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ぼくたちのムッシュ・ラザール
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Monsieur Lazhar

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micro_scope inc. (C) 2011 Tous droits reserves

「ぼくたちのムッシュ・ラザール」(Monsieur Lazhar)。
オリジナルタイトルはフランス語ですが、フランス映画ではありません。

カナダのケベック州、フランス語を公用語とする州ですが、
そのケベック州最大の都市モントリオールの小学校を舞台にした映画が
「ぼくたちのムッシュ・ラザール」。
モントリオールはフランス語圏の都市としてはパリに次いで第2位の人口を誇り、
フランス語と英語のバイリンガル率は57%なのだとか。

ムッシュ(monsieur)
例のジュブジュブと囁くような感じでムッシュ(Monsieur)と話しているのを聞くと
ゾクッとするのはとのだけでしょうか。
あ、ここでのゾクッは良い意味ですが。

さあ、ムッシュ・ラザール――
いったいどんな人物なのでしょうね。

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ある冬の朝、モントリオールの小学校の教室で担任の女教師が首を吊って死んでいるのを、
牛乳当番の男児が発見したのが物語の始まりです。
生徒たちが一日の大半を過ごす教室で担任教師が自殺するなどあってはならないことです。
が、それはひとまず脇に置いておきましょう。

発見者の男児はもちろん、生徒たちは大きなショックを受け、
学校も生徒たちの心のケアや後任の先生探しに追われます。
しかし、急なことなので後任探しもなかなか難しい。
そこへ現れたのがムッシュ・ラザールという訳です。

ラザール氏はアルジェリア移民の中年男性。
「教師自殺」の新聞記事を読んで応募してきたという誠実そうな人物です。

さっそく代用教員として採用されましたが、教え方も授業内容もどこか時代遅れ。
生徒たちも亡くなった担任教師との違いにとまどいながらも、
いつも真剣なラザール先生になついていくというお話。

でも、これだと普通の学園ドラマですよね。
ま、当然それで終わる訳はありません。
そうでなければアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、
カナダ・アカデミー賞主要6部門を独占するなんてことはない筈です。

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原作は、女優としても活躍するエヴリン・ド・ラ・シュヌリエールの戯曲。
彼女は本作にも児童の母親役として登場していますよ。

彼女の芝居を観た瞬間に、この映画をつくろうと思ったという監督は
ケベック州出身のフィリップ・ファラルドー。
本作が映画4作目となります。
原作となった舞台劇“Bashir Lazhar”を観ながら、
映画を想像し、教室や芝居には出てこない子どもたちを想い浮かべたというのですから、
その思いの深さは相当なもの。

実は、主人公のラザール先生は、この事件で大変なショックを負った子どもたちと同じくらい、
深い心の傷を負い、複雑な事情を持った人なのですが、その辺は追々と――

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しかし、この俳優さんの悲しみを秘めた視線とおおらかに子どもを包む演技には素晴らしいものがあります。
また、10~11歳という少しずつ大人になっていく子どもたちの素直な演技が良かったです。
まだこまっちゃくれてはおらず、かといって騒々しいだけの子どもでもなく、
知らず知らず微笑んでしまうくらい、可愛いかった。
あれ、とのってもしかしたら子ども好き?150歳になると人間もいろいろ変ってくるものです。
本作を観て、カナダの子どもたちって良い子なんだなぁって思ってしまいました。

さあ、どんなお話なんでしょうね。次回まで、乞うご期待であります。



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☆7月15日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ぼくたちのムッシュ・ラザール
監督・脚本/フィリップ・ファラルドー、原作/エヴリン・ド・ラ・シュヌリエール、製作/リュック・デリー、キム・マックルー、撮影/ロナルド・ブランテ(C.S.C)、編集/ステファーヌ・ラフルール、美術/エマニュエル・フレシェット、音楽/マルティーヌ・レオン
出演
フェラグ/ラザール先生、ソフィー・ネリッセ/アリス、エミリアン・ネロン/シモン、ダニエル・プルール/ヴァイアンクール校長、ブリジット・プパール/クレール先生、ルイ・シャンパーヌ/清掃員、ジュール・フィリップ/ガストン先生、フランシーヌ・ルール/デュマ先生、ソフィー・サンカルティエ/オードリー先生、エヴリン・ド・ラ・シュヌリエーヌ/アリスの母、マリー・シャルルボワ/弁護人、ニコ・ラガルド/心理カウンセラー
7月14日(土)シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
2011年、カナダ、フランス語、95分、特別協力/ケベック州政府在日事務所、後援/カナダ大使館、提供/ニューセレクト、ザジフィルムズ、配給/ザジフィルムズ、アルバトロス・フィルム、文部科学省特別選定(青年・成人向け)
http://www.lazhar-movie.com/

by Mtonosama | 2012-07-15 06:20 | 映画 | Comments(4)