建物の内部も俯瞰した都市の光景も
古き良きヨーロッパの顔と雰囲気を
まとっています。

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ただひとつ違うのは
その風景の中に多くの難民がいるということ。

監督は2014年難民問題が起きた頃、
難民キャンプに滞在していたことがあり、
そこでの経験を描きたいと思っていました。

本作に登場する空中を浮遊する少年は
シリア難民という設定。

現実には
ハンガリー政府は
ヨーロッパを目指して押し寄せる難民が
入国できないよう
バルカン・ルートとして知られた
セルビアとの国境にフェンスを設置しました。
そして
同政府はEU執行機関である欧州委員会の
難民分担受入計画を拒否したまま
現在に至っています。

空中浮遊少年は封鎖直前の
バルカンルートを通って
ハンガリーに入国したんですね。

映画とは関係ありませんが、
1989年ベルリンの壁が崩壊した時
脱出してきた人たちが
ハンガリー経由だったことを思うと
政府が現在とっている措置は
悲しい気がしますけど。

さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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ジュピターズ・ムーン
監督/コーネル・ムンドルッツォ、脚本/カタ・ヴェ―ベル、撮影/マルツェル・レーヴH.S.C.、視覚効果/ハイコ・ティッベルト、空中浮遊装備/バラーシュ・ファルカス、プロデューサー/ヴィクトリア・ぺラトニー、ヴィオラ・フュージョン、ミヒャエル・ウィーバー、ミヒェル・メルクト
出演
メラーブ・ニニッゼ/シュテルン医師、ゾンボル・ヤェーゲル/アリアン、ギェルギ・ツセルハラミ/ラズロ、モーニカ・バルシャイ/ヴェラ
2018年1月27日(土)新宿バルト9他全国ロードショー
2017年、ハンガリー・ドイツ、英語・ハンガリー語、128分、字幕翻訳/横井和子、
配給/クロックワークス、http://jupitersmoon-movie.com/

# by Mtonosama | 2018-01-14 05:12 | 映画 | Comments(4)

ライオンは今夜死ぬ


LE LION EST MORT CE SOIR

-2-

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(C)2017-FILM-IN-EVOLUTION-LES PRODUCTIONS BALTHAZAR-BITTERS END


ごめんなさい。
ジャン=ピエール・レオーが出演した
ゴダール監督の
『アルファビル』(’65)も『気狂いピエロ』(’65)も
『中国女』(’67)も『ウィークエンド』(’67)も
トリュフォー監督の
『アメリカの夜』('73)も
パゾリーニ監督の『豚小屋』も
ベルトルッチ監督の
『ラスト・タンゴ・イン・パリ』(’72)も
『ドリーマーズ』(’03)も
最近ではカウリスマキ監督の
『ル・アーブルの靴みがき』(’11)も
観ているのに
レオーさんの印象がほとんどないんです。

もちろん15、16歳の紅顔の美少年だった
『大人は判ってくれない』と
73歳で出演した本作だったら
わからなくても仕方ありません。
(実は管理人は顔認証が大の苦手)

7年前の作品『ル・アーブルの靴みがき』
http://mtonosama.exblog.jp/17438978/
も予告編を観て、「ああ、この人か!」と
やっとわかった位の認識力なのです。

とはいえ、
60年近く映画に出続け、
悪目立ちせず、
というか、
存在を消すかのように
映画の人になりきるって
すごいことではないでしょうか。

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実際も老俳優、
作品中でも老俳優。

「どのように死を演ずるか」
老優のつぶやきにも似たせりふから
始まる本作。
コート・ダジュールの明るい風景の中で
どのようなお話が繰り広げられるのでしょうか。

ストーリー
コート・ダジュールの青い海を望む
テラスで
老優ジャンが
映画のリハーサルを続ける。
だが、ヒロインを演じる女優が
部屋にこもって出てこないので
再開には数日はかかりそうだ。
ジャンは監督に問いかける。
「死とは体験ではなく
その訪れを見ることではないか」

撮影が中断され、
ジャンは街に出る。
グラジオラスの花束を持ったジャンは
かつて愛した女性ジュリエットの
住んでいた屋敷を訪れる。

屋敷の中を見渡すジャン。
ベッドで横たわっていると
一団の子どもたちが現れた。
脅かすとクモの子を散らすように逃げ、
窓の外から憎まれ口をたたいている。

部屋の鏡を見るジャン。
すると
ジュリエットが若い時の姿のまま現れ、
微笑みながらジャンをかき抱いた。
懐かしい思いで暫く語り合うが、
ふと気づくと彼女はいなくなっていた。

墓地に向かうジャン。
子どもたちが後をつける。
墓石に刻まれた
ジュリエット・ギャロンの文字。

映写室で
子どもたちが隠し撮りした
ジャンの映像を見ている。

「撮りたい場所があれば
撮影許可を取る。
人を撮る時も同じだ」
と映写技師フィリップが教える。
そう、
子どもたちは映画を作っているのだ。

ジャンを尾行する子どもたち。
噴水前で買い物袋を置いて
歩き出した彼は子どもたちに
荷物を持つように指示。
屋敷に到着すると
荷物を受け取り立ち去るジャン。
「お礼くらい言いなよ。じいさん」
「じいさんじゃない。ジャンだ」

そんなやりとりの後、
子どもの一人が
「僕たちの映画に出てくれませんか?」
と出演交渉。
屋敷を貸すこと、映画に出演することを
快諾したジャンは
脚本を用意するように
子どもたちに言う……

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さあ、なんとも予想のつかない
展開になってきました。

かつて一世を風靡した老優が
映画の中でも俳優を演じる――

横分けロン毛のいかにもな髪形。
なのに、
たっぷりしたお腹と
膝や足が痛くてしょうがない
といった老人特有の歩き方。

“成れの果て”という残酷な言葉が浮かぶほど
冷ややかな目で見ていた管理人です。

が、しかし
映画そのものが
「死とは出会いだ」
というジャンの言葉が実体を持っていく
その過程を描き出している
ように思えました。

幽霊あり、映画作りの子どもたちあり、
ライオンあり。

それらが南仏の明るい光と影の中に
融和していました。



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ライオンは今夜死ぬ
監督・脚本/諏訪敦彦、プロデューサー/吉武美智子、ジェローム・ドプフェール、共同製作/定井勇二、脚本協力/久保寺晃一、翻案/エレオノール・マムディアン、撮影/トム・アラリ
出演
ジャン=ピエール・レオ―/ジャン、ポーリーヌ・エチエンヌ/ジュリエット、モード・ワイラー/ジュールの母、アルチュール・アラリ/撮影技師、イザベル・ヴェンガルテン/マリー、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、ノエ・サンピ/ユキ
2018年1月20日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2017年、フランス=日本、103分、配給/ビターズ・エンド、日本語字幕/寺尾次郎
www.bitters.co.jp/lion/

# by Mtonosama | 2018-01-10 05:41 | 映画 | Comments(2)