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殿様の試写室

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2017 BEST10 of
殿様の試写室

 
-5-


あたし、ひかちゃん。

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あら、今日は違うの?
ベスト10、1位発表の日なんですって?
そうねぇ、もう大晦日だもの。

本当にいろいろなことがあった年だったわ。

ま、あたしは女王様だから
いつものように
下々をかしずかせていただけだけど。

さあ、
今日は女王自らプレゼンターとなって
発表するわよ。
良いこと?

2017年BEST10 of 殿様の試写室の
栄えある第1位は
『ヒトラーへの285枚の葉書』だわよ!



第1位

ヒトラーへの285枚の葉書

Alone in Berlin

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地味で暗い映画でした。

最初に
こんなことを言ってしまって申し訳ありません。

でも、
心の底から感動しました。

エマ・トンプソン、
ブレンダン・グリーソンという
二人の名優の演技ゆえでしょうか。
ヴァンサン・ペレーズの素晴らしい
監督と脚本ゆえでしょうか。
クリストフ・ボーカルヌ
の撮影ゆえでしょうか。
それとも
第二次世界大戦中
ベルリンで実際に起きた事件を
下敷きにしているからでしょうか。

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1940年6月ナチス・ドイツ軍
パリに入城。
時はまさにヒトラーの絶頂期。
軍需工場に勤めるオットー
国家社会主義女性同盟のアンナ。
彼らは良きドイツ人。
ある日、そんな夫妻の許に
一人息子戦死の知らせが届きました。

深い悲しみと喪失感に沈む二人――

オットーはやがて
カードに或るメッセージを書き始めます。
「総統は私の息子を殺した。
彼はあなたの息子も殺すだろう・・・」

翌日、彼はアンナと共に
その葉書をビルの階段に置いて
そっと立ち去りました。

その後も黙々とメッセージを書き続けるオットー。
共に配布するアンナ。
それは見つかれば死を意味する行為でした……

ベルリンに実在した夫婦が
強大な敵に抗した「ハンペル事件」を
基にした作品です。

一人息子が北部戦線の林の中で
斃れるシーンから始まり、
285枚の葉書を書き、
やがて発覚するまで、
ひたすら暗く地味なシーンが続きます。

でも、教育もなく
若くもない夫婦が
強大な敵に対して闘うその姿。
勇気という言葉は軽々しく使いたくありません。

心が震える程、感動しました。

名優の演技も素晴らしいけれど、
いろんなものがすべて合わさって
これだけ感動させるんだろうな、
と思います。

映画ってものすごい総合芸術です。

当試写室では7月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/27935413/
http://mtonosama.exblog.jp/27943159/





お忙しい中、お付き合いいただきありがとうございました。
どうぞ、皆さま良いお年をお迎えください。
試写室管理人


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☆2017年12月31日に更新しました。1年間応援して下さり本当にありがとうございました☆

by Mtonosama | 2017-12-31 06:45 | 映画 | Comments(10)

ヒトラーへの
285枚の葉書

-2-

Alone in Berlin

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(C)X Filme Creative Pool GmbH / Master Movie / Alone in Berlin Ltd /
Pathe Production / Buffalo Films 2016



この映画の原型となったのは
「ハンペル事件」という第2次世界大戦中に
実際にベルリンで起きた事件です。

夫は工場で働き、妻は地区の情宣活動に勤めています。
一人息子が出征していましたが、
北部戦線で戦死してしまいました。

時は1940年6月
ナチス・ドイツ軍パリ入城。
まさにヒトラーの絶頂期であり、
北欧からアフリカに至るまで
ハーケン・クロイツが翩翻(へんぽん)と翻る時代でした。

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ストーリー
1940年、ナチス・ドイツのパリ入城の知らせに沸き立つベルリン。
軍需工場に勤めるオットーと
国家社会主義女性同盟メンバーのアンナの
クヴァンゲル夫妻は小さなアパートで静かに暮らしていた。
そんな二人の許に飛び込んだ一人息子ハンスの訃報。
ふたりは深い喪失感に沈み込む――

やがて、
オットーはポストカードにメッセージを書き始める。
「総統は私の息子を殺した。
彼はあなたの息子も殺すだろう」
四角い文字で一字一字丁寧に書き記す。

翌日オットーはアンナと共に
そのメッセージを記した葉書を
ビルの階段に置いて立ち去る。
これが、
ナチ政権への不信と憤りに固まったクヴァンゲル夫妻の
ささやかな抵抗の始まりだった。

その後も黙々とメッセージを記すオットー。
アンナも国家社会主義同盟の活動を抜け出し、
カードの配布を手伝う。
それは
見つかれば死に直結する国家への反逆行為だった。

市民からの通報を受けた捜査に乗りだした
ゲシュタポのエッシャリヒ警部は
犯人の特定に手こずっていた。
ベルリン各地で発見された葉書は既に120枚以上。
ナチ親衛隊の大佐から事件の早期解決を促された
エッシャリヒ警部はカードの分布状態を分析し、
犯人の住まいをアレクサンダー広場に近い筈と推理する。

夫妻は用心深かった。
移動には複数の路面電車を乗り継ぎ、
指紋も決して残さない。

エッシャリヒ警部もそれ以上の手がかりを
見つけ出すことはできなかった。

ある日、部下が誤認逮捕した容疑者を釈放したエッシャリヒ警部は
そのことで親衛隊大佐から激しく咎められ、
屈辱的な仕打ちを受けた。
彼もまた言いようのない怒りや虚しさを感じる一人となる。

「現政権下では幸せはない」
「今の体制を倒そう」
オットーとアンナはゲシュタポや親衛隊の監視の目が光る
ベルリンの街になおも葉書を置いて回っていた。

だが、落とし穴は
思いがけないところに口を開けていたのだ……

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葉書を置いて回る――
地味な事件です。
夫妻が置いた285枚の葉書は殆どが市民の手によって
ゲシュタポに届けられました。
でも、その葉書をそっとポケットにしまった市民も
10数人ですが、いたのです。

一人息子を奪われたオットーとアンナ、
教育もノーハウもあるわけではない平凡な夫妻が
巨大な権力に、葉書で立ち向かっていきました。
象に立ち向かうカマキリよりも無力です。

それなのにこの言いようのない感動はなんでしょう。
共謀罪が成立し、
この映画のような状況が他人事とは思えないからでしょうか。
無力と思えた一介の初老の夫婦が
死を賭けて抵抗に立ち上がったからでしょうか。

オットーを演じたブレンダン・グリーソン、
アンナを演じたエマ・トンプソン、
エッシャリヒ警部のダニエル・ブリュール。
入魂の演技です。

素晴らしい映画でした。
とのの消えかけている勇気の炎に
そっと手をかざして守ってくれる――そんな作品でした。






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ヒトラーへの285枚の葉書
監督・脚本/ヴァンサン・ペレーズ、撮影/クリストフ・ボーカルヌ、音楽/アレクサンドル・デスプラ
出演
エマ・トンプソン/アンナ・クヴァンゲル、ブレンダン・グリーソン/オットー・クヴァンゲル、ダニエル・ブリュール/エッシャリヒ警部
7月8日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2016年、独・仏・英、英語、103分、日本語字幕/吉川美奈子、原作「ベルリンに一人死す」(みすず書房)、後援/ドイツ連邦共和国大使館、配給/アルバトロス・フィルム、http://hitler-hagaki-movie.com/

by Mtonosama | 2017-07-03 06:17 | 映画 | Comments(7)
新しい人生のはじめかた
              Last Chance Harvey -1-

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            (C)2008 OVERTURE FILMS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


世の中は、歳とった人や、それほど歳とってない人や
若い人や、子どもや
女や、男や
結婚している人や、別れた人や
別れたわけでもないけどずっとひとりで暮らしている人や
いろんな人たちから成り立っています。

そんな世の中の日々の生活は結構、波瀾万丈。
人生って、傍目にはなにも起こっていないように見えても
本人たちにとってはさまざまな事件の連続です。

「新しい人生のはじめかた」。
新年にふさわしいタイトルですが、これは恋愛映画です。
それも、20代、30代という若い方々の恋愛ではなく
40代の女性と60代男性との恋愛。
人生も折返し点を過ぎての恋愛のお話。
ある程度、生き方が定まってから、出会ってしまった恋。
それはもう本人たちにとっては大事件です。

観ている自分は当事者ではないのですが
スクリーンで起きているできごとを
登場人物と同じような気持ちになって
大事件と感じたり、あるいは、ハッピーと感じるのは
老いるということもそれほど悪いことではないな、と考えられるようになったからでしょうか。
それとも、俳優が素晴らしいから、でしょうか。

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ダスティン・ホフマン演じるハーヴェイはバツ1、初老のCM音楽家。
離婚後はNYで気ままな一人暮らしを満喫しています。
このハ―ヴェイ・シャイン氏、元妻のひきとった一人娘スーザンが結婚式をあげる
というのでロンドンまでやってきました。
しかし、仕事はトラブル続き。
ロンドンのホテルでは彼一人だけ、家族たちから仲間外れ。
おまけに、娘がヴァージン・ロードを歩く相手に選んだのは彼ではなく
元妻の再婚相手。

一方、エマ・トンプソン演じるケイト。
彼女はロンドン・ヒースロー空港でアンケート調査をして働く統計局員。
過干渉な老母に手を焼きながらも、おひとりさまを楽しむ40代です。
友人たちはさまざまな出会いの機会を提供してくれるけれど
いまさら、男とつきあうより、文章教室に通ったり、読書したり
ひとりで生きていく方がよっぽど気楽と考え始めている独身女性なのです。

to be continued(続く)
(新年にあたり、前編・後編2部構成としてみました。ストーリーは後編にて)

新しい人生のはじめかた
監督・脚本/ジョエル・ホプキンス
出演
ダスティン・ホフマン/ハーヴェイ・シャイン、エマ・トンプソン/ケイト・ウォーカー、
アイリーン・アトキンス/マギー、キャシー・ベイカー/ジーン、リアン・バラバン/スーザン、ジェームズ・ブローリン/ブライアン、リチャード・シフ/マービン、ブロナー・ギャラガー/ウーナー
2月6日(土)TOHOシネマズシャンテ他にて公開
2008年、イギリス、93分、配給/クロックワークス
http://www.hajimekata.jp/


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by mtonosama | 2010-01-04 05:15 | Comments(6)